ありがとう

先週の水曜日に義理チチが永眠した。
調子が悪いと入院して4日目の朝のことだった。
静かに呼吸と心臓を止めていったかのようだったらしい。
家族が到着した時はもう旅立っていた。

義理ハハのフォーエバーロングどうでもいい噂話を
もういいよといつも切ってくれた義理チチ。
年末にNYに行く時に楽しんでおいでとお餞別って書かれたポチ袋を
照れ臭そうに持ってきた義理チチ。
突然の雨にうちに合鍵で入って洗濯物を取り込まれた時や
勝手にうちのゴミまで出してくれたことは
あまりの過保護ぶりと距離感にゾッとしたけど
でも今は感謝しか残ってない。

葬儀の挨拶の義理アニの言葉。
「おとなしく内向的。友達も趣味も特になく
どこにもでかけないし、お酒も飲まない。
仕事だけしてて、子供ながらに
一体毎日何が楽しくてと思ってました。
でも、わかったんです。
父は家族が仲良く楽しく幸せに暮らすことが一番だったのだと。
それはこれからも変わらずに
母を中心に続けて行きたいと思います」

明らかにお気に入りでひいきされていたという嫁の私。
私の人生でおとうさんと呼ぶもうひとりの人が
義理チチで良かったです。ありがとう。