タイ女性との結婚

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タイ女性との結婚13 虫食う女

2012-01-15 11:07:38 | 日記

H氏にメールで、タイシルクの女性と結婚したい旨を伝える 

そして、以前選んだ綺麗なタイ女性たちとの見合いはキャセルして、タイシルクの女性一本で見合い結婚を勧めてもらいたいと文面で伝える

これで、何もかも決まった と自分の中で、サバサバとした気持ちでメール送信を終えて、仕事に向かう 

そのあくる日には、H氏から返事があった

彼のメールの文面にはこう書いてあった


Oさん の突然の決断そして変節、ただ、ただ驚くばかりです(笑)

でも、この女性の良さをわかっていただいて僕としては嬉しいばかりです 

きっと、彼女はOさんと結婚して、Oさんの優しさに触れ、Oさんを助け、あなたの子供を生み、育み家庭を守っていくことでしょう

良い女性を選ばれました さっそく、コンケーンのスタッフに彼女とOさんのお見合いの設定をしてみるように伝えましょう

しかし、この女性一本で見合い結婚という突き進み方は、ちょっと冒険すぎるかもしれないですね

気持ちはわかりますが、Oさんの人生のかかった選択ですから、もっと視野をひらげた選択も僕としては考えてみてはと思います。

彼女がOさんを選ばない選択もあるかもしれませんしね 

それに実際、彼女に会ってみて、Oさんの気持ちも心変わりした時に、わざわざタイまできて、手ぶらで帰ってしまうというのも気の毒ですしね ここは、もう少し見合いする女性を何人か追加してもらう形で、複数のタイ女性とお見合いしてもらう方がベターだと思います

と彼のメールの文面には書かれていた


なるほど・・ と思うも、俺の今の気持ちからしたら、どうしてもタイシルクの女性という選択しか見えてこないし、彼女一本という形という姿勢のほうが、彼女に対して自分誠意、気持ちを伝えるには、そのほうが良いと思うのだが・・


しかし、H氏の言い分もよくわかる 

今の俺は、写真の中での彼女に恋をして、結婚を望んでいるのであって、実際の彼女に会ったわけでもなく、声も聞いたことがない 

彼女の姿形も見たことがないのである すべて、今の俺の彼女に対する恋心はイメージだけのものにすぎない 

もし、彼女一本でお見合い結婚を勧めていって、タイで彼女に会って、そのイメージが崩壊してしまった状況を想像すると救いがたい結果(タイにまで行って手ぶらで帰る)になってしまうのは明らかなことだった


H氏の言うとおりに、何人かの彼の結婚サイトに載せられているタイ女性を選んで、見合いを希望することにした 

今度は以前のような綺麗な若いタイ女性をえらばず、自分にとって現実的に年齢、自分にとって似合う性格とか、そんなタイ女性の資質を条件として選ぶことにした 

どっちしても、この選ぶ女性たちはアテ馬だから、滑り止めみたいな意味で、という気持ちも俺の中にはあったし・・・

そういう気持ちで、二人の女性を彼のサイトから選んだ

 一人は年齢三十五歳 タイ女性という結婚を俺のような五十前の年齢の日本人がえらぶ選択として、三十五歳の女性という選択はまず年齢的に選ばない選択だと思うが、俺としてはあえて、それを選ぶことで、自分の以前の卑しい気持ちを正している気持ちがどこかであったと思う 

