タイ女性との結婚

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タイ女性との結婚23 籠女

2012-07-08 09:27:36 | 日記
m氏の妻は明らかに怒っているようだった・・・

俺には、彼女がなぜあんなにも怒っているのか分からない・・

それに、彼女と共に我々の前に現れるはずのm氏はどうしたのだろう?一向に現れる気配はない・・

何かが狂い始めているという予感がしてきた  この雰囲気はただ事ではない

しかし、彼女の怒りの原因はどうもm氏の動向から来るものだという事は、推察はできた

でも、彼女の怒りの原因と言うものが、この状況から読み取ることはできない

彼女たち中国女性は・・俺には、とても、この雰囲気の中で日本人の男性から理解できる感じのものではないように思われた

そして理解しようと努めてきたものが、俺の中から消えつつあるようにも感じられた

 怒りのm氏の妻を中国女性の同僚たちが、自然と円になって取り囲み、スクラムを組みm氏の妻の・・

それは、その光景と言うものに見慣れていない我々日本人からすれば、何かを叫んでいるようにしか思えない・・

そんな叫びに近い言葉になっているm氏の妻の早口の中国語を、彼女の同僚の中国人女性が、彼女の口臭を吸いとらんばかりにみんな興奮した表情で聞き入っている・・

彼女の叫び声がドンドンとテーションが上がっていくごとに、そんな中国女性たちの円の輪に隙が無くなっていく・・

そんな中国女性たちの輪で、m氏の妻は俺の視界から見えなっていく

彼女ら中国女性によって、そんな日本人からの視線を遮るバリアーみたいなもの・・・

そんな円の中、彼女の叫び声だけが、その中国人女性たちの輪の向こうから聞こえてくる・・


日本人たる俺から、そんな彼女の狂気な情景をまるで見せまいとするかのように・・



その彼女らの円の輪は、隙間をなくしていき、ますます強固に頑丈になっていくように思われた



そんな彼女らの中国女性たちの強固な円の輪を見ていると・・なぜだか、昔、我々が子供の時よく遊んだ 

  
  かごめ かごめ 


と言う遊びの子供たちが輪をくんだ情景と良く似ている・・・と俺は思った  


そんな情景を懐かしみ 彼女ら中国女性たちのスクラムの輪の情景を可笑しむ・・・

そして、こんな言葉で昔、我々日本人の子供はよく遊んだものだった と 

昔その遊びに興じていた懐かしい言葉を俺は必至に思いだしていた・・

 
   かごめかごめ

   籠の中の鳥は

   いついつ出会う?

   夜明けの晩に
 
   鶴と亀と滑った

   後ろの正面だあれ?



、我々五十歳前後の日本人は誰もがよく子供の時、そんな言葉を唱えながら、子供同士で輪になってまわりながら遊んだものだった・・

男の子も女の子も・・入り混じって、こんな意味のわからない歌を興じながら日の暮れるまで遊んでいたものであった

そうだった・・あの頃・・俺たちがこんな遊びに興じていた子供のころは、こんなにも多くの中国人は日本にはいなかった・・

そして、こんな中国人たちの喧騒な光景とも無縁だった 俺たちが子供のころ、

周りにいる近所の人はみんな穏やかな日本人ばかりのはずだった・・

将来、まさか、こんな俺たちがこんな今、歳をとって、こんな叫び声をあげている中国人の妻を娶るとは想像もつかなかっただろう 

もっと、普通に日本人と結婚して・・

そう、あの子供のとき・・

将来は近所でよく遊んでいたリッチャンと言う女の子と将来結婚しょうよ と 言ったことがあったっけ 

その彼女は今どうなってしまったんだろう?もう、いい歳のおばさんになっているはずだけど・・

あの頃は俺たちは何も悩みのない純情な子供だった 

今から考えると、あの頃はすべて夢のようだった 

こんな中高年になって、夢も意味もない人間になり果てているとは・・

そして、俺もm氏も、叫び声をあげる中国女性と結婚して、糖尿病になって、離婚して、冷蔵庫も洗濯機もテレビも彼ら中国人たちに奪われ、

日本人としてのプライドも男性としての意地も誇りもなくし、人工透析をうけながら・・

徐々にこの世から消えさってしまう存在であることも、そんな未来であることも、

あの頃、無邪気な日本人の子供である我々は想像もつかなかっだろう・・

我々はどこで、どう道を間違ってしまったものだろうか?

もう、あの頃の気持ちに帰れないものなのだろうか?



つるとカメがすべった・・・

うしろのしょうめんだあれ?



俺はそんな思いに浸りながら、彼女ら中国人たちの円になった光景を見つめながら、懐かしさのあまり、

そんな、忘れされていた言葉を、静かに、呟いた・・

そんな俺のつぶやきが終わったと同時に、中国人女性の円の輪の中の一人の中国人女性がヒョッと首を出して、俺の方を見て、

 中国語でこう叫びだした


  ターニマーニ!

(中国語で英語のファックマザーと同じ意味)

  彼女はこう叫んでいた・・


彼女はあきらかに俺の方を見て怒り叫んでいる・・・

まるで身に覚えのない無実の罪をきせられて、目を大きく見晴らし、驚いている被告人のように・・

俺は、何事だ?言わんばかりに・・あらためて彼女たちを見つめる・・いったい俺の何が、気に入らないのだろう?

