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人生を楽しく生きるための試行錯誤

ホンダの新しいパーソナルモビリティ U3-X

2009-09-26 13:24:36 | ニュース

ホンダが個人用の移動装置 U3-X を発表した。U3-Xは一輪車に座席と足載せをつけたような形をしている。形状だけを見ると不安定でとても自立できるようには思えない。ところがどっこい、常に重心の位置が地面との接触面の鉛直上方内にあるように制御しているらしく安定して自立している。それどころか人が座って重心の位置が高くなってもしっかりと制御して安定しているのである。動きはこの重心の位置の鉛直下方に接触面の中心部がくるように自分が動くらしい。だから重心を移動させた方向に動かすことができる。大きさは、長さ315mm×幅160mm×高さ650mm 重量10kgで持ち運びが可能である。通常、個人用の移動用の椅子として使うのであろうが、若い人は U3-X と自分の動きの調和をとって少し面白い動きが楽しめるかもしれない。まだ販売するかどうかは決定されていない。実物を見たい人は、10月24日より千葉県幕張メッセで開催される「第41回東京モーターショー2009」で見ることができる。今見たい人は下をどうぞ。


エチゼンクラゲから変形性関節症に有効な物質

2009-09-24 00:22:23 | 健康・病気

近年、海水の温度上昇のためか東シナ海で大量発生したエチゼンクラゲが成長し、日本海へ押し寄せてきて漁業に打撃を与えることが多くなってきている。このエチゼンクラゲを有効利用しようという研究が行われている。その中でエチゼンクラゲからクニウムチンという物質を抽出し、それを利用する研究がある。人間の体内には抗菌作用や保湿作用があるムチン(糖たんぱく質)が12種類存在するが、その中の一つMUC5ACというムチンがクラゲから取れるクニウムチンと非常によく似ている。このクニウムチンを変形性関節症のウサギにヒアルロン酸と一緒に注射したところ非常に大きな治療効果があることが分かった。人間に適用するにはもう少し時間がかかるそうである。しかし迷惑なエチゼンクラゲが多くの人を悩ましている変形性関節症の治癒に役立つとは、何か天の配財というような気もする。それを利用する日本人の知恵、創造性も十分自慢できるものである。


三角縁神獣鏡と邪馬台国

2009-09-22 00:24:52 | 邪馬台国
鹿男あをによし 鹿男あをによし
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2007-04

魏志倭人伝には2~3世紀倭国に邪馬台国が存在し、その女王卑弥呼が多くの国を従えていたことが書かれています。卑弥呼は魏に朝貢し、その返礼として鏡を貰っています。古墳の発掘によると、魏の年号(ちょうど卑弥呼が朝貢していた頃の年号)の入った鏡が何種類か発見されていて、その中に三角縁神獣鏡があります。このことから三角縁神獣鏡が卑弥呼のもらった鏡であると推測する研究者もいます。しかし中国でこの鏡が発見されていないことや、間違った年号が入っていたりすることから、これは卑弥呼の貰った鏡ではないという研究者もいて、まだはっきりとした結論は出ていません。視点をかえてこの鏡の使われ方を考えて見ましょう。この頃の倭国の状況から考えると、三角縁神獣鏡の使われ方がはっきりしてきます。この頃の倭国は邪馬台国と狗奴国の2大国が敵対していました。邪馬台国は魏の権威をもって倭国を治めようとしていました。次に三角縁神獣鏡ですが、年号の入っていないものも含めると九州から関東までの広い範囲から出土しています。邪馬台国側の国が邪馬台国を無視して魏の鏡をつくるはずもなく、また狗奴国が邪馬台国を支援する魏の鏡を作ることもありません。つまり三角縁神獣鏡は魏からもらったものであっても、倭国で作られたものであっても、魏の権威を示すために邪馬台国の同盟国に配られたものだと考えられるです。そうすると三角縁神獣鏡の出土分布と邪馬台国の勢力範囲が重なってくるわけです。出土分布や他の考古学的な調査、文献調査を総合すると邪馬台国の位置はおのずとはっきりとしてきます。それは次回以降にしたいと思います。

「鹿男あおによし」はドラマにもなった小説です。史実とはまったく違いますが三角縁神獣鏡や黒塚古墳や卑弥呼が重要なファクターに使われている面白い物語です。


Nickelback 7年ぶり日本ツアー

2009-09-19 22:49:07 | 音楽
ライヴ・アット・スタージス [DVD] ライヴ・アット・スタージス [DVD]
価格:¥ 3,800(税込)
発売日:2009-01-28

