また、会える予感
私が幼稚園から小学高学年位まで一緒に生活していた犬がいた。名はウルフという。由緒正しい中型の赤犬の雑種である。誰が拾ってきたのか、正確にはもう思い出せない。ウルフは体が丈夫で頭が良...
コミュニケーション能力
夏の終わりの夕方、買い物の帰りにとんでもない光景を目にする。追い越し禁止の一車線の片側車線の中央を中年の男性がうつ向き加減に歩いている。手には重そうな書類鞄を持っている。男性の後ろ...
赤いコートを買う
年をとると何でも無難な方を選択してしまう傾向にある。変化を好まず現状維持を求めてしまう...
時の流れは....
先日、叔母を紅葉狩りに誘った。久しぶりに会った叔母に少し戸惑った。叔母は小柄な女性だっ...
冬の楽しみは
猫たんぽ。雪のしんしん、降り積もる夜、お互いの温かさ分けあって眠る。雪明かりの向こうに...
白龍
地元の山に登った。急登のコースを予定していたが、登り直前に軍手を忘れていたことに気付く...
安堵と不安
愛じゃない、恋じゃない、金じゃない、えっと、何だっけ、そうそう、カギがないのである。もう30...
豪のもの
先日の冷凍庫に鍵をしまった事件の顛末をUさんに打ち明ける。そして、認知症について何らかのアドバイスを欲しいと言う。Uさんは、ゲタゲタ笑う。...
ロッカールームの憂鬱
ロッカールームには随分とお世話になった。世の中は「ああ無情」なのだと悟らせてくれたのはロッカールームなのである。...