嵐のあとの静かな映画

１３号台風は日本列島　胸倉そって顎かすめ

熱帯低気圧に姿を変えて　ドロンっと消えて
台風一過　休日土曜日　通勤電車の時間帯
下町　発～都会にむかい　鉄橋わたって
金属　擦りつけながら　走りだす

汽車　きっしゃ　しゅっぽ　しゅっぽ
しゅっぽ　しゅっぽ　しゅっぽっぽ
ぼくらを乗せて　金とって　冷房強すぎ
しゅっぽ　しゅっぽ　しゅっぽっぽ

腕は９０度　脇を締め　前後に揺らす
腕はシリンダー　車輪に動力　伝える役目
たまに　ポッポー　元気に叫び
俺は機関車　黒い弾丸
しゅっぽ　しゅっぽ　しゅっぽっぽ
しゅっぽ　しゅっぽ　しゅっぽっぽ
本当にやったら　確保され　きっと連行
そんな妄想　地下鉄乗って　しずかに座り

ニヤリと　わらう・・・

到着は８時３６分　小雨が降り出し

小走りにて　ファミマ逃げ込み

いろはす一本　カリカリうめ非常食

おっと　既に並んでる

おっさん　おっさん　おっさん　おっさん

入賞ならずの５番着　おっさん追加

壁に持たれて　空見上げ　霞む街並み

うつろう季節　感じつつ　背中に気配

振り返った壁のポスター　

ケイト　ブランシェット　たぁ～

『TAR／ター』
トッド・フィールド監督作品／2022年／アメリカ／159分／DCP
～　旋律、栄光、絶望、狂気　～






ベルリンフィル初の女性マエストロ〈リディア・ター〉
芸術と狂気がせめぎ合い、怪物が生まれる。

世界最高峰のオーケストラの一つであるベルリン・フィルで、
女性として初めて首席指揮者の座を掴み、天才的な能力と、
類稀なるプロデュース力で、自身を輝けるブランドとして作り上げることに成功したリディア・ター。
本の出版やマーラーの交響曲第５番のライブ録音を控え、キャリアの絶頂にある彼女だが、
創作者として、指揮者としての壁に苦しんでいた。
そんな時に、ターのもとに届いたある一報をきっかけに、
彼女の完璧な世界は少しづつ崩れ始める。

『ザ・ホエール』
ダーレン・アロノフスキー監督作品／2022年／アメリカ／117分／DCP／PG12
～　僕は信じたかった　～






異色の室内劇×壮絶な心震わすヒューマン・ドラマ

恋人アランを亡くしたショックから、現実逃避するように過食を繰り返してきたチャーリーは、
大学のオンライン講座で生計を立てている４０代の教師。
歩行器なしでは移動もままならないチャーリーは頑なに入院を拒み、
アランの妹で唯一の親友でもある看護師リズに頼っている。

そんなある日、病状の悪化で自らの余命が幾ばくもないことを悟ったチャーリーは、
離婚して以来長らく音信不通だった１７歳の娘エリーとの関係を修復しようと決意する。
ところが家にやってきたエリーは、学校生活と家庭で多くのトラブルを抱え、心が荒みきっていた。

映画館でたら　真夏になっていた

酷暑の残暑　残念賞

もう、いいって。

夏