Nickelback が7年ぶりに日本ツアーを行います。Nickelbackはアルバム販売2700万枚を誇るカナダのグレートロックバンドです。バンドの名前はメンバーのマイクがアルバイトをしていた時におつり(back)に渡していた5セント硬貨(Nickel)からきています。バンドの紹介はこのくらいにしてここで紹介した本当の理由を話しましょう。YPW(Young Pretty Woman)にもてたい思っている中年へのアドバイスがそれです。YPWはこんな音楽が好きです。 Nickelbackぐらい話せないと相手にしてもらえない、と思います。ただし、私が取材したのはとってもユニークなYPWで世の中のYPWを代表しているかどうかはわかりません。このYPWのユニークなところは年齢不詳(ドラクエでは130歳)、性別不詳の女性(話だけでは性別がわからないという意味)というところ。一度あなたの周りのYPWとNIckelbackについて話をしてみて、もてたかどうか知らせてください。私としてはスピードの方がギュンときますが一応下心ある中年のために。実売価格については上記価格より安いので上のバナーから入って見てください。


HTV、ISSとのドッキングに成功

2009-09-18 11:06:06 | 科学・技術

HTVは、9月11日日本の新型ロケットH2Bによって打ち上げられた無人輸送船です。HTVはISS(国際宇宙ステーション)に物資を届けるために打ち上げられました。そして今日(18日)ISSに到着し、ISSとのドッキングに成功しました。今日そのライブ中継がありました。ISS側からHTVを撮影しながらISSの乗組員が状況を説明します。ポツっとしたHTVの光点が映し出された時、はるか地上の種子島から健気に一人で物資を運んできたHTV、感動の極みです。スペースシャトルが退役し、物資輸送の役割をこのHTVが引き継ぐわけですが、乗組員にとっては不安があったのではないでしょうか?日本みたいなどこにあるかもよく分からない国が世界最高峰の技術の集約であるスペースシャトルの役割を引き継げるのだろうか?きっとそう思っていたでしょう。HTVの光点が現れた時、状況説明をしていた乗組員が Japan の「J」を口ごもったのはその心理の現われのように感じました。日本の技術が心からの信頼を勝ち得た瞬間でもありました。


彗星を捕獲する木星

2009-09-17 01:06:15 | うんちく・小ネタ

1994年シューメーカー・レビーという靴屋さんみたいな名前の彗星が木星に衝突しました。木星の引力に捕らえられたわけですが、同じ捕らえられたにせよもう少しロマンチックな捕らえられ方がありました。それは「串田・村松彗星」といって1993年に発見された直径400メートルの小さい彗星です。東京流星ネットワークの大塚勝仁氏のチームによると、「串田・村松彗星」は1949年に木星の引力に捕らえられると1961年まで木星の周りを回っていたそうです。そして離脱して太陽の周りの楕円軌道を再び回ることになり、発見されました。シューメーカー・レビーは衝突して永久に木星に捕らえられましたが、串田・村松彗星は離脱しました。なんか男と女の世界のような気がしますね。木星と彗星、どちらが男でどちらが女でしょう。アンケートを取るときっと8割以上が同じ答えでしょう。で、どっちがどっちだって、それはあなたの思っている通りです。因みに、彗星で思い出すのは楕円軌道です。彗星も太陽の周りを回っているのですが、太陽系の外側から近づいてきて太陽をまわってまた遠くへ戻るという楕円軌道です。推測するに、彗星の軌道を見てスイングバイという引力を利用して推進力を得る航法を考え付いたのではないでしょうか?カッシーニという土星探査機がありましたが、この探査機はスイングバイを4回、すなわち金星(2回)、地球、木星の引力で加速し、それぞれの惑星を回って土星の衛星軌道に到達しました。


京都府立医大で心臓肝細胞移植の臨床試験を年内にも実施

2009-09-15 22:35:20 | iPS細胞

重症心不全患者の治療は心臓移植や人工心臓の装着が主要な治療であった。これに対して京都府立医大の松原弘明教授の研究グループは心臓幹細胞の心臓への移植という新しい治療法の臨床試験に年内にも入ると発表した。心臓肝細胞というのは心臓の細胞を作り出す細胞で、臨床試験においては本人の心臓幹細胞を取り出し、約1ヶ月培養後注射により心臓に移植し、それに心筋細胞へ分化を促すたんぱく質を加えるというものである。これによって心筋の収縮力を10%増大させることを目標としている。目論見通りに心臓が機能を回復すれば、移植や人工心臓などより安全で治療費の安い治療法になる。豚の臨床試験では心臓の収縮機能が14%改善したということである。人間においても早く成功してほしいものである。


