岡山市I.Yさんからの質問
岡山市で新アリーナ建設の話がありますが、140億円の税金を市が負担した公設民営と聞きましたが、市と市民に見合う利益が有るんですか?様々な問題が有るように思いますが如何ですか?
【回答】
仰るように様々な課題と問題がありそうです。その課題と問題をまとめてみました。
1.周辺整備の課題
新アリーナの建設に伴い、周辺地域の整備が必要となります。
特に交通インフラの整備が重要です。アリーナへのアクセスが増えることで、交通渋滞や駐車場不足が懸念されます。これに対して、公共交通機関の充実や駐車場の増設が求められますが、これらの整備には多額の費用と時間がかかります。
2.環境問題
新アリーナの建設は、環境への影響も無視できません。
建設時の騒音や粉塵、そして周辺の自然環境への影響が懸念されます。また、アリーナの運営に伴うエネルギー消費や廃棄物の処理も重要な課題です。これらの問題に対して、環境に配慮した設計や再生可能エネルギーの利用、廃棄物のリサイクルなどの対策が必要です。
3.未来の運営
新アリーナの運営に関しても、いくつかの懸念があります。
まず、運営費用の確保が課題です。アリーナの維持管理や光熱費など、年間のランニングコストは約2億円と試算されています。これを賄うためには、安定した収入源が必要です。スポーツイベントだけでなく、コンサートや展示会など、多目的に利用できるようにすることが求められます。
また、運営主体の問題もあります。公設民営の形態が提案されていますが、民間企業のノウハウを活かしつつ、公共の利益を守るバランスが重要です。さらに、地域住民との協力も不可欠です。アリーナが地域に根ざした施設となるためには、住民の意見を反映させることが大切です。
岡山市の新アリーナ構想は、多くの可能性を秘めていますが、周辺整備や環境問題、未来の運営に関する課題を慎重に検討する必要があります。
これらの課題に対して具体的な対策を講じることで、市民の税金を使って建設されるので、市民と地域にとって有益な施設となることを期待します。