下山に2時間。逆算して14時30分には山頂を後にしなければなりません。
この美しい景色を、今まで何故、観に来なかったのか不思議なくらい、石鎚山が好きになりました。
四国で一番高い山。霊峰。
私の亡くなった叔母さんが厚く信仰していた石鎚の神様。
役行者が空海を導き、国常立尊をお祀りしたという、石鎚山。
素晴らし過ぎて、言葉が見つかりません。
ありがとうございます。
雲ひとつない青空でしたが、下山時刻になると、目下に雲が一面広がりました。
もうそろそろ降りようかと、時計を見ると14時半。
また来ますと挨拶して下山開始です。
下山道は登山道と同じ道を歩いたのですが、幽玄の世界に変わりました。
空中に吹きまわる霧が、何とも幻想的な景色を魅せてくれます。
昨年から坐をしています。
毎日、朝と晩に坐って瞑想します。
瞑想を始めた頃、心に浮かぶあらゆる雑念や想念が次々とあらわれては消え、消えてはあらわれの連続でした。
それが、やっと雑念や想念がゼロとはいえないのですがあまり浮かばなくなり、心に安寧を感じられるようになりました。
この幽玄の景色に包まれて、自分自身も空になり、自然の氣に満たされたいと思いました。
人は小宇宙といいます。
天と地の間を包む美しい氣。
自分の中も雑念や想念から完全に解放され美しい氣で満たしたいと思います。
あたたかい太陽の光を柔らかい空閑が包んでいました。
幽玄の世界に浮かび上がる優しい光の太陽のように、心を静かにして虚になり、内面から自分を磨いていきたいと思います。
わが心神(たましい)を傷(いた)ましむること莫(なか)れ。
六根清浄の言霊を常に心に響かせ、魄を監視し、自分をもう一人の自分に監督させながら、魂を磨き今生を泳ぎきりたいと思います。
雨に降られることもなく、暑くもなく、寒くもなく、石鎚山登拝にて、陰陽を魅せていただいた気がしました。
土小屋遥拝所神社にて、借りていた杖をお返ししました。本当に助かりました。
山頂の紅葉は終わっていましたが、土小屋遥拝所あたりは、美しい紅葉でした。
スカイラインのゲートを抜けたのは17時過ぎでした。間に合った。。。
また来ます。
素晴らしい景色と感動をありがとうございました。