春一番
でも偉いよおばちゃんは 日陰で暮らしながら わたしたちを何時もにこやかに迎えてくれて 本当は生きることだけで 自分の子供たちのことで 精一杯だったのに 何も語らず 淡...
レジにて
七時になると 半額になる食品を 狙って買う そうです わたしが 半額おじさんです ・・・・・・ 今日も欲しかった品々をゲットして レジに行くと 寒さがぶり返したせい...
がんばれとは言えないけれど
はじめて目にした まるで生き物のように 悪魔の手のひらのように すべてを奪い去る 真っ黒い海 ...
情報のあり方
最悪の事態を想定した情報こそ 命を守る防災には不可欠であり それを想定した訓練や備えこそ 危機に役立つことが 立証されている...
幸福な人生
事実を見ようとしないことは 選択の幅を狭めることであり 自由の放棄である どこで 何を どのよう...
この春を生きる
なんと 狂ったことだろう 諦めていた花が 今年は咲いた 他に何の取り得も 無いかのように ...
夢
夕餉に 山を ツツジを仰ぎ 一時 また一時 ひたすら 佇み Yesterdays
雨の後に
何時も通う道なのに 今日はなぜか興奮ぎみ やっぱりそうだ 溝が透き通った水で 溢れそうになっている 「蛙はいないかな」 傾斜のところは とくに人気で 長靴で堰き止め...
生死を超えて
あの日 寝たきりの母親のそばにいた ある娘さん 「津波だ 逃げろ」 近所の人の呼びかけに 黙って笑って 首を横にふった それが娘さんの最後の姿となった ・・・・・・...
青春の残像
プレイボーイで名をはせた青年 いつもの別れの余波なのか 親父の店で遭遇した2人の 凍りついたような視線が交差 忌まわしいものでも見るかのような 娘の表情を浴び 困惑して...