2011年10月7日 いよいよタイに行くことになる タイ国際航空 TG673便 2011/10/07 00:30 大阪 (関西国際空港) 出発
入管を終えて、バンコク行きのゲートの待合所の売店でワンカップ大関を買って、待合で俺はチビチビと飲んでいる 思えばタイ行き、お見合いを決めてタイ行く決めてから随分と早かった
元々、不精だった俺が、こんなにも、自分が身軽に行動をおこし、タイ行きの航空券を手配し、仕事の休みもコンビニの店長にも告げ、銀行にも市役所にも行き、タイ行きのタイ人とのお見合いが成立した時に支払われる現金二十万円を用意し、戸籍謄本を用意し、お見合いするタイ女性たち(今回は四人)のお土産を買ったり・・
タイ行きまでの一週間というものそんな準備、作業に追われ、この関空のバンコク行きの深夜のゲートの待合室で自分がワンカッブ大関を飲んでいるという情景が、なにか自分にしみじみとこの一週間、御苦労さんと慰労して上げている そんな意味合いという感じがしなくもなかった
ふだん、日本酒なんか飲まないのに・・今日、この日に限って、ワンカップ大関であるという自分の異変の情景がなんとなく可笑しかった
しかし、見ると、こんな深夜のタイ、バンコク行きの飛行機の待合で、何人かの五十、六十歳になるかのオッサンどもが、たむろして、俺と同じようにワンカップを飲んでいる人たちが多くいたりする
スルメとかオカキとか、そんなものをアテにして、薄汚い黄色い歯をのぞかせながら、酒で顔を赤らめて、深夜のバンコク行きの待合室で彼らの舌の音だけが鳴り響いている
そんな彼らの会話の内容に耳をかたむけてみる
おまえ日本円ここで両替したんか?バーツは関西空港で両替するより、バンコクでする方が手数料がやすんやで~おまえそんなもしらんかったんか?ながいこと、タイでタイ女のアソコの汁ばかり舐めつくしてからに(笑)そんな事しらんでどうするんや?
そう卑猥な笑いを浮かべながらワンカップオッサンの一人が連れに言った
それを聞き、もうひとりのワンカップ連れが答える
そやかて、いうても、向こうのタイ女はこう言うとったで 今は円高やからバーツでもらうより円でくれたほうが嬉しい言うんや、せやから、俺はタイ女には一万円わたしてるんや そのほうがジャンクサクなくてええねん
すると、もう一人のワンカップのオッサンが目を見張り、こう言った
一万円?アホかおまえ?一万円もタイ女にわたしてからに・・もったいないがな 二千バーツで十分やんけ 二千もわたしたら、口だけでもいかしてくれるぞ お前どんなタイ女抱いてるんや?
と言うと、谺のよう速さで、もう一人ワンカップ連れが答える
そうか二千でな・・そら知らんかった そんな安くてやってくれるところお前しってるんやな
俺もつれてってくれ でも、一万もわたしたら、一晩中やらしてくれるぞ そやそや、薬飲んどかなアカンな シリアス錠、バイアグラはその時だけやけど、シリアス錠は三日三晩大丈夫やど(笑)ぬいても、そっくり返ってるわ(笑)
すると、またまた、驚きの表情でワンカップオッサンが答える
ほんまか?俺はバイアグラしか持ってないがな~俺にも一錠シリアス錠くれや
というと、ワンカップの連れは迷惑そうな表情をうかべ、こう答える
あほか?これ一錠三千円もするんやど そんな、やすやすタダでやれるか と
ワンカップの酒を一口、口に含み、一人のワンカップオッサンが慣れた感覚で、シリアス錠を飲む
そんなタイ女を買いに行くワンカップオッサン達の卑猥な会話情景を聞いていると、まるで釣りをする明日の朝まづめを楽しみに夜釣りのオッサン客たちのワクワクした遠足気分と同じような情景と変わらない気がした
ワンカップ片手に、明日は六十センチのグレを釣ってやるんだと、酔っぱらって活き込んでいるオッサンと同じような情景
そう思うと、俺もこのワンカップ人たちと同じようなものだと 自分自身を笑いたくなってきた 日本に嫁さん見つかればが、こんなところでワンカップ大関片手にこんな深夜のバンコク行きの待合室にいることもなかったし、こんなオッサンどもと一期一会で、この場で出会いめぐり合うこともなかっただろう