それと、この女性の笑顔の写真もどことなく好感が持てるものがあった、綺麗な女性ではないものの、性格美人という印象があり彼女を選ぶことにした

もう一人は、二十七歳の背は低いが、衣服販売員をしている女性でポッチャリした、ちよっとインド人のような顔立ちをした女性を選んだ

そして、H氏のサイトのコンケーンの現地の女性スタッフがお勧めする 日本人と結婚を強く望んでいる
例のビデオで見たお尻の大きな二十一歳の女性を・・

俺としては、あまり気乗りはしなかったものの、とりあえず見合いする候補としてタイシルクの女性を含めて四人選んでみた


どうせ、本命はタイシルクの女性の女性だ  俺の中の気持ちに揺るぎはない 

そう思うと、タイシルクの女性以外の選んだ見合い候補の女性も色あせて見える・・ 

そういう思いのまま、選んだ見合い候補の女性の内容をメールでH氏に送る

メールの文面に俺はこう付け加えた


僕としては、どうしても気持ちの中で、今の心境ではタイシルクの女性しか選ぶ気になりません

 どうか、その気持ちを汲んで、話を勧めてください お願いします


と書いて送った 

H氏から返事があったのは翌日だった 返事にはこう書かれていた


Oさんのタイシルクの女性に対する思いの強さは本当なものなんですね 僕としては、その気持ちを青樹するように努めていくだけです

まかせてください 

コンケーンの現地のスタッフから彼女にOさんのお見合いしたいという情報を伝えると、彼女もぜひOさんとお見合いしたいとのことでした

あとはOさんがタイ入りしてくれれば、すべては叶いますよ タイ入りの準備を進めてください よろしくお願いします


それと・・これは・・彼女について、ちよっとした挿話なんですが・・・


と H氏のメールの文面が急になにか躊躇した不安な気持ちが見え隠れしているのが、わかった

彼は何を俺に伝えたいのだろう?と思い

彼の文面の続きを不安な気持ちで読み続ける

文面にはこう書いてあった



・・・彼女は虫を食するのです しかし・・それも・・・


と、その短いH氏の文面を俺は見ただけで、俺の中の何かが壊れていく予感があった・・・

その反面そんな思いを打ち消したい、何かが壊れていくと言うものを何とか塞き止めたい・・・それは俺の彼女に対するささやかな欲動とか愛おしい思いから来るものであるが・・・

そんな思いがとっさに頭よぎって、俺はこう思った


彼女は・・虫を?・・・食べる?・・それはどういうことだろう? タイの田舎の習慣だろうか? せめて、蛆虫でなければよいのだが・・・

と 

そう冷静に虫の中でも、蛆虫という虫を選択する自分が、なんとなく可笑しかった 

 俺はH氏のメールの文面の続きを食い入るように追い続ける・・


続く

タイ女性との結婚12 ひまわり

2012-01-04 10:47:11 | 日記
 
 俺は思った

 すべての先入観、タイ女性であったり、日本女性であったり、不細工であったり、綺麗であったり・・

そんなものがすべて、この永遠の生きている美しさの瞬間を映し出された彼女の被写体を見ていると、大したことではないように思えてくる 

それとともに、彼女の肉体というものにも、俺は素直な気持ちで欲動を芽生えてきてくるのを感じてくる

彼女の太もも、彼女の白い顔、彼女の唇 その白い唇を俺は吸いとってみたいという危ない欲動にさせられてしまう 

 この写真・・ 彼女というよりも、この写真の中の彼女に俺は奴隷に落ちてしまったのように、洗脳されて、

 謙虚にこの写真に魅了されてしまっている自分を見出してしまう

 
 どうしてしまったんだろう?  と俺は自分を思う 

    写真に恋をしてどうなる?

 実物の彼女に恋するならともかく、この写真に恋するなんて・・

冷静にこの写真をもう一度見てみよう もっと、別のものが見えてくれるはずだ 

この写真の中に俺の今の気持ちを覚めたものにしてくれるような落とし所があるはずだ

 
そう思うと俺はまた このタイシルクの女性の写真をまざまざと見てみる

 
 タイシルクの女性の右後ろ側に一人の中年の女性が立っている たぶん、彼女の母親だろう 

しかし、この写真には彼女の母親の顔というものが映し出されていない 首から下だけが映し出されて、母親の顔が見えてこない・・

 その光景を見ていると、なぜだかデビットリンチ監督の映画 イレーザヘッドの中に出てくる誰もいない劇場の真ん中で、首のない胴体だけの男性の姿がシュールな場面として描かれていたシーンを思い出してしまった 

 そういう奇怪なシーンを連想した思いのまま、映し出されていない母親の顔を悪く妄想してみる

 この母親はたぶん自分の娘を見て、笑っているのだろう 

自分の娘のタイシルクの芸みたいなもの、自分の娘が幼い時から、自分が手塩にかけて娘に教えてきたタイシルク編みを・・

この日本人の結婚業者に娘の芸を見せる・・・まるでこの娘の興行師のような面持ちで、笑っているとされる母親の顔・・

その興行師の母親の顔を妄想して俺は思う・・・ 興行師たる母親に逆らえない娘の不幸な生い立ちを俺は勝手に想像してしまう・・

この興行師の母親は彼女をお金を生む道具にしか思っていない・・

この娘をどこかの高齢な日本人男性に売りつけて、そのお金を懐にいれてホクホク笑っている・・そんな計画をもくろんでいる母親

そんな興行師たる悪い母親の姿が目に浮かぶ・・・・

 あぶない、この娘を助けださねば・・彼女を母親のもとから連れ出して、自由な幸せな結婚をさしてあげなければ・・

 愛おしい彼女を救い出さねば・・・


 そんな異様な連想妄想を俺は思ったりする    オイ! どうしてしまったんだ?

