雄一郎の半生
新聞の小さな募集記事から、取りあえず
応募の連絡を入れてみた。
近くの大学の社員食堂が面接の場所と
指定されて、妻共々スーツを着て
行ってみる。地区の担当者が一人で
対応した。会社は3万人を超える社員が
全国にいて一時は社会人野球でも
かなりの人気を得ていたようだ。
面接の結果は1ヶ月ほど掛かるとの
事だったので、連絡を待ってみた。
しかし、なかなか担当者からは連絡が
入らない。駄目なら駄目で、あきらめも
つくが今の仕事をしながら採用なら
住込みが条件だったため、引っ越しの
準備もしなれけばならないために、
落ち着かない。1ヶ月を過ぎた頃に、
担当者に連絡を入れてみた。すると、
「現在、採用の方向で検討中」との
返事だ。何か、はっきりしない。
後に担当者から聞いた話では
この時3人が応募していて、いろいろと
検討していたらしい。
「あと、どのくらい待てば良いのですか?」
と電話でのやりとりをしたら、
「もう少し待っていてほしい」との返事なので
仕方なく、待つことに。。
その後暫くして、半ばあきらめ始めていたが
更に一月ほどして、
「最小限の荷物を持って来て下さい」と
連絡が入る。行ってみると、またまた、面接が
有るという。これは、委託先の会社の総務課で
再度面接があるというのだ。
どうなっているのか全く分らずに、面接に臨んだ。
結果は、何とかパスしたらしい。
これからが、夫婦して体重が各々10Kgも
落ちる仕事が待っていた。
次回につづく。