一万円で一晩日本人のオッサンと寝る それだけでも一日いくら働いても、日本円で五百円の賃金しかもらえないタイ女性からしたら我慢できるものなのだろう まして日本人男性とお見合いが成立して結婚することになれば、一度に六十万ものお金がタイ女性に転がり込んでくる そんな情景を想像すると貧乏なタイ女性からしたら日本人は悪く言えば良いカモかもしれない
そんなカモだとわかっていても、タイに、タイ女性に見合いして、タイ女性と結婚してもらわなければならない自分と、ワンカップ片手に卑猥な夜釣りの客とかしたタイ女性買いのオッサンとは目的は違うにしても、はたから見れば、同類とみなされても仕方がない気がした
そういえば、こんな仮にも国際空港の売店でワンカップ大関を売っていることが、なんとなく冷静に考えれば、不自然な光景だと思われる
しかし思うに、売店の需要として、いつのまにかこんなタイ女性をお金で買いに行く そんな低思考な客なニーズに答えるには、このワンカップはとても似つかわしいような気がしてきた
俺もそんなワンカップを飲んでいる そう思うと笑うしかなかった
たぶんワンカップを売っている売店のおばちゃんは、俺もワンカップおっさんどもも似たような人種だと思ってワンカップを売りわたしている
そんな風に自分が思われてしまっているのではないか?と妙な罪悪感と恥ずかしさを感じたりする
でも、俺はちがう 俺は釘を抜きに行くんだ!そう、タイシルクの女性を助けるために・・
そう自分に言い聞かせ、彼等とは人種が違う と自分の中で気持ちの違いを自分の中で納得させようとしていた
そんな思いにふけっていると、一人のワンカップのおっさんが俺を自分らと同類と思ったのか、俺に話しかけてきた
あんたもタイかね 行き先はバンコクか?バンコクも洪水が心配だが、どこか泊まる予定の場所とかあるのかね?
俺は答える
僕はコンケーンです タイ女性とお見合いに行きます だからバンコクでは泊りません コンケーンで泊まります と
不必要な話題ではあったが、なんか、お前らタイ女買いのオッサン俺は違うんだ!と区別する気持ちもあって、そうお見合い目的だということを言っておきたかった気持ちが強く、そんな勢いづいて、そう答えてしまう自分がそこにはいた
そんな俺のなんとなく刺々しい答えを聞いて、そして、そんな不必要な タイ女性とお見合いします という俺の話を聞いて、ワンカップのおっさんはもう一人のワンカップのおっさんに俺を指差しこう言った
童貞ちゃん 発見!
そう酔っぱらった口調で俺を見て笑った ワンカップオッサンの連れ共もそんな指差された俺を見てドット笑った
俺もそう言われて苦笑するしかなかった
なぜだか、その童貞という意味が変に初めてタイに行く俺からしたら、変に的を得ているような気がしてならなかったからだ
そしてこう思った
上手く言い当てたものだ そう俺はタイ女からしたら童貞にしか思われないだろう
お見合いに行こうが、釘を抜きに行こうが、タイに女に会いに行くのはかわりない セックスしないだけで、タイ女性に向かう気持ちはこのワンカップのおっさんたちとは変わりはしない
タイに行くのは初めて それは俺はピュアな目的であるだけ、それは一種の今は童貞に違いなかった そのうち俺自身、タイの女性たち、タイの風土、日本にないタイのおおらかな自由な気分を味わっていくと、童貞でなくなり、いつのまにか、こんな深夜にワンカップ片手にタイ女を買いに行くことだけがタイに行く本当の真理だと気がつくオッサンに変貌してしまっているのかもしれなかった
今度タイに行く時、俺の気持ちはどう変わってしまうだろう?と
そういう自分の今のピュアな気持ちが変わってしまうものだろうか?と今、童貞の俺は感じたりする
こんなピュア気分でタイに行く自分が次のタイ行きがあるとすれば、そのピュアな気持ちのまま俺は存在するものだろうか?と 同時にそう思ったりした
ワンカップの連れどもも、そんな俺を見て笑っている
そんな笑いの場にふと気がつくと、バンコク行き TG673便 2011/10/07 00:30 ゲートがいつのまにか開いてしまっていた
俺はいつまでも笑みをうかべながら、ワンカップオッサンどもの笑いの場を後にしながら、タイに童貞を失いに行くために、おもむろに飛行機に乗り込んだ
