アナタ タクサンタベテクダサイ ダイジョウブ ダイジョウブ
と彼女は片言の日本語で以前のように俺にいう
彼女の愛情表現として、いくら糖尿病になっても、愛情表現として、彼女ら中国女性は愛する人にいっぱい食事を振舞うのが美徳される
俺は結婚以来、そんな彼女の愛情表現に甘え、のせられ、この六年の間彼女の脂っこい中華料理を食べ続けた
そして、俺もm氏と同様に糖尿病になった
そして、糖尿病と宣告されたその日の料理が合いも変わらず脂っこい中華料理である。俺は思った
これからも俺はこの中国人妻の作るこの脂っこい中華料理を食べ続けるのか?
そう思うと目の玉の奥がヅキヅキと痛んできた
ひょっとしたら糖尿病の合併症、目が見えなくなるという眼圧を圧迫する病気かかっているのかもしれない
眼科にいって調べてもらわなければ・・糖尿病の合併症で死ぬのはごめんだ
彼女とこれからも暮らしていく・・
俺は必然、糖尿病の合併症で死んでしまう
そう思うと、彼女との埋まらない溝、言葉とか考え方の違い と言うものを痛感せざるを得なかった
あるいみ、中国人女性と結婚した宿命、運命と言う風にこの自分の置かれている状況を考えると
自分はこれからこの女性と一緒に暮らすことに対して真剣に考え、選択せざるをえない感じがした・・ そして、こんな妄想を俺は思った
このまま、彼女と一緒に暮らし、この彼女の無理解な愛情表現、糖尿病患者にとって無慈悲な彼女の愛妻料理を食べて生きていき、
糖尿病が進み、やせ衰え、インシュリン摂取が必要となり、
ついに、俺のささやかな男性器も使用不可となり、目もやられ、腎臓もやられ、人工透析の必要な人間となる
どんどんとそんな病に虫食まれていく旦那を見ていても、彼女はどうすることもできず、
彼女は俺に対する愛情表現として、あいもかわらず、脂っこい中華料理を俺の為にと、作り食べさせる
そして、それから五年もたたないうちに俺は糖尿病のすべての合併症を体感して、死を迎える
そんな俺の死を迎えて、彼女はすでに習得済みの日本に永住できるビザを利用し、
俺との生活で資格をえた、遺族年金を手に入れて、一年もたたないうちに過去の俺の存在など忘れてしまって、スカイプかなんかで知り合った彼女よりも十歳も若い中国人男性を日本にひきつれてくる
ワアイニと言葉を発しつつ、卑猥なキスを共にしながら、俺と彼女が暮らしていた家にその若い中国人男性と一緒に暮らし始める
彼女は俺と結婚した以前よりも、その若い中国人男性の肉体によって、
彼女の少しばかり老けた肉体も生き生きと若返り、顔がずいぶん綺麗になり、女性として、生命体として新しく生まれ変わっていく・・・
そして、家の物置とかに置かれていた俺の遺骨の入った骨箱の中身は
俺の以前は俺の家だった庭にある花壇の土と混ぜられ、捨てられ、俺の骨壷は、いつのまにか彼ら中国人夫婦の吸うタバコの灰皿になってしまっている・・
その情景を霊魂となって見ている俺・・
俺の国際結婚 俺の人生 日本人として無様な死にざま・・・
そんな妄想のあと、俺は彼女との離婚を決意さざるをえなかった
このまま、彼女と暮らして糖尿病が悪化して死にたくはない
俺は、そう思った しかし、彼女と離婚する原因はそんなことだけではなかったのだが・・・
それにしても、m氏はたぶん俺と同じような状況にたたされ、俺のような中国人妻と離婚しなければ、糖尿病と成り果てた彼からしたら、
そんな俺のように離婚という選択をしなければならない状態だったと推察する
しかし、彼は今なお、それをせず、彼の妻である中国人妻の愛情を受け続けているのだろう
そして、彼は糖尿病が悪化して、腎臓を悪くして、人工透析を受ける人間になった
彼の死は確実であった・・ 糖尿病で人工透析をして十年も生きられることはないのである
彼にとって、余命というものは、すでにその時点で決定されていることである
それでも、彼は彼の妻、中国人妻と別れなかった 別れられなかった気持ちとは何なんだろう?