進化論を拒否するアメリカ人

2009-09-14 01:30:26 | 遺伝

今年はダーウィン生誕200年、「種の起源」出版から150年になります。そこでダーウィンが宗教と科学の間の矛盾をどう解決し、信念をどう守るかという姿を描いた映画「クリエーション」が作られました。ところがアメリカ人は神が人間を創造したというキリスト教の教義を信じている人が多く、ギャラップの調査によると進化論を信じているアメリカ人は39%にすぎなかったそうです。そういう世論のもとでは「クリエーション」を上映できないと判断され、米配給会社は配給を拒否しました。大半の日本人には理解できないでしょう。生物が進化してきたことは明白なことです。しかしただ一つの受精卵から人間ができるという途方もない事象を考えると、たんぱく質の塊と一つの細胞の間には大きな差異があるはずです。その差異が自然発生的に作られるには地球の歳は若すぎるように思うのですがいかがでしょうか?細胞の成長や進化のスピードを考えると、頭脳にあたるものが細胞の中に存在するはずです。その頭脳がどういう仕組みになっているのかを知り、その仕組みが自然発生的にできるものであるか(おそらくできるはずです)を知りたいものです。その仕組みができた時が生命の誕生と言えるのではないでしょうか?脳にあたるものができた後は、その脳が意図して環境に対応することで進化してきたのでしょう。そう考えて初めてこの急速な進化を説明することができます。


ISSへの物資輸送船HTV

2009-09-13 01:40:11 | 科学・技術

HTVはISS(国際宇宙ステーション)への物資輸送を行い、そしてISSからの廃棄物をつんで地球の大気圏へ突入し自らも一緒に焼却処理してしまう輸送船である。スペースシャトルは地球と宇宙間を何度も往来できるように設計され、すこしずんぐりした飛行機のような形をしている。これに対してHTVは物資を運んで使い捨てるように設計されているため入れ物に推進力をつけただけの簡単な形状をしている。大きさは全長10m、直径4.4m、重さ10トン、6トンの物資を運ぶことができる。(今回の物資は4.5トン) このHTVが高度300kmの軌道に投入され、現在順調に飛行中である。これからISSの近くまで行き、ISSとの各方向の相対速度を0にしながらさらに近づきドッキングを行う。HTVは積荷も合わせて10数トンになり、このような重い、大きなものを、ISSとの相対速度を、宇宙空間で、遠隔操作で0にするのはかなり高度な技術が必要である。成功すれば日本の技術がまた1段レベルアップしたことになる。またHTVは1気圧20℃に維持する部屋があり、短期間の有人飛行へのステップアップも可能である。これから長い道のりとはなるが、地球と宇宙を自由に往来できる宇宙船にまで育ってほしいものである。


客観性の罠

2009-09-11 00:47:42 | うんちく・小ネタ

ある事象が法律に触れるか否かなど、何かを判断する時、誰が見ても同じ判断になるように判断基準を設定します。しかし客観性を重んじるあまり、判断基準が現実から離れたものになってしまうことが多々あります。たとえば人は誰でも確実に猫と犬を区別できます。十分客観性があるわけです。しかし猫と犬を見分けられるように違いを文章にできる人は、生物学者を別にすると、ほとんどいないはずです。つまり判定基準が分からないけれども100%確実に猫と犬を見分けられるわけです。この区別の仕方に客観的な判断基準を作るとすると、 1 猫より犬の方が鼻が長く、だいたいこの範囲である。 2 猫の耳は立っている。 3 猫の方が小さい 4 ・・・・  これらの情報をいくら数値で示そうが基準パターンを作ろうが、これらの判断基準では猫と犬が区別できないことはすぐに分かります。結局客観性を追及するあまり現実から乖離してしまったのです。ではどんな定義になるか?それは、猫らしい形をしていて、猫ぐらいの大きさで、猫らしく動き、猫らしく行動し、猫らしい性質を持っているのが猫である、となるのです。客観性を重んじる人はそんな定義は定義になっていない、と言うでしょう。猫と犬を区別する定義の仕方を2つ書きました。客観性を重んじる人は前者の定義をもっと細かくすればよいと言うかもしれません。しかしそれは「客観性の罠」に陥っているのです。よく考えてください。正しく猫と犬を区別できるのはどちらの方でしょうか?後者です。それは「猫らしい」という意味をすべての人が(無意識に)知っているからです。こういう場合は「猫らしい」という抽象表現の方がより客観性があるのです。