続く
入管を終えて、バンコク行きのゲートの待合所の売店でワンカップ大関を買って、待合で俺はチビチビと飲んでいる 思えばタイ行き、お見合いを決めてタイ行く決めてから随分と早かった
元々、不精だった俺が、こんなにも、自分が身軽に行動をおこし、タイ行きの航空券を手配し、仕事の休みもコンビニの店長にも告げ、銀行にも市役所にも行き、タイ行きのタイ人とのお見合いが成立した時に支払われる現金二十万円を用意し、戸籍謄本を用意し、お見合いするタイ女性たち(今回は四人)のお土産を買ったり・・
タイ行きまでの一週間というものそんな準備、作業に追われ、この関空のバンコク行きの深夜のゲートの待合室で自分がワンカッブ大関を飲んでいるという情景が、なにか自分にしみじみとこの一週間、御苦労さんと慰労して上げている そんな意味合いという感じがしなくもなかった
ふだん、日本酒なんか飲まないのに・・今日、この日に限って、ワンカップ大関であるという自分の異変の情景がなんとなく可笑しかった
しかし、見ると、こんな深夜のタイ、バンコク行きの飛行機の待合で、何人かの五十、六十歳になるかのオッサンどもが、たむろして、俺と同じようにワンカップを飲んでいる人たちが多くいたりする
スルメとかオカキとか、そんなものをアテにして、薄汚い黄色い歯をのぞかせながら、酒で顔を赤らめて、深夜のバンコク行きの待合室で彼らの舌の音だけが鳴り響いている
そんな彼らの会話の内容に耳をかたむけてみる
おまえ日本円ここで両替したんか?バーツは関西空港で両替するより、バンコクでする方が手数料がやすんやで~おまえそんなもしらんかったんか?ながいこと、タイでタイ女のアソコの汁ばかり舐めつくしてからに(笑)そんな事しらんでどうするんや?
そう卑猥な笑いを浮かべながらワンカップオッサンの一人が連れに言った
それを聞き、もうひとりのワンカップ連れが答える
そやかて、いうても、向こうのタイ女はこう言うとったで 今は円高やからバーツでもらうより円でくれたほうが嬉しい言うんや、せやから、俺はタイ女には一万円わたしてるんや そのほうがジャンクサクなくてええねん
すると、もう一人のワンカップのオッサンが目を見張り、こう言った
一万円?アホかおまえ?一万円もタイ女にわたしてからに・・もったいないがな 二千バーツで十分やんけ 二千もわたしたら、口だけでもいかしてくれるぞ お前どんなタイ女抱いてるんや?
と言うと、谺のよう速さで、もう一人ワンカップ連れが答える
そうか二千でな・・そら知らんかった そんな安くてやってくれるところお前しってるんやな
俺もつれてってくれ でも、一万もわたしたら、一晩中やらしてくれるぞ そやそや、薬飲んどかなアカンな シリアス錠、バイアグラはその時だけやけど、シリアス錠は三日三晩大丈夫やど(笑)ぬいても、そっくり返ってるわ(笑)
すると、またまた、驚きの表情でワンカップオッサンが答える
ほんまか?俺はバイアグラしか持ってないがな~俺にも一錠シリアス錠くれや
というと、ワンカップの連れは迷惑そうな表情をうかべ、こう答える
あほか?これ一錠三千円もするんやど そんな、やすやすタダでやれるか と
ワンカップの酒を一口、口に含み、一人のワンカップオッサンが慣れた感覚で、シリアス錠を飲む
そんなタイ女を買いに行くワンカップオッサン達の卑猥な会話情景を聞いていると、まるで釣りをする明日の朝まづめを楽しみに夜釣りのオッサン客たちのワクワクした遠足気分と同じような情景と変わらない気がした
ワンカップ片手に、明日は六十センチのグレを釣ってやるんだと、酔っぱらって活き込んでいるオッサンと同じような情景
そう思うと、俺もこのワンカップ人たちと同じようなものだと 自分自身を笑いたくなってきた 日本に嫁さん見つかればが、こんなところでワンカップ大関片手にこんな深夜のバンコク行きの待合室にいることもなかったし、こんなオッサンどもと一期一会で、この場で出会いめぐり合うこともなかっただろう
