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サンチョパンサの憂鬱

二十年は長いか?

二十年と言えば結構な時間である。


しかし……こと仕事で考えると、春は二十回、夏も二十回、秋冬も同様である。
二十年も関われば、その仕事の世界ではベテランの域に差し掛かる。

飲食で言えば春夏秋冬、季節の料理を試せるのは二十回しかない。その一回一回のチャンスを使って何れだけ深められるか?……結構シリアスな条件だと思う。

漠然と二十年をとらえればそこら辺の業界をウロウロしてればあっという間に過ぎ去る。
目的を持たない人は……その一回の一期一会という真剣な境地に立てない。

日常って言うけれど、その日出会う人、コト、モノはその日一度限りの奇跡的瞬間でもある。
『終える事が約束』の命の途上での……その一回はとても大きな意味を持っているやも知れない……。

一期一会を知る心は焦るというのとは全く違う、真剣勝負をする上でのメンタルの研ぎ澄まされた準備である。

この一回に、この一人への、そのモノへの、コトへの最高の扱い、取り組みを行おう!とする決意なんだと思う。

自分を引き出し、表現する人生というのは……そんな真剣真摯な瞬間、瞬間を積み重ねる事によって実現されるんだろう……。

数少ないコレが自分です!を考えてみると、我ながら良くも演れたな?……と言える瞬間が必ずある。

芭蕉の句に『旅に病んで 夢は枯野を駆け巡る』ってのがある。彼の死の四日前に詠まれた句だ。年老いて、旅先で病の床に着く……。

その状況に在って尚、夢が枯野を駆け巡る様に瑞々しい生きる意欲が見えるのである。

『その時々、瞬間瞬間』を鋭利に切り取り
十七文字に写し取り続けた彼の……流れ去る時をいつくしむ様な深い洞察……斯く在りたいと憧れる彼の生き様ではある……。
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