すべてが曖昧で確実な物を知りえない我々にとって、その中でまちがいなく誰の人間にも確実におこりうる事、知ることになる、ということ
それは、自分はいずれ、間違いなく死ぬと言う現実である
そんな確実な死・・・
死ぬ限りは、自分の過去の栄光、彼にとっては中国での華々しい業績
そんな戦利品の一つである彼の美しい中国人妻を彼の病にとって元凶にもかかわらず、最後の最後まで手元に置いておきたい
たとえ、その代償が自分の死であったとしても・・
そんな思いが俺は彼の気持ちの中にはあったのではと、センチメンタルな思いとして思ったりもした
そして彼の気持ちを考え俺はまた、こう考えるのだった
彼、m氏 みじめに、この日本に立ち帰って中国での、過去の栄光も業績も履歴も無視され、トラックの運転手やガードマンマンなどして、
若輩もののに怒鳴りつけられて、生活するために日銭を稼ぐ暮らし・・
m氏 にとって、この晩年(彼はまだ死んでいないのでこの表現はおかしいのであるが、その表現の意味は次回であきらかにされる)
そんな、みじめな思いから、孤独な自分を維持し気持ちとして生きるという姿勢させられたのは、この中国人妻が自分の側にいてくれたが為であった
だから、彼は糖尿病になっても、なお今の自分の生きる意味を確認するために、彼女の過酷な愛情?少なくとも糖尿病患者にとっては・・・
過酷な中国人妻の愛情表現を喜んで受け入れ続けたのだろう・・
それはまるで、麻薬のように習慣性のある愛情 繰り返し、繰り返し求められる彼女への愛情への欠乏の欲求
その孤独たる彼の中国人妻に対する愛情の欲望の当然の帰結が糖尿病の悪化による余命のない死にゆく自分自身を見出す事に繋がっていく・・
それでも、自分が死ぬことになったとしても・・それを自分で自覚したいたとしても、彼にはどうすることもできなかった・・
いまの孤独な日本人たる中高年の敗残者の彼には、その中国人妻の愛情なしでは本当の意味で生きていけなかったかもしれない
俺はそんな思いを彼に抱き、彼と本当の意味で同士になれたような気がした
彼は間違いなく時限装置のかかった死の時計を持っている
そんな彼とは違い・・俺はこれから、タイ女性と結婚する・・ 生きる意味を求めて・・
どちらも、寂しがりやで、孤独な中高年であった
お互い仕事を挫折し、今の自分を確認する為に人からの愛情を欲した・・
そして、それを求めて、俺は中国妻と離婚し、タイ女性との結婚を求めた・・
彼は中国妻にその愛情を求め続けた・・そして、彼は少しばかり早くこの何も確実な意味の無い世界から離れようとしている
遅かれ早かれ、俺も死ぬ ただ、俺の場合は彼よりも世の中に未練があり、執着心がありすぎるのだろう・・
彼に笑われるかもしれない 自分がより多くの愛情を求めすぎて・・タイ女性と結婚することを・・そう思うと俺は彼に恥ずかしい・・
俺はタイ女性と結婚して、本当の愛情を得ることができるだろうか?
