ホイッスルバード あいざわぶん

坊ちゃん列車運休に就いて

昨夜は22時から散歩に出掛けた。
マンションの玄関を出て、道路に出る直前に金木犀の
大きな木(ブロック塀を挟んだ隣家の木)があるのだが、
ふっと花の香りを感じた。
足を止めて暗い中にも目をこらしたら、小さな蕾が・・・。

 十月の伊予は金木犀の国 スニーカーにて
 お出で下され  ぶん

先週土曜の新聞歌壇に掲載されていると勝手に思って
いるが、私の予想より約一週間遅れての開花である。
松山が最も輝く季(とき)を迎え、ここから二週間毎日が
幸せで居られる。


そう思いながら昨夜は眠りに就いたのだが、今朝知った
ニュースが、「来月から坊ちゃん列車しばらく全便運休」。
匂いもさせずに、いきなりの結論話。

「伊予鉄道」によると、運転士不足が理由らしい。
普通の路面電車とは免許が違う上に、運転士と車掌の
二人態勢で乗車しなくてはならない点も響くらしい。
それを聞かされれば、(なるほどなぁ)と思うよね。

ところが、同時に普通の路面電車の減便も始まるような
ので、(えっ!何か変?)と私のアンテナが揺れたのだ。
「伊予鉄道で週休三日制度が開始された」とニュースに
なったばかり(記憶では先月のこと)だからだ。
運転士も週休三日になれば、人手は足りなくなるわな。
だから・・・じゃないのかな。
その皺寄せが、運航が面倒な坊ちゃん列車に・・・。
だから、単純な2024問題とは違うような気がするのだ。

一週間に乗客が1人しか乗らないような僻地にもバスは
走らせなくてはならない。市からの要請があるからだ。
補助金付きだから伊予鉄道も引き受けざるを得ない。
そこに人手が取られるから、坊ちゃん列車は止まるのだ。
それが本当のところだろう。

で、私は、「どうすべきなのか、どうあるべきなのか」と思う。
「坊ちゃん列車は遊び(観光)列車だから第一に外す」と
決定していいものだろうかと思っているのだ。
これは税金の使い方の問題で、極めて政治的問題でも
あるのだ。
過疎地に暮らす一老人の為だけに大型バスを走らす。
そんな政治をいつまでやるつもりなのか。
みんなの為にも山から下りていただく時代に既に入って
いるのである。

【写真】今日の昼に撮影。数時間で開花が進んだ。
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