哲学日記

精神分裂病を中心とした諸々の精神病に関する考察について、民話、童話、神話、ファンタジーといったことまでを含めて考察。

選挙結果の総括(その2)

2005年09月14日 | Weblog
選挙結果の総括(その2):

幸いにして、”郵政民営化(厳密には郵政民営化ゴッコですが…)”については道筋がつきました。ご苦労様でした!

政府は、問題の重要案件をどのような優先順位で処理してゆくのでしょうか!

※ さて、その前に。ご承知のようにイラクは確実に3つの独立した国家に分裂するでしょう!… そして、もう米国の力では以前のようなひとつのイラク共和国には絶対に戻らないでしょうし、現在の米国の10倍の軍隊でもどうすることもできないでしょう。当然ですよね、本来3つの独立した国家であっても不思議でないようなそのような状況を”世俗的な天才”であるフセインが奇蹟的な手品によってひとつの独裁国家としてまとめあげていたのですから!…

※ それに、今回のハリケーンの後始末をみてもわかるように、米国は既に衰退の坂道を急速に転げ落ちていることは歴然としています!… たぶん、この傾向は幾何級数的に加速度を増すことでしょう。電気の供給すらまともにできなくなりつつあるのですから!…
歴史の流れというものはほんとうに恐ろしいことです!

※ つまり、何が言いたいかといいますと、米国は自分で自分の国をまともに運営することができない…ということをしっかり認識しなければならないということなのです。別の言い方をすれば、日本の安全保障は米国にはもはやどうすることもできないというこのショッキングな事実を受け止めるべきなのです。

※ 戦後60年の長きにわたって続いてきた日本国のマスタベーション的な生存形態そのものの根拠が完全に崩壊しつつあるという、この厳しい現実、この認識を抜きにしてこれからの外交、国際関係、国際戦略等はすべて無意味であるというこのことです。

※ 日米安全保障条約の見直しだけでなく、自国の食糧安保、エネルギー安保、貿易関係、その他それに付随する諸々のことがらをどのように新しく立ち上げるか? これらの多くのことがらを、”郵政民営化問題”の1000倍ぐらいの密度と精度でとりくまなければならないでしょう。

※ 今回の”刺客”たちレベルの幼稚園児たちでは上の諸課題は永久に無理でしょう。例えて言えば、一般教養課程レベルの大学生にハイデッガーの『ヘラクレイトス』をハイデッガーが理解したその同じレベルで理解しろ…といっても不可能であることと同じことです。なぜなら、彼等もまた、マスタベーション的人生しか歩んでこなかったからです!

※ ぶっちゃけた話、小泉さんの頭の中には郵政民営化という概念にシンボル化された、いわゆる”田中角栄方式”の政治パラダイムの廃絶以外には何もビジョンがないことはこれまでの4年間の彼の実績が如実に示されているではありませんか!

※ はなしを戻しましょう! ”日米安保”、”憲法9条”、”核武装”、”食糧安保”、”新しい日中関係の模索”、”日韓関係の改善”、”日印関係の構築”…といった一連の基本的外交問題についての諸考察、および、それらの展望と諸帰結について考察するならば、上記の基本的な諸問題を解決するために必要な諸々の発想の転換、例えば、部分鎖国の導入とか、日中完全軍事同盟化とか、大東亜合衆国の樹立とか、これまで考えてもみなかったような全く新しい考え方の導入が求めらることは疑いの余地がありません。

※ 要するに、対米国、対ヨーロッパ、対アジア、対第三国(ロシア、アフリカ、中東諸国、その他)とどのようにわたりあって(=自然選択)ゆかなければならないか…という非常に厳しい局面を克服してゆかなければならないということを意味しています。これこそジョージ・オーウェルやマルクスが予言していたことがら、あるいは”ヨハネによる黙示録”、旧約聖書の外伝の”エズラ記”、”ダニエルの手紙”、あるいは、ジョイスの『フィネガンス・ウェイク』、ダンテの『神曲』、デネットの『ダーウィンの危険な思想』、ドーキンスの『悪魔に仕える牧師』、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』(大審問官)、あるいはカフカの世界ではないでしょうか!

※ 世界最終戦争へ向っての、終わりの始まりではないでしょうか!…

⇒ 年金・税制問題、少子化問題、教育問題、宗教問題、天皇・皇室問題、その他もろもろの国内諸問題等については”総括(その3)”で展開する予定です。

■ 参考文献:

  ⇒ ”選挙結果の総括(その1)”の参考文献に基本的には同じです。