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「悪人」は、脇役までとにかく演技のうまい俳優さんがそろってる。そんな中、「告白」のウェルテルに続いてまたイヤな役の岡田将生と主役の妻夫木聡も負けてない。妻夫木聡はあの爽やかさがなく、いい意味でオーラなし。きちゃない金髪に爪。口数が少なく目に輝きがない。原作のイメージにかなり近かったかも。
殺人を犯してしまう主人公だけが悪人でなく、簡単に発する言葉だったり気持ちのままの行動だったりも、他を傷つけてしまう悪。そう考えると誰もが悪人だ。なんだか救いがなくなっちゃうけど、それが現実。ただ、娘を殺された父親の言葉が胸を刺す。大切な人が毎日笑っていてくれれば、それだけでいいのかと。
ハッピームービーじゃないし、重いけど、観て良かったです。