一万円で一晩日本人のオッサンと寝る それだけでも一日いくら働いても、日本円で五百円の賃金しかもらえないタイ女性からしたら我慢できるものなのだろう まして日本人男性とお見合いが成立して結婚することになれば、一度に六十万ものお金がタイ女性に転がり込んでくる そんな情景を想像すると貧乏なタイ女性からしたら日本人は悪く言えば良いカモかもしれない
そんなカモだとわかっていても、タイに、タイ女性に見合いして、タイ女性と結婚してもらわなければならない自分と、ワンカップ片手に卑猥な夜釣りの客とかしたタイ女性買いのオッサンとは目的は違うにしても、はたから見れば、同類とみなされても仕方がない気がした
そういえば、こんな仮にも国際空港の売店でワンカップ大関を売っていることが、なんとなく冷静に考えれば、不自然な光景だと思われる
しかし思うに、売店の需要として、いつのまにかこんなタイ女性をお金で買いに行く そんな低思考な客なニーズに答えるには、このワンカップはとても似つかわしいような気がしてきた
俺もそんなワンカップを飲んでいる そう思うと笑うしかなかった
たぶんワンカップを売っている売店のおばちゃんは、俺もワンカップおっさんどもも似たような人種だと思ってワンカップを売りわたしている
そんな風に自分が思われてしまっているのではないか?と妙な罪悪感と恥ずかしさを感じたりする
でも、俺はちがう 俺は釘を抜きに行くんだ!そう、タイシルクの女性を助けるために・・
そう自分に言い聞かせ、彼等とは人種が違う と自分の中で気持ちの違いを自分の中で納得させようとしていた
そんな思いにふけっていると、一人のワンカップのおっさんが俺を自分らと同類と思ったのか、俺に話しかけてきた
あんたもタイかね 行き先はバンコクか?バンコクも洪水が心配だが、どこか泊まる予定の場所とかあるのかね?
俺は答える
僕はコンケーンです タイ女性とお見合いに行きます だからバンコクでは泊りません コンケーンで泊まります と
不必要な話題ではあったが、なんか、お前らタイ女買いのオッサン俺は違うんだ!と区別する気持ちもあって、そうお見合い目的だということを言っておきたかった気持ちが強く、そんな勢いづいて、そう答えてしまう自分がそこにはいた
そんな俺のなんとなく刺々しい答えを聞いて、そして、そんな不必要な タイ女性とお見合いします という俺の話を聞いて、ワンカップのおっさんはもう一人のワンカップのおっさんに俺を指差しこう言った
童貞ちゃん 発見!
そう酔っぱらった口調で俺を見て笑った ワンカップオッサンの連れ共もそんな指差された俺を見てドット笑った
俺もそう言われて苦笑するしかなかった
なぜだか、その童貞という意味が変に初めてタイに行く俺からしたら、変に的を得ているような気がしてならなかったからだ
そしてこう思った
上手く言い当てたものだ そう俺はタイ女からしたら童貞にしか思われないだろう
お見合いに行こうが、釘を抜きに行こうが、タイに女に会いに行くのはかわりない セックスしないだけで、タイ女性に向かう気持ちはこのワンカップのおっさんたちとは変わりはしない
タイに行くのは初めて それは俺はピュアな目的であるだけ、それは一種の今は童貞に違いなかった そのうち俺自身、タイの女性たち、タイの風土、日本にないタイのおおらかな自由な気分を味わっていくと、童貞でなくなり、いつのまにか、こんな深夜にワンカップ片手にタイ女を買いに行くことだけがタイに行く本当の真理だと気がつくオッサンに変貌してしまっているのかもしれなかった
今度タイに行く時、俺の気持ちはどう変わってしまうだろう?と
そういう自分の今のピュアな気持ちが変わってしまうものだろうか?と今、童貞の俺は感じたりする
こんなピュア気分でタイに行く自分が次のタイ行きがあるとすれば、そのピュアな気持ちのまま俺は存在するものだろうか?と 同時にそう思ったりした
ワンカップの連れどもも、そんな俺を見て笑っている
そんな笑いの場にふと気がつくと、バンコク行き TG673便 2011/10/07 00:30 ゲートがいつのまにか開いてしまっていた
俺はいつまでも笑みをうかべながら、ワンカップオッサンどもの笑いの場を後にしながら、タイに童貞を失いに行くために、おもむろに飛行機に乗り込んだ
続く