キムラトモミの絵と版画 制作ノート

日常の中の非日常、目に見えない大切なものを
少しでも形にしたくて制作しています。猫のいるこの世界が好きです

ウォーターレスリトグラフ

2018年12月22日 | 日記
備忘録
2018.12/15

母校の精華大学で開催された、市民向けの講座「ウォーターレスリトグラフ」に参加してみました。

ワタクシ
美大の版画専攻でしたので一通りの版種は学生時代に習ったんです。
当時は銅版画の線の表現力に魅了され、ずっと銅版画ばっかり一途にやってました。

あの学生時代に、リトグラフをもっとやれば良かったなー
と思っていたんですね

特に、水彩画のような滲み表現が素敵だーーと
リトグラフならではのペターんとした
のペーーんとしたタッチって
オシャレだなーと思います。

ロートレックとかのポスターデザインに見られるような
あの感じです。

リトグラフというのは、石版を使って水と油が反発し合う化学反応を利用した技法です。(現在はアルミ版が代替品として普及しております)

それを
ウォーターレス...
水なしで?
水なくてリトグラフ刷れるの?
という
驚きのワークショップ

こりゃー行かねばなるまい。

講師は、多分後輩にあたる方でした。
テキパキ的確に、熱心に教えてくださいました。

簡単な手順は

①リトグラフ用のアルミ版に水性の鉛筆で描画します
②シリコンを油彩用の筆洗い液で薄め、メイプルシロップ程にしておきます
③描画したアルミ版に②のシリコンを塗り、ティシュで拭き取るようにしてのばします
④ドライヤーの熱で乾かし、放置します(理想は数時間)
⑤洗剤を溶かした水をスポンジで洗い、ティシュで拭き取り、再度ドライヤーの熱で乾かします
⑥大豆由来のインクをローラーで版に乗せ
⑦プレス機で刷ります
インクの乗りが悪ければ再度熱を当てたり、何度か刷る事でインクの定着を良くすることが出来ます!

カナダ人の方が発明されたウォーターレスリトグラフ
シリコンとシリコンに反発するインクの組み合わせが
謎の答えのようです。

注意しないといけないのは、有機溶剤を使うと版が駄目になるそうです。いつものくせで、灯油とかで拭くとおジャンになるそう
制版後はそのままの状態で数年持つらしいので、これもまた驚きでした
家でもやりたいわ✨

しかし

版作りはとても簡単なのですが
インクが手に入らない💦💦
海外製品なのです。

画材屋さんに問い合わせましたが
取り扱いが無いそう
あんまり普及してないようです
ヤフーの知恵袋情報ですと
海外のネットショップで買えるようなんですがね


うーー
インク!
欲しいなぁ



いくつか刷れたものに
手描きのイラストを合わせて
詩集を作る予定です。

にゃんこと鳥さんも登場致しますよ💕



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