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『お宝食積 料理人季蔵捕物控』 和田はつ子

2022年08月20日 16時46分57秒 | ■読書
「和田はつ子」の連作時代小説『お宝食積 料理人季蔵捕物控』を読みました。


あおば鰹 料理人季蔵捕物控に続き、「和田はつ子」の作品です。

-----story-------------
日本橋にある一膳飯屋“塩梅屋”では、「季蔵」「おき玖」が、お正月の飾り物である食積の準備に余念がなかった。
食積は、あられの他、海の幸山の幸に、柏や裏白の葉を添えるのだ。
そんなある日、「季蔵」を兄と慕う「豪助」から「近所に住む船宿の主人を殺した犯人を捕まえたい」と相談される。
一方、塩梅屋の食積に添えた裏白の葉の間に、ご禁制の貝玉(真珠)が見つかった。
一体誰が何の目的で、隠したのか!? 
義理と人情の人気捕物帖シリーズ、第四弾。
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2008年(平成20年)に刊行された「料理人季蔵捕物控」シリーズの第4作にあたる作品です。

 ■第一話 お宝食積(くいつみ)
 ■第二話 ももんじ姫
 ■第三話 紅白酒(べにしろざけ)
 ■第四話 精進斬り


ご禁制の貝玉(真珠)が塩梅屋の食積の中から見つかり、船宿・大川の主人「庄助」が、塩梅屋の常連「仙八」に殺められた事件(『お宝食積』)、

ももんじ料理屋(猪・鹿等の獣の肉料理を出す店、牛肉も扱っていたらしいです…)・ももんじ暦の女将「おきん」が殺害された事件(『ももんじ姫』)、

旗本「山上平太郎」の妻女「時恵」が路地裏で身を売ったうえに殺害された事件(『紅白酒』)、

「季蔵」が、これまでの3つの事件に関わっていた盗賊“疾風牙”の残党で菩提寺の住職「利慶(橘理円)」の罪を暴き、“疾風牙”の残党たちを一掃するとともに、「仙八」の息子で「利慶」の指示でももんじ暦の板前をしていた「佑吉」と、「利慶」に騙され弄ばれていた「おきん」の妹「おはる」を救い出す(『精進斬り』)、

終盤は必殺仕事人っぽい仕事ぶりでしたね… 「季蔵」の女装は、ちょっと無理がある感じがしたし、悪党「利慶」があまりにもあっけなく騙され、あっけなくやられちゃった展開は、ちょっと淡白な印象でしたが、まずまず愉しめたかな、、、

本シリーズも、物語の中で紹介される美味しそうな江戸の庶民料理が印象に残りましたた… 食欲をそそりますよね。

機会があれば、「料理人季蔵捕物控」シリーズの別な作品も読んでみたいですね。



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