ますます、タイシルクの娘、彼女に対する愛おしいさは深まるばかりだ 

これではいかん 写真に恋するなんて・・もっとよく見てみて、恋から冷めるものを探そう

 そう思うともう一度写真をじっくりと見る

 
タイシルクの娘、女性の左隣に木の柱が立っている 

薄汚い古ぼけた柱 そこに一本の曲がった釘が刺さっている 

この写真を見て、刺さっている釘の場所を言うと、ちょうど彼女の顔のコメカミあたりの隣の位置に、その釘は古ぼけた柱に曲がったまま刺さった状態である。

その状態を見て、俺はまた、こう妄想してしまう

 彼女がこの写真の状態でタイシルクの作業をやめて、振り向きざま、この釘の存在に気がつかず、そのまま柱に彼女がぶつかってしまう・・ 
この曲がった釘は彼女の眼に突き刺さり、彼女の視力を奪い彼女から永遠に光を奪ってしまうだろう・・

 そして彼女の白い唇を傷つけるだろう 彼女の化粧をした白い顔を裂き血で赤く彼女の顔を染めてしまうだろう・・ 

そして、その釘は、彼女のよそ行きの綺麗な衣服を破り そして彼女の官能的な太ももを付き刺し血を吹きださせるだろう・・


 俺はこの写真を見て、そんな妄想、連想してしまう自分か恐ろしくなってきた

 このH氏の写したタイシルクの女性の写真には見る者を狂わしてしまう魔物がいるのだろうか?

どうしても、この写真を見ていると、遠くタイいるとされる彼女を俺は心配させ、愛おしくさせる・・ 

この写真を見ていると、どうしょうもない気持ちさせられてくる

俺は恐ろしさのあまり、このタイシルクの女性の写真から逃れるかのように、パソコンの画面を消して、何もかも忘れて、布団をかぶって寝ようと思った

電気を消して、寝ようとする・・・ しかし、あの釘の光景が目に付いて離れない

 
そして暗闇の中で俺は思う

 
あの古ぼけた柱に刺さってい曲がった釘の存在を・・

あの釘はいつか、彼女を傷つけるに違いない と思われてきて仕方がなかった

そう思うといつまでも眠れそうにない


そして俺はこう思うのだった


彼女に危険な状態にさせている、あの曲がった釘 その存在を知っているのは世界中の中で、この暗闇の中でたたずむ、この俺だけなんだ! 

と  

そう思うと、自分がまるで、誰も知らない宝物のありかを自分だけが知っている、はしゃいだ子供のような気持ちになって・・

なんらかの使命感みたいなものを感じ自然と微笑んでしまう自分を見出してしまう・・

そして、こう思うのだった

 一刻も早く彼女を傷つけるあの釘を取り除かねばならない 

 一刻も早く・・

俺がタイに行って、彼女の自宅を訪れて、あの古ぼけた柱に刺さっている彼女を傷つけるはずの釘を抜いてしまわなければならない

そんな俺の気持ちを知って、彼女は喜ぶにちがいない 

そして俺の気持ちの優しさに彼女は感動するに違いない 

誰がこんな、誰にも気づかれていない、ちっぽけな曲がった釘の存在を気にして・・

わざわざ日本から、タイまできて、私の身を案じてくれる人がいるだろうか? と

 彼女はそう思い喜ぶに違いない そう思うと、

自分の存在理由とは、彼女と世界中で俺しか、その存在を知らないあの曲がった釘だけを抜く為に・・

この世に生まれてきたのではないか?と思えるようになってくる

そんな自分のちっぽけな存在感を思うと笑えてくる・・・ でも・・

  もう、どうだっていい 

五十近いバツイチの俺に、あと何の幸せが待っているだろう?