そんなm氏が糖尿病で瀕死の状態であるという話を聞いた・・一か月ほどしたある日・・
彼の中国人妻の同じ職場で働く友人の中国人女性が仕事の合間に、俺にこんな話をしてきた・・
おっちゃん(mさんの事)の奥さん・・・彼と離婚したいみたい・・Oさんいろいろ、手伝ってくれませんか・・・
今から考えると、その言葉が、悲しい事件の始まりだった
続く
と彼女は片言の日本語で以前のように俺にいう
彼女の愛情表現として、いくら糖尿病になっても、愛情表現として、彼女ら中国女性は愛する人にいっぱい食事を振舞うのが美徳される
俺は結婚以来、そんな彼女の愛情表現に甘え、のせられ、この六年の間彼女の脂っこい中華料理を食べ続けた
そして、俺もm氏と同様に糖尿病になった
そして、糖尿病と宣告されたその日の料理が合いも変わらず脂っこい中華料理である。俺は思った
これからも俺はこの中国人妻の作るこの脂っこい中華料理を食べ続けるのか?
そう思うと目の玉の奥がヅキヅキと痛んできた
ひょっとしたら糖尿病の合併症、目が見えなくなるという眼圧を圧迫する病気かかっているのかもしれない
眼科にいって調べてもらわなければ・・糖尿病の合併症で死ぬのはごめんだ
彼女とこれからも暮らしていく・・
俺は必然、糖尿病の合併症で死んでしまう
そう思うと、彼女との埋まらない溝、言葉とか考え方の違い と言うものを痛感せざるを得なかった
あるいみ、中国人女性と結婚した宿命、運命と言う風にこの自分の置かれている状況を考えると
自分はこれからこの女性と一緒に暮らすことに対して真剣に考え、選択せざるをえない感じがした・・ そして、こんな妄想を俺は思った
このまま、彼女と一緒に暮らし、この彼女の無理解な愛情表現、糖尿病患者にとって無慈悲な彼女の愛妻料理を食べて生きていき、
糖尿病が進み、やせ衰え、インシュリン摂取が必要となり、
ついに、俺のささやかな男性器も使用不可となり、目もやられ、腎臓もやられ、人工透析の必要な人間となる
どんどんとそんな病に虫食まれていく旦那を見ていても、彼女はどうすることもできず、
彼女は俺に対する愛情表現として、あいもかわらず、脂っこい中華料理を俺の為にと、作り食べさせる
そして、それから五年もたたないうちに俺は糖尿病のすべての合併症を体感して、死を迎える
そんな俺の死を迎えて、彼女はすでに習得済みの日本に永住できるビザを利用し、
俺との生活で資格をえた、遺族年金を手に入れて、一年もたたないうちに過去の俺の存在など忘れてしまって、スカイプかなんかで知り合った彼女よりも十歳も若い中国人男性を日本にひきつれてくる
ワアイニと言葉を発しつつ、卑猥なキスを共にしながら、俺と彼女が暮らしていた家にその若い中国人男性と一緒に暮らし始める
彼女は俺と結婚した以前よりも、その若い中国人男性の肉体によって、
彼女の少しばかり老けた肉体も生き生きと若返り、顔がずいぶん綺麗になり、女性として、生命体として新しく生まれ変わっていく・・・
そして、家の物置とかに置かれていた俺の遺骨の入った骨箱の中身は
俺の以前は俺の家だった庭にある花壇の土と混ぜられ、捨てられ、俺の骨壷は、いつのまにか彼ら中国人夫婦の吸うタバコの灰皿になってしまっている・・
その情景を霊魂となって見ている俺・・
俺の国際結婚 俺の人生 日本人として無様な死にざま・・・
そんな妄想のあと、俺は彼女との離婚を決意さざるをえなかった
このまま、彼女と暮らして糖尿病が悪化して死にたくはない
俺は、そう思った しかし、彼女と離婚する原因はそんなことだけではなかったのだが・・・
それにしても、m氏はたぶん俺と同じような状況にたたされ、俺のような中国人妻と離婚しなければ、糖尿病と成り果てた彼からしたら、
そんな俺のように離婚という選択をしなければならない状態だったと推察する
しかし、彼は今なお、それをせず、彼の妻である中国人妻の愛情を受け続けているのだろう
そして、彼は糖尿病が悪化して、腎臓を悪くして、人工透析を受ける人間になった
彼の死は確実であった・・ 糖尿病で人工透析をして十年も生きられることはないのである
彼にとって、余命というものは、すでにその時点で決定されていることである
それでも、彼は彼の妻、中国人妻と別れなかった 別れられなかった気持ちとは何なんだろう?
