スナックでしこたま飲んで目が覚めれば見知らぬ異性と寝ていた?……今じゃ良くあるヤリマンとヤリチンの日常茶飯事である。
それが1969年となれば『とてもナウイ映画』だったのである。
僕はミア・ファローが大好き、ダスティン・ホフマンも大好き。観なきゃならない映画だった。
監督が誰々なんて興味もなく……でもこの作品は知っていた。ブリットの監督ピーター・イェーツだったから。
肉が先でも情が先でも良い。
常々そう思って来た。
だらだらお付き合いに時間を掛けたとて相手が深く分かるもんでもないし。
一番大切なのは出会った最初の五分、十分の間に感じる感覚だと……。
それが相手の粗方の情報を物語るからである。その時……ざわつかなければ進展はしない。ざわつけばその時……寝なくてもいずれセックスに至るものである。
後になってそんな感覚で生きるようになったからか……まだ少年の僕にはとてもすんなり入って来た映画だった。
ラストは予想通り……二人は……。
酩酊していても、お互い初見でしっかり『ざわつき』を感じていたのである。
ミア・ファローは兎に角可愛い。チビのブ男の癖にダスティン・ホフマンはとても渋く演技してカッコいいのである。
ジョンとメリー……これも忘れ得ぬ一本の映画である。
ま、今見たら……何で二人はオドオドとしながら相手に質問をするのか?と思ってしまうかも知れない。
会った夜に寝る?……当時としてはとても刺激的で先鋭的な話しだったのである。
最先端は時間と共に普通になる見本見たいな映画だと思う……。
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