「江神二郎の洞察」
著者:有栖川有栖
著者デビュー作を含む短編集。
主人公:江神二郎は著者長編デビュー作である「月光ゲーム Yの悲劇'88」の探偵役。
デビュー以来同じキャラが生き続けるというのも凄いが、それが30年に及ぶ、というのがもっと凄い。
…いや正直、江神&有栖コンビはこのまま黒歴史になると思ってたよ(小声)
ついでに←ブレずに新本格推理の王道一直線が更に凄い(色々と失礼)。
「ハードロック・ラバーズ・オンリー」…似鳥鶏の「家庭用事件」を連想させる江神の一言が物語の流れをひっくり返す。
「四分間では短すぎる」…ハリイ・ケメルマン「9マイルは遠すぎる」をネタにするのは推理作家の業か?
必ずと言っても良いほどに…タイトルをもじったり、似たような展開の短編をモノしたりする…。
…それが「違った角度で面白い」のが著者の著者たる所以だ。
かと思えば「開かずの間の怪」のような、読後…何とも言えない空気が漂う怪作がしれっと紛れていたり…。
「除夜を歩く」では「盛田昭夫」についての「ある一文」がオレのフヤケた脳ミソに電撃を与えた…だけではなく(当然だw)、色々と過去を縫うように伏線や引っ掛かりが通り過ぎる。
著者にとってはいつもの事ではあるが、「よくもまぁこんな細かい所にまで仕掛けをしてある」と嘆息するばかりの短編集だった。
そして勿論「未来への伏線」もしっかりと張ってあるのも著者ならば当たり前の…。
著者の他作品
火村英生シリーズ
っ「怪しい店」
っ「長い廊下がある家」
っ「火村英生に捧げる犯罪」
真夜中の探偵シリーズ
っ「論理爆弾」
っ「真夜中の探偵」
っ「闇の喇叭」
「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ
著者:有栖川有栖
著者デビュー作を含む短編集。
主人公:江神二郎は著者長編デビュー作である「月光ゲーム Yの悲劇'88」の探偵役。
デビュー以来同じキャラが生き続けるというのも凄いが、それが30年に及ぶ、というのがもっと凄い。
…いや正直、江神&有栖コンビはこのまま黒歴史になると思ってたよ(小声)
ついでに←ブレずに新本格推理の王道一直線が更に凄い(色々と失礼)。
「ハードロック・ラバーズ・オンリー」…似鳥鶏の「家庭用事件」を連想させる江神の一言が物語の流れをひっくり返す。
「四分間では短すぎる」…ハリイ・ケメルマン「9マイルは遠すぎる」をネタにするのは推理作家の業か?
必ずと言っても良いほどに…タイトルをもじったり、似たような展開の短編をモノしたりする…。
…それが「違った角度で面白い」のが著者の著者たる所以だ。
かと思えば「開かずの間の怪」のような、読後…何とも言えない空気が漂う怪作がしれっと紛れていたり…。
「除夜を歩く」では「盛田昭夫」についての「ある一文」がオレのフヤケた脳ミソに電撃を与えた…だけではなく(当然だw)、色々と過去を縫うように伏線や引っ掛かりが通り過ぎる。
著者にとってはいつもの事ではあるが、「よくもまぁこんな細かい所にまで仕掛けをしてある」と嘆息するばかりの短編集だった。
そして勿論「未来への伏線」もしっかりと張ってあるのも著者ならば当たり前の…。
著者の他作品
火村英生シリーズ
っ「怪しい店」
っ「長い廊下がある家」
っ「火村英生に捧げる犯罪」
真夜中の探偵シリーズ
っ「論理爆弾」
っ「真夜中の探偵」
っ「闇の喇叭」
「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