規矩術は、指金、定規、コンパスなどを用いて、建築物の構成や構造部分の形状を立体幾何学的に求め部材の上に作図する方法です。
指金の長い側を、長手(ながて)、短い側を短手(つまて)と呼び、長手には1尺5寸8分、短手には7寸5分が刻まれ、幅は5分です。
指金の裏には、√2倍の長さが刻まれており、裏目と呼ばれ、裏目は日本で生まれたもので、裏目で1尺は、1尺の直角正四角形の対角寸法に相当するので、隅木など対角線上の部材の作図に便利です、短手の内側には、丸目と呼ばれる目盛りが刻まれ、丸目は1寸が1/3.141592の長さになっていて、丸目で円の直径を測れば、円周の長さであることになるのが指金です、指金をうまく使うには大工の墨付けの多くの経験が必要です。