【北海道の伝統工芸品】
○二風谷アットゥシ
二風谷アットゥシとは北海道(沙流郡平取町)で主に生産される伝統的工芸品です。
オヒョウなどの樹皮の繊維で織られる織物で、アイヌの伝統的な衣服として着られてきました。
「アッ」はニレ科のオヒョウを指し、「トゥシ」は織るという意味です。
二風谷アットゥシは、産地として形成され生産量のピークを迎えたのは18世紀の後半頃ともいわれています。
しかし残された資料が少なく、正確な起源や成り立ちはまだ不明な部分も多いため、現在も研究が進んでいます。
アットゥシは、オヒョウまたはシナノキの木の皮の内側にある靱皮(じんぴ)を材料に数ヶ月かけて糸を作り、腰機(こしばた)で織り上げます。
アイヌでは儀式に着る正装として着られていましたが、軽くて丈夫で撥水性が高かったため、北前船の船頭たちにも愛用されていました。
♯北海道伝統工芸2
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