加藤登紀子さんの『あなたの行く朝』の中の『私は忘れない❗』……というメロディがフッと頭に浮かぶのは……何時も一人所在なく、少し行き詰まり気味の状況の時……。
1976年発表曲……学生運動が完全に敗北した後の時代……どうやら一人の青年は何かのそんな活動に行き詰まり、この国を出る覚悟を決めた……そんなシチュエーションだと思う……。
今更……学生運動の良し悪し?なんて語っても意味はない。
ガツン❗とヤラレるのはその青年の『純粋な思いと覚悟』なのである。
その自分の純粋さに恥じない目一杯、『精一杯の正しい挫折』をしているのである。
一方……その男を見詰める女の目線……。
その男の純粋を全て知り理解し受け止める。……そして許し……尚も愛する力である。
『女の純粋な愛を目一杯貫く覚悟』にまたヤラレるのである。
✳~✳ 加藤登紀子『あなたの行く朝』の一節
見知らぬ国で 生きていくなら
その街の風のにおいを 私に伝えておくれ
あなたのまなざしの はりつめた想いを
私は忘れない いつまでも
……海の色がかわり 肌の色がかわっても
生きていく人の姿に かわりはないと
あなたはいったけれど
あの晩好きなうたを
その街の風のにおいを 私に伝えておくれ
あなたのまなざしの はりつめた想いを
私は忘れない いつまでも
……海の色がかわり 肌の色がかわっても
生きていく人の姿に かわりはないと
あなたはいったけれど
あの晩好きなうたを
次から次へとうたいながら
あなたが泣いていたのを私は知っている
生まれた街を愛し 育った家を愛し
ちっぽけな酒場や ほこりにまみれた
生まれた街を愛し 育った家を愛し
ちっぽけな酒場や ほこりにまみれた
部屋を愛し 兄弟たちを愛した
あなたを私は知っている……
あなたを私は知っている……
……あなたのゆく朝の 別れのあたたかさ
私は忘れない いつまでも ✳
私は忘れない いつまでも ✳
何時の間にか……男と女の間に『経済学』が持ち込まれ……女の愛は男の生涯年収に比例する様になった……?
かつてはとても恥ずかしい下劣な男の感覚だったモノが……何時の頃から?男はソレを誇り女にアピールまでする様に……なったのか?
愛を得るのにカネの数量学が一番大きくモノを言う価値観……それは後ろめたく恥ずかしい計算だったけど……今はいの一番に『ソコ一番大事❗❗』……。解ります、カネは大事って事はね……。
メメントモリ❗❗死を想え❗……。
男として生まれ女として生まれ……本気で本望で本物の愛を以て男に、女にぶち当たった経験を知らずに……死ぬ事の悲劇である。
死ぬ瞬間に頭を過(よぎ)るのが高価なブランド?家屋敷?……ソコんとこよくよく考えて、生きて行って欲しいと僕は願うのです……。