雄一郎の半生

こんな人生もあるのですね。ノンフィクションの半生記
全ては、書けませんが。。。

大手の受託会社に

2021年06月11日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

 
新聞の小さな募集記事から、取りあえず
応募の連絡を入れてみた。
近くの大学の社員食堂が面接の場所と
指定されて、妻共々スーツを着て
行ってみる。地区の担当者が一人で
対応した。会社は3万人を超える社員が
全国にいて一時は社会人野球でも
かなりの人気を得ていたようだ。
面接の結果は1ヶ月ほど掛かるとの
事だったので、連絡を待ってみた。
しかし、なかなか担当者からは連絡が
入らない。駄目なら駄目で、あきらめも
つくが今の仕事をしながら採用なら
住込みが条件だったため、引っ越しの
準備もしなれけばならないために、
落ち着かない。1ヶ月を過ぎた頃に、
担当者に連絡を入れてみた。すると、
「現在、採用の方向で検討中」との
返事だ。何か、はっきりしない。
 
後に担当者から聞いた話では
この時3人が応募していて、いろいろと
検討していたらしい。
 
「あと、どのくらい待てば良いのですか?」
と電話でのやりとりをしたら、
「もう少し待っていてほしい」との返事なので
仕方なく、待つことに。。
 
その後暫くして、半ばあきらめ始めていたが
更に一月ほどして、
「最小限の荷物を持って来て下さい」と
連絡が入る。行ってみると、またまた、面接が
有るという。これは、委託先の会社の総務課で
再度面接があるというのだ。
どうなっているのか全く分らずに、面接に臨んだ。
 
結果は、何とかパスしたらしい。
これからが、夫婦して体重が各々10Kgも
落ちる仕事が待っていた。
 
 
次回につづく。

またまた、転職を考える

2021年06月08日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

 
業務用シザーの販売とメンテナンスを
しながら、近県を周り、電話による
予約もこなしていた。多い日は
50丁からの研磨をこなし、手がびりびり、
暑い日は、日射病になりながら、また、
寒い日は、砥石が凍って研げない日なども
あり、楽しいやら、辛いやら。。
そんな日々が3年ほど続いたが、
やはり、給与があったほうが良いなーっ。と
思うようになる。何故かというと、仕事に
出ないと日銭は一銭も入らないからだ。
 
そんな時に、大手の会社の求人広告を
目にした。手前味噌だが、調理師の
免許を持っていたため、会社の寮で
住込みの管理人の募集広告が
目に入ったのだ。
仕事の内容は、寮の管理と食事の
提供が主な仕事という。
何年も調理はしたことがなく、全く経験の無い
寮の管理の仕事など、出来るだろうか?
不安だが、前に進まなくてはとの思い
から、連絡だけとってみることに、、、
 
 
次回につづく。

シザーメンテはカードローンで

2021年06月04日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

 
いよいよ妻と二人で業務用シザーの
販売とメンテナンスをしながら
各地を巡ることになる。
ここで、以前のNPOで知り合いになった
Aさんに声を掛けて、シザーの研磨の
予約を取ってもらうことに。
勿論、研磨代金から少ない手数料を
払うことにしたが、、、
これが、以外と注文が多かった。
忙しく市内を飛び回ることになった。
そのAさんにも研磨の方法を教えるので
一緒にやらないかと誘った。
バッテイングしないようにエリアを決めて
始めることになる。
この頃は、金銭的に疲弊しており
自転車操業となっていたが、
ハサミの販売では、現金購入者は少なく
ローンでの購入を希望する方も多かったので
何とか、以前縁のあった地方紙の会社の
紹介で、個人だが信販会社とも提携が
出来た。
シザーの販売やメンテナンスで忙しい
日々が続いたが、自分でもカード会社から
カードローンで、資金の借り入れ
を繰返して、首が廻らなくなって、
とうとう家を手放すことになった。
夫婦で近くの町に引っ越しし、
メンテナンスや販売を続けた。
自転車操業は続いたが、何とか食べられる
だけの毎日を過ごしていた。
ハサミの研磨技術では、評判も良く
お得意様も増えていった。
だが、不安定な収入のため不安な
日々だった。
 
次回につづく。

研磨技術の習得

2021年06月01日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

 
さぁ、いよいよ妻と二人で新しい仕事の
準備を始めた。とりあえず無料や1丁
1000円でハサミを研いで回ったが
やはり、切れないという。
それではどうしたらよいか?
周りには無論、プロが使用する
シザーを研ぐ事を教えてくれる人は
いない。
日本では、新潟県の燕市がシザーを
制作していること、岐阜県でもシザー
の販売に力を入れている会社がある
事が分り、まずは新潟県の燕市の
商工課へ連絡を入れた。
すると、何件かの会社を紹介してくれた。
勿論、小資本で仕事を始めるなどと、
言っても相手にしてくれる会社は
少なかったが、その中で1社のみ
T社の担当者が会ってくれるという。
いろいろと、事情を話してタイアップ
してくれるとのことになる。
T社の社内を案内してくれて、ハサミの
製造工程や研磨の様子、仕上げの
様子など、分りやすく教えてくれた。
これからハサミの販売をするので
購入もして、今後の取引をすることに。
 
また、同業の会社を紹介してくれて、
その会社のハサミが金属板から
仕上がるまでの工程も見せてくれた。
特に印象に残っているのは、
レーザーでセニングという梳きハサミの
目を切る工程は素晴らしかった。
 
ここの会社のハサミ研磨の技術は
素晴らしかったが、実際ハサミを購入し
販売を始めてから何か違う点に気がつく
ハサミは、新品を理美容師さん達に
販売するだけでは駄目で、微調整が
必要だった。切れ過ぎる新品の
シザーは、ならしとも言うべく処理が
必要な場合があることも分った。
 
岐阜県から手作業でシザーを加工
して、販売している会社にコンタクトし
車で、8時間を掛けて行ってみた。
事前に内容を伝えてあったので、
会社に着いてから、シザーメンテに
関する疑問を質問し、実際に刃付けの
方法も教えてもらった。工程はビデオ
に撮り後に何回か確認出来るように
した。{企業秘密なのでビデオの公開は
出来ないが、目から鱗が落ちた。}
ここのシザーは
かなりの高級品で仕上がりの程度も
素晴らしい。ここの会社とも契約し
ハサミの販売をすることになった。
三ヶ月間でメンテナンス技術をつけて
いよいよ実際に販売してみるのだが。
 
 
次回につづく。