昨年の7月17日、いざなぎ流大祭に初めて連れて行ってもらい、とても感動し、一年後の予定に入れていました。
毎年この日がいざなぎ流大祭。
いざなぎ流は800年前から続いている旧物部村に伝わる独自の陰陽道・民間信仰で、森羅万象全てを包み込む感じで祈りを捧げ、それがおおらかで、優しく、素朴で、その場にいると心が癒されます。
伝承によれば、天竺(インド)のいざなぎ大王から伝授された24種の方術に基づくとするとか。
法具は無く、儀式の都度にそれに応じた定式の和紙の切り紙(御幣)を使う。民間信仰ではあるが、祭祀の祝詞・呪文は体系化されて定式的に伝承されている。
祭儀は太夫と呼ばれる神職によって執り行われるが、太夫は家元制度や世襲でもなく、特定の教団組織もなく、男女の性別も問わない。
地域の中の適格者と認められた人物が膨大ないざなぎ流の祭文と祭礼の様式を伝承する。
中世の京都で発展した陰陽師の家元である土御門家や賀茂氏とは歴史的な直接の関連性が確認されない状況が長らく続いたが、近年になって物部村の民家から土御門家による免許状が発見されたことで、江戸時代には土御門家から地方で独自発展した陰陽道の流れを汲む信仰と公認され、太夫も地方の民間陰陽師として認可されていた事は明らかとなった。
Wikipediaより。
なるほど🧐
土御門家との関係ありとは。。。
天井裏に御幣を魔除けに。
村の名前も旧物部村。物部氏と縁があると思います。
太夫さんといわれる神職さんと、真言宗のお坊さんと、山伏さんが、皆んなそれぞれ独自の方法で祈りを神様に捧げるのです。
それが何とも自由でね。
お坊さんが玉串を捧げ、ニ礼ニ拍手したり😊
祭壇には牛頭天王、素戔嗚尊、薬師如来、吉祥天、毘沙門天、白山比売神社と出雲大社のお札、空海さんの像に役小角の写真、不動明王様、お稲荷様が狭い空間に祀られていました。
神仏混淆で、神職さんが祝詞を奏上しながら鈴を鳴らしている横で、お坊さんが木魚を叩きお経を唱え、山伏さんは一心に休むことなく太鼓を叩く。
それが、全く揃ってないけど、独特のハーモニーを醸し出して、自由。
心地よい音。鳥の鳴き声、川のせせらぎ。
およそ1時間ほど、一心不乱に5人が祈りを捧げて、その間、赤と白の蝋燭が不思議な光を放ち、身も心も浄化される感じがしました。
一緒に行ってくれたお山友達のmokoちゃんも大喜び。彼女も感動して来年の予定表に入れてました🤭
良かった。一緒に行ってくれる人が増えた❣️
終わってから、恒例の餅まき。
パラパラと落ちてくる餅の綺麗なこと。
老若男女、小さな子供までお餅を拾って、大喜び。
小さな村の小さな祭り。
でもそれは、800年の歴史を持つ、知る人ぞ知るいざなぎ流の伝統。
このいざなぎ流を未来に伝えてほしい。
昨年、ある太夫さんが、自分のやってる事は神様へのサービス業だと紹介している新聞記事を読み、その我がないところが本当に好きと思いました。
この、優しい、宗教の枠を飛び越えた祈り。
民間信仰とはいえ、歴史は古く、無形文化財になっており、アメリカのコロンビア大学から、学者さんがいざなぎ流を調べに、1月のいざなぎ流のお祭りに来られたとか。
太鼓を叩いていた、優しい山伏さんが色々教えてくれました。
今年は神職さんと沢山お話しできました。
本物は素朴。神様と共に楽しむ感じが好き。
お祭りの後、物部川で遊んでいる子供をみて、きっと良い思い出になるだろうなと思いました。
子供の頃、夏休みは津野山の四万十川源流で、川遊びしてたことを思い出しました。
この美しい物部川の流れる村に、800年前にいざなぎ大神から伝えられた大切な伝承。
この美しい物部川の流れる村に、800年前にいざなぎ大神から伝えられた大切な伝承。
普通、神職さんやお坊さんとお話なんてできないけど、小さな村の小さな祭りだから、気さくに色々話してくれ、皆んなお顔が神様みたいにお優しい❣️
お話によると、全くそれぞれ経を合わすとか気にせず、独自に我が道を突き進み唱える。
まさにカオスです。。
ですって。笑いました。。
この村の氏子ではないけど、車で1時間半くらいかかるけど、遠くてもまた来たいと思いました。
山伏さんが、ご飯を食べて行きや。。と言ってくれたのですが、さすがに、氏子でもないのでそれは遠慮しました😅
そのお気持ちが優しい。田舎のお人好し。みんなまるごと家族やきみたいな、そんな高知が大好き。
お祭りが終わるとお昼。
昨年に続き、別府峡温泉宿にて、ランチにしました。