岐阜人 ヨーコ です!

岐阜のおばさんです。山登り大好き。岐阜近郊の山や、岐阜の情報を自分の視点で書いていきたいです。

鳳凰三山 登山 二日目

2013-07-31 21:00:06 | 山登り
2013.7.29

山の時間は
普段の生活時間とはぜんぜん違う
とにかく何でも早い
寝るのも 起きるのも 通常の時間帯より2、3時間早い

みんななぜこんなに早くから行動するの?
初めての時は思った

それは、天候
午後から天気が崩れやすくなるし
地表が暖まればガスがどんどん上昇し行く手を阻む
早くから行動し、早く目的地に着くというのが常識らしい
それに、日の出や朝焼けなどの絶景に出会え、エネルギーを
もらうこともできる。
時間に余裕を持てば、トラブルの時も対処に違いが出る

ここ薬師岳小屋でも
あさ4時前から ガサゴソ出発の準備をする気配で目が覚めた。

泊まった人の半分は朝食を頼まないでさっさと出かけて行った

私達は 前の晩
親切な小屋番の お兄さんと雑談してて
明日は曇りで 晴れたら小屋の上からそれはきれいな朝焼けが
見られるのだが無理っぽいねと聞いていたので、布団の中で
皆さんを見送る。

そのうち
白みはじめた外の様子をみると

ん~~~~灰色の雲が・・・。

化粧も身支度もすべて終えて

5時半
半分に減って、がらんとした玄関ホール兼食堂で
朝食
おこげもある白いご飯に
ナスと椎茸のお味噌汁、焼き魚、卵焼き、つくだ煮、焼き海苔 オレンジ
ドンブリに出来立てのひじきの煮物があってみんなでシェアする
どれも、美味しい!  写真忘れた。

小屋番さんに
「天気によっては、引き返してくださいね
 決して無理しないようにね」
と、見送られて

コースを確認  って小屋の前の看板で確認
かなり アバウト?



6時10分出発
5分で
薬師岳 到着 この時点では まだ曇り

写真は、画像を修正してあるけど、本当は明るい



ここから、本日のハイライト
展望の良い縦走コース、稜線歩きが始まるというのに
曇って何も見えませんが・・・・。

それでも時折ガスが通り過ぎると砂礫の白と緑のコントラストが
美しい稜線や、周りの山々が見える
でも、カメラを出そうとすると
一瞬でまた 手品のように消えてしまう
次から次へと風景が変わり
全容は全くわからない

「これはこれで、幻想的で素晴らしいじゃん」
と負け惜しみのような感想を言いながら
観音岳へと進むと


するとついに降り出した  

初めてレインウエアの登場
これ、ズボンの方は、裾からファスナーがついていて靴はいたまま
履けるんだ、なんて画期的 

全身ピンクで ピンクレンジャーに変身!!

ピンクレンジャーは動きもスムーズでこの後
快適に行動した

遠くを見つめ 何思う みたいな写真にしたかった
 ただの 畑仕事帰りのオバサン?

または、雨の日、さぼっているキャディさん?





2時間かかって三山縦走する

登ったり下りたり変化にとんだ道



この間、ずっとシトシト降り続き
私のようなドジな者がカメラを出して
もたもた撮ってると、なにせ防水じゃないから壊れるかもしれん
と思い これより頂上の写真は無し



縦走コースから、三つ目の山、
お目当てのオベリスクがある地蔵岳への分岐に来ると
登山道もベタベタになってきて、オベリスクパスする
人もでてきた

戻ってきた人に聞くと
「滑りやすいから、おすすめできないな」
と言われる
でも  もう一生来ないかもしれないし
時間には余裕があるので行って見ることに

分岐から15分くらいなのだが本当に滑る
なんとか
地蔵岳に着くものの
オベリスクは シルエットのみで ご登場



これって、何かの演出?
スモークはいらなかったな

しばらく、巨岩の周りでたわむれて
ひきかえす。

8時半
下山に向けて
白鳳峠をめざす

途中で、テント泊単独の滋賀から来たというザックおばけのお兄さんと
一緒になる。凄い荷物で「もう、重すぎてはきそうっすよ」と言いながら
「ここは危険です」などと、ずっと気にかけて歩いてくれた。
そして「母娘で 登山なんていいですね~うらやましいっす」
と、嬉しい事を言ってくれる。


本当に危険な道だった。
それに平日という事もあり、私たち3人以外
前にも後ろにも誰もいない

2時間半かけて、やっと
白鳳峠や、早川尾根への分岐に着く
ザックお兄さんは、ここから、下りてしまうか、
早川尾根小屋までがんばって、翌日甲斐駒までいくか
迷っていた。
が、行けるところまで行くそうで
ここでお別れ

私達はさらにコースタイム2時間のところ3時間かけて
くだったのだった。

ランチは 小屋で買った 「パン弁当」¥1000
遠足みたいで袋を開けるのが楽しい内容
 クロワッサンパン2個 パン用ハチミツ、ベビーチーズ、カシューナッツ
 チョコレート、干しプルーン、チーズかまぼこ、ジュース(野菜生活)



その後、ハシゴ祭り、ロープ祭りで、滑ったり転んだりしながら
地獄の下りを広河原までがんばった。



14時10分
広河原につくと、次から次へと登山者がやってきて
休憩所は満員
聞くと北岳から降りてきた人たちだった
みんな疲労困憊したようす。

乗合タクシーで、夜叉神の森駐車場まで戻り

金山温泉に入って汗を流した。


今回の山旅

深い森を抜けると想像もしない不思議な
空間がひらけて、感動した
薬師岳の周りの景色

かわいい花たち

晴れていたらどんなに素晴らしい展望だろうと
想像できる稜線歩き

すれ違う人に「典型的な山ガールだね」と何度もいじられる娘と
たわいもない話をしながら笑顔で過ごせたこと


記憶の奥に確かにとどめた。

広河原の道端に咲くヤマホタルブクロ
(その、鐘形のはなびらは花粉を雨や風から守る)