少なくとも彼女が俺の事を喜んでくれる・・・ 人に喜んでもらえる事を見出すのが人間の幸せだと思える

タイ女性であっても、日本女性であっても、そんな女性たちに喜んでもらうことを見つけるということは、偉大な事だと思わないか?

自分がそんな存在になれたのなら、生きていて意味のある事じやないか?

誰かに自分の存在を気づかれないまま、このまま孤独で老いて死んでいくより・・・・

そんな、彼女を傷つける釘を抜くためだけの存在、そんな、ちっぽけな存在理由であっても・・

彼女に喜んでもらえる存在であるならば、俺はこの世に生きてきた証となっていくんじゃないだろうか???


H氏の言っていたことが分かるような気がする・・・

我々は人間であって、動物ではないんだ・・動物がそんなちっぽけな釘の存在を気にかけるだろうか?



そんな思いを抱きつつ睡魔で意識がうすれていく状態のまま、いつのまにか俺は眠ってしまっていた



そして、朝、目覚めて、ある変化に俺は驚いた


見ると自分のイチモツがここ何日か元気のなかった状態だったのが・・

まるで、ひまわりの花が日差しを浴びて、輝いて元気よく、咲いているかのように、勢いよく、そそり立っているのだった

俺はそのささやかな光景を見て、何か縁起の良いものに出会ったかのように幸福な気持ちになって・・

その状態を気持ちを、何かを感じて、俺は自然と微笑んだ・・・

 そしてこう思うのだった 

 
久しぶりに思う新鮮な感覚だ・・・すべてが自由に解放された気分だ・・


そんな気分に後押しされるように・・続けて、俺はこう決心するのだった



あのタイシルクの編むタイ女性と結婚しょう と・・そう、H氏に伝えよう と・・・


続く

タイ女性との結婚11

2012-01-04 09:12:56 | 日記
H氏と後味の悪い別れ方をして、三日ほどたったある日、彼からメールがあった

例の俺の選んだ綺麗いなタイ女性たちとタイシルクのお見合い女性の写真の資料が添付されていて、それとは別の彼のコメントとして

コンケーンのスタッフにOさんの情報を伝えると、これらの女性以外にも、Oさんとのお見合い結婚、日本人との結婚を強く望んでらっしゃる女性がいるということで、その女性の写真、資料を添付しますので、どうかご検討お願いします と言うことだった。

あれだけ、自分が醜態・・少なくとも綺麗なタイ女性ばかり選んで、自分の中にある薄汚い欲動を見せてしまったという恥ずかしさみたいなもの、そんな俺の部分をH氏は見てきたにもかかわらず、こうやって、また別のタイ女性を勧めてくれたりもする・・・

 ありがたいことだと、つくづくH氏の心遣いを思う その現地のスタッフが勧める女性の写真資料を見てみると、年齢は二十一歳、
とくに可愛い女性でもないが、あのタイシルクの女性よりかは、いくぶん綺麗な女性ではあった。 

しかし、何かインパクトのない・・・この女性のビデオとかも見てみる・・・  

お尻の大きい女性で、これだけは中々自分の中で高感度をあげる要素ではあったが・・・それにしても・・・何か選ぶ気にはなれない

他の女性・・綺麗な俺の選んだ若い三人のタイ女性・・それも、なぜだか真剣にお見合い女性として選ぶ気になれない

これも言うなれば、H氏の仕組んだ、サブリミナル効果ってやつだろうか?

彼の言うような、タイ女性、綺麗な女性はその容姿に比例して性格が二乗悪くなっています という言葉

 そして彼の 

   我々は人間です 容姿だけでタイ女性を判断されるのは間違いです

 
という彼の高貴な物の思考の言葉の光線が俺に発射され、それを浴びせられた自分自身の罪悪、嫌悪感で・・

あの後味の悪さみたいものとなって、このとくに、綺麗な三人衆のタイ女性の写真、資料を見ても、

まるで、原発の事故で放射能を浴びせられた牛や野菜を見るかのように、食するのを拒むかのように、腫れものにさわるような気持ちになって、
俺は、まるで加齢によって、女性を見ても、抱いても勃起しなくなった老人のように、反応もなく、

