サンチョパンサの憂鬱

サンチョパンサの食卓 (28)

当たり前話だけど……その問題に対して当事者能力を持たない人間が何万言発しようとカラスの群れの鳴き声と同等の価値しかない。

阿部詩が泣き叫んだ事を批判する人は多い……。
当事者がどれだけ心身のエネルギーを注ぎ込み続けたか?
彼女のレベルに達したことがないからその無念は想像するしかないけれど。

如何に若かろうが……自分には実現出来ない異次元のレベルに日々淡々と挑戦しこなし来た人を良くもまあ、それだけ悪しざまに批判できますなぁ?と今更ながらに驚かされるのである。

コップの中の我田引水の理屈で埋め尽くされた狭い世界で狡猾に過ごし安全命!と自己完結すれば、ここ迄の『身の程知らず達』が量産されるということなんだろうなぁ?

ましてや彼女は畳を下りて会場の通路で思いの限り泣いたのである。最低限の礼は尽くしている。

一方で、職業の如何を問わず、PTAのママさんの世界の様な偽礼に過ぎない基準で重箱の隅をつつく様な自己満の批判をブンブン投げるオジサンオバサン達……。
一昔前の大人達はも少し、寛容にして理性的だったよね?

フワちゃんとか粗品とやらの人間界の基本的ルール、相手に対する最低限度のリスペクトを吹っ飛ばして相手を傷付ける誹謗中傷しては悪目立ちする。

『テレビによく出てる?』、何でもありのYouTubeチャンネルで『数を集めてる?』……そんなん頼りにして『安っぽい選民思想』に冒されてる?……一体全体コイツラ、なんぼのモンなのか?

阿部詩に対する思い違い甚だしい批判……身の程知らずを頼りにして喚いてる連中も粗品とやらやフワちゃんとやらの演り口ってのも同根の病気なのである。

自分の住むコップの世界を宇宙と勘違いしているだけ。
一方でPTAの役員さん見たいに些末などうでも良いことを取り上げては批判に血道を上げる人達……。
炎上に『取り敢えず参加』したい悪目立ち思考の人達。

『そんなの』や『こんなの』や『あんなの』が蔓延してしまった悪目立ち文化……コレが日本を息苦しくさせ住みにくくしてしまってる。

不思議なのはそんなのもあんなのもこんなのも同じ様に醜悪な顔をしている。
基本ってやつを守らない人間は個性を失い……同じ様な顔になり同じ様に駄目になる。

『自分の汚さ・醜さ』を知らない人間は何時まで生きてもガキのまんまなのである。
そして……ガキのまんま死んでいく。

先日ある女性に『私は演れば出来る』を止めなさい!
『演ったら出来た!』と喜ぶ人間になりなさい!と応援の檄を飛ばした。

生きてる時間を体感して進んでる人間はとても良い顔をしている。
彼女が帰っていく時に一変して明るくなったその顔を見ながらつくづくとそう思った。
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