共有地の維持の為の常識的数量を越えて使用する者達が現れると共有地そのものが破壊される……というモノ……。
共同使用の牧草地に常識を越えた数の牛を放つ者が現れると……やがて放牧地は枯渇してしまう……って事である。
考えてみれば当たり前の話なんだけど…。
コモンズの悲劇を引き起こす者はあの手この手で……時に権威や権力を背景に、時にプロパガンダを利用し、全く巧妙には見えないけれど恥なんぞそっちのけのニュアンスでアカラサマにソレを実行するのである。
映画……『シェーン』に登場するライカー一家ってのがいたけれど……ね?
シェーンはラストシーンでライカー一味を始末してコモンズの利益配分を安定させて去っていくヒーロー?だったと言える。
農地であれば分かり易いけれど……この国の『税金というコモンズ』の使用状況は?って考えれば……?
『悲劇』は既にソコにあり、貧困・格差・自殺者等を放置して乱用・濫用する一部の利権派の為に……『税金コモンズの崩壊』間近って風情が漂う今日この頃……。
税金コモンズの悲劇……京都では伝統的料亭バタバタ倒れ、市井では町中華、寿司屋、小料理屋といった風情ある食文化も破壊され……アメリカ文化発のハンバーガーのみが一人気を吐いている。
片寄った税金コモンズの使用によって、酒文化を破壊しながら酒とセットの芸者さんも絶滅危惧種なんだとか?
コロナが終われば……インバウンド?ってか?笑っちゃうよね?
世界からニッポンにハンバーガー食いに来るんだろうか?
乱脈使用し残った税金コモンズ予算を……強制休業・時短に追い込んだ店の頭数で割って算出した、エビデンスなき雀の涙のあてがいぶちで公共体が『食文化の破壊』に及ぶという狂気の沙汰……。
既成の権威・権力が様々のニッポンコモンズの破壊に勤しんだ江戸末期と酷似してる。
今更の?……竹中平蔵に周回遅れの思考(新自由主義)をレクチャーされた菅の『自助?』と発した時の間抜け顔……。
税金コモンズの悲劇は行政コモンズの悲劇と表裏をなし一体化してニッポンの悲劇具合を増幅してる。
良くも悪くも人間には群れが必要……ならば?新コモンズは何処に構築すればよいのか?
菅首相に言われるまでもなく『公的コモンズ』に救いなし……とっくに破壊され悲劇的状況だもんね?
ならば民間・在野にあるのは?……人材のみ。
冷静になれば在野に有能な人材達が、様々のNPOというコモンズを立ち上げ人の役に立ち始めてるのである……。
ソコでは旧来の破滅的コモンズ、社会福祉事務所の自分を勘違いした『水際作戦』なんて狂気の沙汰で追われた瀕死の弱者達の新コモンズとして機能し始めてる……。
要は……この国には希望はある!
在野には……希望を作らんとする人達が既に根付き始めているからである。