無意味に味気なく彼女らの写真を見ているだけだった

しかし、そういう気持ちとは別にしてH氏の女性を写す写真というものは綺麗に撮れているものが多い。

タイ女性をできるだけ綺麗に写してあげて、日本人男性にお見合い結婚してもらおうとする心配りが写真を見ていると感じられたりする。

 以前、福島のバーで、そのことを彼に指摘すると、彼は笑いながら、

 いやいや、カメラが良いだけです このデジカメは五十万くらいしますからね 良く撮れて当たり前なのですよ と 

 謙遜して言っていたものだけれど・・・

それにしても、そんなプロ並みのカメラを買ってまで、このタイ女性とのお見合い結婚というビジネスをする姿勢というものに、彼の善意とか仕事に対するまじめな姿勢みたいものを感じさせる

 他の国際結婚の業者でこれほど、写真というものに力をいれている業者というものは俺の知っている限りではH氏のところだけだと思う。

 他の結婚業者のお見合い女性の写真というものは、なにか薄暗いカラー色なもので、なんというか、ほんと事務的な紹介写真という領域のまま終わってしまっているという写真ばかりであった。

それにくらべてH氏のタイ女性の写真は何か彼女ら、そのものが生きているというのか、何事かをこちらに語りかけてくれるかのような、躍動感を感じさせる写真が多い

 写真が、彼女らタイ女性が俺にもの言う、そんな気持ちにさせてくれる写真であったりするのだった



  そういう思いのまま、もう一度タイシルクの女性の写真をじっくり見てみよう と俺は思った

 
綺麗なタイ女性三人衆を見てサブリミナル罪悪感から彼女らの写真をじっくりと見る気持ちにもならず、

それと、あの福島のバーで、ゆっくりとタイシルクの彼女の写真を観賞できなかった思いもあって

自分の部屋で自分のパソコンの中で、彼女の良さ、H氏の言う、彼女の良さというものをじっくりと探してみたいと思うようになった

それが福島のバーで不仲になってしまった俺とH氏の関係を少なくとも繋ぎ止めてくれそうなヒントが・・

このタイシルクの女性の写真にはあるような気がしてならなかったからだ

  
  タイシルクを編むタイ女性・・・


 この写真をよくよく見ると、H氏の彼女の良さを上手に捕らえた写真であることがよくわかる。 

 彼はこの写真を、彼女の自宅を訪問した時に撮った写真だと俺に告げていた 

 彼女は写真で見る限り、ずいぶん肌が白いように思う。 

タイの日差しを十分に浴びて肌が白く輝いているように見える たぶん彼女は化粧をしているのだろう 

それに、この服装も、このようなタイシルク編みの仕事するには似合わないような、よそ行きの服装であったりする。

 たぶん、推察するに彼女の家を訪問、H氏がお見合いの場の面接訪問であった、この場を急遽、

彼女にお願いして、タイシルク編みをしている彼女の写真を撮ってみたいとH氏が彼女に言って、こういうタイシルクの仕事の現場写真の場というものが実現したのだろう 

そういう写真を撮ってみたいという衝動感覚というものは、どこかの戦場カメラマンのような文明人的感覚の撮り手が未開の人たちを写真に写して、後世にその未開の現場の雰囲気を伝えていこう というアーティステックな欲動に近いものを感じたりもする

H氏も俺が推察するにそんな欲動に駆られて大はしゃぎで、この写真を撮る気持ちになったように思えたりするのだった

そんな思いのまま、この写真をよく見てみる 


  伏し目がちで、タイシルクの道具をうまく操りながら、蚕の入っている鍋を見つめる彼女の姿 

その姿は躍動感を感じさせ、まるで何かの楽器を演奏して美しい音楽を奏でて、こちらまで、その美しい音色が聞こえてきそうな・・・

そんな錯覚さえ感じさせるような情景にさせてくれる この写真の光景を見るとそんなものが伝わってくる 

そんな写真から見えてくる、なんとも例えがたい浮遊感というのか・・

時間が止まってしまって、この写真の中のタイシルクの女性だけが・・

 
 この世界の中で永遠に生き続ける・・ そんな瞬間と言うものがこの女性を見ていると感じられてくる 

 そういう錯覚を抱きながら、

 彼女は美しい 

 と俺はそんな思いを、素直に彼女に対して思えるようになってくる


 そう思うと、どんどん自分の中で彼女を素直に愛おしいと思えてくる感情が芽生えてくる・・・ 


 続く