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新 仁義なき戦い 1974年公開 監督 深作欣二
大人気のうちに完結した「仁義なき戦い」シリーズ全五部作の後を継ぎ
深作欣二監督・菅原文太主演で装いも新たに製作された新シリーズの第一部。
神波史男と荒井美三雄が脚本を執筆した。
昭和二十五年。敵対する土田組の組長を襲った山守組の三好万亀夫が逮捕される。
三好の十一年もの刑務所生活の間に、山守組は肥大化し三つの派閥に分かれていた。
組長を支える坂上派、山守を凌ぐ勢いの青木派、そして中立的立場の難波派。
三好が出所し祝宴が開催されるが、すべての派閥の代表が顔をそろえ、それぞれ三好を仲間に引き入れようとした。
難波は広島最大の梅津組に接近、組長に加勢しようとするが、それを知った青木派に殺害されてしまう。
青木は梅津組に近づき、山守組との対立を深めるのだった。
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新 仁義なき戦い 組長の首 1975年公開 監督 深作欣二
前作でリブートした「新仁義なき戦い」シリーズの第二作。
佐治乾、田中陽造、高田宏治による脚本を、深作欣二が監督した。
前作は広島での話だったが、本作では北九州が舞台となっており、ストーリー上の関連性はない。
大和田組と共栄会は、関門海峡を中心に密輸品を捌く二大組織だった。
大和田組の幹部で組長の娘婿である楠鉄弥は、流れ者の黒田修次たちと共栄会の会長を殺害。
楠の身代わりとなった黒田は懲役十年の実刑を受ける。
共栄会は衰退、大和田組は勢力を伸ばし、五つの派閥ができた。
仮出獄した黒田は、ヒロポン中毒になり破門された楠とともに大和田を襲撃し、慰労金五百万円の支払いを約束させる。
やがて組長の座を巡って、すべての派閥が複雑に絡み合い、血で血を洗う抗争へと発展していくのだった。
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新 仁義なき戦い 組長最後の日 1976年公開 監督 深作欣二
高田宏治のオリジナル脚本を深作欣二が監督した「新仁義なき戦い」シリーズ第三作にして最終作。
麻薬の密売人同士のトラブルから売春婦が殺害されたことをきっかけに、米元組と河原組との抗争が勃発。
米元組の後ろには大阪の坂本組がついていた。
岩木組は河原組と同じく九州・下関・広島の連合組織「七人会」の下部団体だったが、組長がヒットマンに殺され野崎修一が跡目を継ぐことになった。
組長殺害が米元によるものと睨んだ野崎は、子分を引き連れ大阪へ乗り込む。
しかしその間に小倉では七人会が坂本組と手打ちをしていた。
それを知らぬ野崎は殺し屋ジョーを使って米元の妾と子分を殺してしまう。
今回の一件は野崎の独断だとされ、野崎は坂本組からも七人会からも命を狙われてしまうのだった。
返却期限11月28日