稚内市には利尻島と礼文島に渡るために一度行っているが、
宗谷岬に行ったのは今回が初めてである。
到着したのが午後2時頃で、この日は珍しく好天だった。
岬から稚内市街に向かう途中で、白波立つ沖を100m程の
大きな客船が西から東に向かっているのが見えた。
・・・あれっ、何処から何処へ行く船なんだろう・・・
目の前には数えきれない海猫が勢いよく飛び交っている。
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それを見た瞬間、私の背筋がぞくぞくとした。
最近、頭の中で詠んだ自分の歌にそっくりの場面だからだ。
いづこより来しや遠くに白き船いづこへと問へば海猫鳴けり
海猫の反転は鋭(と)し乗る風のうらとおもてを知るがごとくに
ほらねっ、もしかして予知能力でもあるのかしら(笑)
ところで、私は「海猫」と断定して詠んでいるが、目の前で飛び
交っている鳥が海猫なのか鴎なのか、実はわかっていない。
ジッとしている個体を近くで見ないと判別できない程に彼らは
似ているからである。なので勝手に海猫にしているだけ。
帰宅してからも(何処の船なんだろう)という疑問が頭から離れ
ないので調べてみた。
見えた時間帯からも「稚内港とサハリン・コルサコフ港の航路」
しかない筈だが、今の情勢でやってんの?と不思議に思った。
それから、西から東に進んでいると思われたのは私の錯覚で、
私が西を向いていたから、南から北へと進んでいたようだ。
船と言えば、「名古屋・仙台・苫小牧」航路を利用して北海道に
渡ったのだが、「太平洋フェリー」は私が一番好きな船会社だ。
但し、久々に乗った今回は二つばかり不満な点があった。
太平洋Fは三隻を所有しているが、一番新しい「きたかみ」の
構造が詰らない。6階と7階しか自由に歩けないからだ。
「いしかり・きそ」は5階・6階・7階と広々として気持ちがいい。
そして「きたかみ」のレストラン外で販売してた「まかないカレー
520円」は驚くほど美味しくない。
(よくも平気で売れるもんだな)と腹が立ったほどだ。
私が作った方が確実に美味しいのだから、身内から改善の声
が出ないのがいけない。但し320円なら文句言わない(笑)。
それでは、定評があるレストランの朝食(1100円)を紹介しよう。
昼も1100円。夜は2100円。
料理の数が豊富だし、ドリンクも何種類も用意されている。
(昼も夜も撮影してればなぁ)と、今頃思っているのだが、常に
食い気が先走ってカメラを持つのを忘れるのだ。がはは。
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