すべてが曖昧で確実な物を知りえない我々にとって、その中でまちがいなく誰の人間にも確実におこりうる事、知ることになる、ということ
それは、自分はいずれ、間違いなく死ぬと言う現実である
そんな確実な死・・・
死ぬ限りは、自分の過去の栄光、彼にとっては中国での華々しい業績
そんな戦利品の一つである彼の美しい中国人妻を彼の病にとって元凶にもかかわらず、最後の最後まで手元に置いておきたい
たとえ、その代償が自分の死であったとしても・・
そんな思いが俺は彼の気持ちの中にはあったのではと、センチメンタルな思いとして思ったりもした
そして彼の気持ちを考え俺はまた、こう考えるのだった
彼、m氏 みじめに、この日本に立ち帰って中国での、過去の栄光も業績も履歴も無視され、トラックの運転手やガードマンマンなどして、
若輩もののに怒鳴りつけられて、生活するために日銭を稼ぐ暮らし・・
m氏 にとって、この晩年(彼はまだ死んでいないのでこの表現はおかしいのであるが、その表現の意味は次回であきらかにされる)
そんな、みじめな思いから、孤独な自分を維持し気持ちとして生きるという姿勢させられたのは、この中国人妻が自分の側にいてくれたが為であった
だから、彼は糖尿病になっても、なお今の自分の生きる意味を確認するために、彼女の過酷な愛情?少なくとも糖尿病患者にとっては・・・
過酷な中国人妻の愛情表現を喜んで受け入れ続けたのだろう・・
それはまるで、麻薬のように習慣性のある愛情 繰り返し、繰り返し求められる彼女への愛情への欠乏の欲求
その孤独たる彼の中国人妻に対する愛情の欲望の当然の帰結が糖尿病の悪化による余命のない死にゆく自分自身を見出す事に繋がっていく・・
それでも、自分が死ぬことになったとしても・・それを自分で自覚したいたとしても、彼にはどうすることもできなかった・・
いまの孤独な日本人たる中高年の敗残者の彼には、その中国人妻の愛情なしでは本当の意味で生きていけなかったかもしれない
俺はそんな思いを彼に抱き、彼と本当の意味で同士になれたような気がした
彼は間違いなく時限装置のかかった死の時計を持っている
そんな彼とは違い・・俺はこれから、タイ女性と結婚する・・ 生きる意味を求めて・・
どちらも、寂しがりやで、孤独な中高年であった
お互い仕事を挫折し、今の自分を確認する為に人からの愛情を欲した・・
そして、それを求めて、俺は中国妻と離婚し、タイ女性との結婚を求めた・・
彼は中国妻にその愛情を求め続けた・・そして、彼は少しばかり早くこの何も確実な意味の無い世界から離れようとしている
遅かれ早かれ、俺も死ぬ ただ、俺の場合は彼よりも世の中に未練があり、執着心がありすぎるのだろう・・
彼に笑われるかもしれない 自分がより多くの愛情を求めすぎて・・タイ女性と結婚することを・・そう思うと俺は彼に恥ずかしい・・
俺はタイ女性と結婚して、本当の愛情を得ることができるだろうか?
そんなm氏が糖尿病で瀕死の状態であるという話を聞いた・・一か月ほどしたある日・・
彼の中国人妻の同じ職場で働く友人の中国人女性が仕事の合間に、俺にこんな話をしてきた・・
おっちゃん(mさんの事)の奥さん・・・彼と離婚したいみたい・・Oさんいろいろ、手伝ってくれませんか・・・
今から考えると、その言葉が、悲しい事件の始まりだった
続く