06:57 あと三分 暖簾が出るのを待っている。
空腹かかえた ロンリーウルフ。
金曜日の狼たち
07:00 スタートゲート開くと同時になだれ込む
腹を空かせた ロンリーウルフ
金曜日の狼たち
我先に 券売機
小銭まさぐる 指先 震える
320円放り込み 朝SET
60円放り込み 玉子(オプション)
すかさずオーダー チケット2枚手渡し コールきる
“ なっとう ” ← 温そば+納豆+ごはんSET 野菜かきあげではないよの意
“ なま ” ← 温泉や茹でたまごではないよの意
無言でうなずく フロア担当 細かな所作にキャリアが光る
3分少々で SET 提供完了
しばし 凝視 配置確認 混入確認 不純物確認 チェック終了 異常なし
温そば 中央ねぎ 小山に 一味辛子 排出口大3穴にセットし 三振り( ひぃ ふぅ みぃ )を三振り
三振り を 三回 もちろん激辛 女 子供の手におえる 辛さじゃないぜ!
ここでしばし 両手皺と皺を合わせ 両親指に割りばしを水平に挟み 黙祷 “ いただきます ”
そば中央 葱小山の上 真っ赤な一味の小山を 箸にて やさしく “ とん とん とん ” 汁に沈めるあんばい。
その時 箸に充分 汁 水分を吸わせ 白米どんぶりをとり 米が箸につかないように端からまとめあげるように仕上げる
なるべく綺麗な 白米山をつくる、稜線は鋭角に。
別盛小皿の 葱をとり 白米山 裾野に配置
空いた葱小皿に 玉子の白身部分を移動 エッグセパレーターなど無いので箸にて分離
黄身のみの小皿に醤油少々 しっかり攪拌
白米山 頂上部分 噴火口のイメージ 箸にてボーリング作業
はみ出さぬように 黄身+醤油ソースを ゆっくり注入
さて、ここで そばを いっきに掻き込む 沈めた一味が舞わないように静かにしかし 大胆に口中へ。
そばを一本残らず 啜りあげ 汁は御残し おとなの作法
さて 後半戦
納豆 発泡スチレンシートを開封 辛し タレを除け シートをゆっくり分離 剥離
×を描くように 攪拌 ゆっくりやさしく 発泡スチレンシートが破けないように注意
白く糸ひいたのを目視確認 辛し タレの順番で 投入
ふたたび ×を描くように 攪拌
白米山 火口部 黄身が充分沈殿したのを確認し 箸にて 火口部分を塞ぐ 充分に整地
白米山 頂上部分に 納豆をゆっくり 移動 イメージは初雪の如く 降雪の如く
白米山に 納豆がなじむのを しばし観察
稜線した 葱に納豆を 絡めつつ 納豆:1 葱:1 白米:1 の割合で口中へ
稜線 裾野を重点的に 崩しながら 食し
真ん中 こんもり 残った 鋭角なる白米山 うっすら黄身が透ける状態
山を真ん中より 箸にて 両断
左の山を どんぶり傾け 口中へ 豪快に 大胆に
お冷手に取り 口中を清め 目立たぬように “ くちゅ くちゅ くちゅ ”
残った 右の山を どんぶり傾け 口中へ 豪快に 大胆に
最後の一口 噛みしめて 目を閉じて お百姓さんに感謝して
“ ごちそうさま ”