伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

正解が無い世界を楽しむこと

2019-01-12 11:43:36 | 老子の人生論

参考記事:老子の言葉 第五十八章『謙虚さが幸運を呼びます

「老子の人生論」第五十八章


人を締め付けない国の住民ほど、純朴です。
人を締め付ける国の住民ほど、段々と表から隠れて行く。

災難には、逆にチャンスが隠れています。
幸福には、災難が隠れています。
その究極の分岐点は、誰にも分からない。常に動き変わります。

そもそもが、何事にも正解など無いのだ。
正解でも、違う視点から見れば間違いに成る。
善行も、違う人から見れば、怪しい行為に見えてしまう。
このようにして人間は、大昔から迷って来たものなのだ。

だから聖人は、
正しいことを言っても、他人を傷付けない言い方をします。
鋭い指摘を他人にしても、その人の心を刺すことはしません。
自分が正しくても、それを押し通すことはしません。
自分が光っていても、他人の目を不快にさせることがありません。

(感想)

・ 自分の子供や他人に厳しくしても、相手が本心を隠すだけだよ。
相手は何も変わらない。

・ 本当は、災難も幸福も表裏一体だから、一喜一憂せずに常に安心しているのが一番お得さ。

・ 正解って何さ? 本当は、そんなもの無いよ。
大昔の人も、迷って来たよ。だから、迷うこと自体が正解だった。

・ 賢い人ほど、謙虚で、他人を傷付けません。

この章をまとめますと、こういう内容です。
さすが老子、という数千年を経ましても通用する真理の言葉です。

自分が相手を「ギャフン」と言わせたい。
自分が他人を言い負かしたい。
このように思う時は、自分自身の方が要注意かも知れません。

そもそもが、人生に正解など無い。
どんな人生も、それが1度限りのことであり、それはそれで良かった。面白かった。
このように思うことが、多くの人の参考になれば良いなと思います。
なぜならば、過去のことで悩む人が多いからです。
もう過ぎ去ったことは、戻って来ません。安心しましょう。

「遊びをせんとや 生れけむ、
戯(たわむ)れせんとや 生れけん、
遊ぶ子供の声きけば、我が身さえこそ動(ゆる)がるれ」
『梁塵秘抄』(りょうじんひしょう:  平安時代末期に編まれた歌謡集)

コノ世に正解など無いとすれば、すべてが遊びだった。
宇宙の遊戯は、時には残酷を見せ、時には嬉々とした天国を見せる。
そして、そこにたたずむ自分という存在。

このような大きな視点で、これからの残りの人生を生きて見たいものです。
人生に正解が無いならば、気楽に居ることが一番です。
迷うこと自体が正解だった
ならば、迷う姿も楽しんで見ましょう。



ダウンロード本
柔訳 老子の言葉 Kindle版
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00JIFXAUU/isehakusandou-22


生かして頂いて 有り難う御座います

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コメント (557)
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