。。『天点画』。。宙を奏でる点描曼荼羅画(そらかな曼荼羅画)プラクティショナー曽我です

名古屋・一宮で活動中
描くことは瞑想であり瞑想は気づきを与えてくれる
宙奏曼荼羅画はあなたを新しい世界に誘います

和解成立

2008-05-20 10:47:53 | 受験・学校

今朝の新聞に和解成立の文字が。。。                    

                                            

                   

4年前、中2の男子が部活中に熱中症により亡くなりました。

倒れてから1ヶ月、頑張ったのですが。。。                  

                                            

うちの次男は同じ中学、同じ部活で3年生でした。

3年生で部活は引退していて、彼が入院した事は数日後に知ったそうです。                                       

  

                                      

1ヵ月後、彼の訃報が。。。

メールで知った次男はまず、え?という反応、次に嘘だろうという怒り、言っていい事と悪い事があるって!!と繰り返していました。   

いろいろ連絡を取り合ううちに事実なのだという事が分かってきました。

お通夜。。。

お葬式。。。                                     

                                            

                                     

次男は精神的に不安定になりました。

「真実が知りたい。学校は本当の事を話してくれない。」

男なので涙を見せないようにしながら、ぽろぽろと泣き出すことが。。。

「幽霊でもいい・・・○○君に会いたい・・・いい奴だったんだよ・・・真面目で頑張り屋で・・・みんなに好かれてて・・・・」

「また一緒に部活やりたい・・・」                        

                                            

                        

私は次男にかける言葉がありませんでした。

ただ傍にいることしか出来なかった。

励ましも慰めも何の役に立たない。

次男と一緒に泣くことしか出来ませんでした。

私の人生でこれほど辛かった事は無い。                    

                                            

                  

それから1週間後、次男が交通事故に遭いました。

奇跡的に軽症でしたが、生きているのが信じられない程の酷い事故でした。

私は、次男が生きているから事故の状況を聞くことが出来ます。

しかし○○君のご両親は真実を知ることが出来ない。

ご両親の辛い気持ちを想像すると胸が痛くなりました。          

                                            

          

しばらく後に新聞で、ご両親が訴訟を起こされたという記事を見つけました。その文の中には訴訟額○○円と書いてありました。その記事を次男と読みながら私は「きっとこれから、息子の命をお金に換算したというような言葉が耳に入ってくるかもしれない。訴訟というのは事実を明らかにし、被害や心の痛みをお金に換算して請求するというやり方なの。でもね○○君のご両親はお金に換算したんじゃないよ。真実が知りたいだけなんだよ。倒れたその瞬間、痛かったのか?苦しかったのか?助かる手立ては無かったのか?・・・息子が倒れた時、何も知らずに普通に生活していた自分が許せなくなるの。代われるものなら代わりたい、自分の命と引き換えられるものなら何でもしたい。。。でも、それは無理。。。だからせめて真実が知りたいの。だから訴訟を起こしたんだよ」

次男は黙って聞いていました。

「そうだよね、僕だって真実が知りたいよ・・・・」                

               

                                            

○○君は息子に大きな影響を与えました。

「お母さん、明日っていう日は必ず来るわけじゃないんだね・・・」 

                                            

                                            

そして今日の新聞に、和解成立の記事が。。。    

 

 

今でも、何かのおりに○○君の事を思い出すようです。

「○○君の事は、毎日思い出すわけじゃないけど・・・

でも一生忘れない」と言っています。