すると、そのその一人の中国女性の汚い中国言葉に気勢されたように、彼女らの頑丈な円を輪をくんでいた姿勢をバラシて

 彼女たち・・

 中国女性たちが・・

一斉に俺の方を見て、何かに気付いたかのように、まるで、猿のように怒り騒ぎ出した・・

彼女らも口々に

ターニマーニ シッ チョービ と

中国語で悪い意味を意味する言葉を俺に投げかけだした・・

なんなだこれは?と俺は、とにかくこの雰囲気にのまれないように・・

自分の顔の表情だけは、この状況においてもとりあえず、ポーカフェイスでいようと、とっさに思った 

でも、なんのために?

俺は何も彼女らに罵声をうけるような行動はしていないはずであった・・

 何かの間違いであることは確かなはずであった・・

しかし、そんな不条理な状況であっても、彼女たちの悪い中国語の意味だけは、はっきりと理解できる日本人 

 俺はそんな日本人であった


実は、俺は今の俺の中国妻からいつも、喧嘩のたびに、同じような、ターニマーニ シッ チョービ 

これらの言葉を俺の中国妻から悪い中国語を投げかけられていた 

だから、その彼女らが発する悪い中国語の一つ一つが変に懐かしく聞き覚えのある言葉であったりした・・

だから、猿のように騒ぎたてながら、彼女ら中国女性の俺に対する中国語の罵声の一つ一つが、俺は本当は中国人だったのではないか? と

疑うほど、日本人である俺の身に突き刺さるかのように、なぜだかその罵声が応えてくる・・



彼女たち中国女性たちの怒りはどんどんとエスカレートしていく・・・

一人一人怒りに満ちた表情だ・・特に、そんな中で、m氏の妻の目には明らかに殺意に似た憎しみの目で俺を見ている

俺にはどういう事なのかわからない 彼女らの元から、発射される、この俺に対して浴びさられている悪い中国語はどういうことなのだろう?


そして、彼女ら中国女性はなぜ俺に怒りをぶっけるのだろう?





この状況を理解すべく、解明すべく 彼女ら中国女性の気持ちを必死になって考えてみる

そして、俺は心の中で、いろんな彼女らの怒りの原因を推察し考えだしていた




 つるとカメがすべった・・・

 うしろのしょうめんだあれ?
  

俺は 確かに、彼女ら中国女性たちが、怒りの言葉を発する前に、この言葉を呟いた・・  

この言葉だけは彼女らの耳には、ひよっとしたら聞きとれたかもしれない・・


彼女たちの前で俺が発した言葉とはそんな言葉しかなかったはずであった・・

この我々、日本人子供の頃が興じていた遊びの歌の一節にたいして、彼女ら中国女性はあきらかに怒りを表している


  彼女らの怒りの原因たぶんこの言葉なのだろうか? しかし、なぜ?

                    
  つるとカメがすべった   うしろのしょうめんだあれ?


日本語をうまく理解できない中国女性が、この日本人でも意味不明だと思える子供遊びの歌のセリフを聞いて・・

それにすぐ反応して俺に怒りを発してくる とは思えない

しかし・・この言葉に対して怒りを持つということ・・・それについて、

俺はいろんな意味 解釈についても・・考えてみる必要に応じれていた 

そうでなければ、彼女ら中国人女性たちの怒りの本質も理解できず、この喧騒の状況の謎の解決の糸口さえも見出せないと思われた


そんな思いを考え、俺はハッと・・

この かごめかごめの歌 のセリフに対する、ある意味の解釈について、昔読んだ講釈の本にそれについて書かれていた話を思い出した

 たしか、その本には、こう書かれていたようだった・・



「かごめ」の意味は籠女と書いてお腹に籠を抱いているような女=妊婦を示し、


「かごの中の鳥」とはお腹の中にいる子供を示す


 つるとかめがすべった・・ その妊婦の流産 死を意味する


  ・・・・・・・・


俺は、彼女ら中国人女性の中に若い妊婦の女性がいたことを俺は思いだした・・

妊婦であるがため、重たい物も持てない、引越しも手伝えない  ただ、この引越しの場が中国人が沢山たむろしている場であるが為、

中国人の集い・・お祭り気分でこの場に来ている働けない妊婦の中国女性

俺は心の中で、妊婦の中国女性をそう愚弄したはずであった・・これが中国人である と


その愚弄した妊婦の中国女性の存在を思い出すと同時に、この言葉の深い真意や俺の不用意な気持ちの意味を考え、

俺の顔は徐々に上気し顔が熱を帯びたかのように、赤くなってきている

そんな状態のまま、俺の頭の中はあやふやながらも、混乱している中から、

彼女らの中国女性の俺に対する怒りの本質の一つの答えを見出したような気がしてきた・・

その答えとは・・

ひよっとしたら俺は・・彼女たち中国女性・・その若い妊婦に対して・・

 

 流産してしまえ! 死んでしまえ・・ 

 
 と 言ったのではないか?  と

  

 続く

タイ女性との結婚22 女史たち

2012-07-01 15:21:06 | 日記

m氏の彼女の自慢の中国人妻がm氏と離婚するため彼ら夫婦が永遠に別々に暮らすために俺にその手伝い頼まれたこと・・・


彼女と俺の職場の同僚の中国人女性たちと共に、彼女が働いたお金で買った・・彼女のもの、テレビ、冷蔵庫、洗濯機・・


それらをm氏の住んでいる元から引きあげて、彼女、m氏の妻のもとに送り届ける事・・・それが今夜俺が中国女性たちに依頼された仕事だった

もはや夫婦という形に成立しない以上・・中国人女性の考えた方というものは・・

別れた日本人亭主に物品として何も残さず、自分が汗水たらして買ったものは、すべて自分が持っていく・・そういう感覚でいるらしい 

日本人同士の離婚にしても、そういう感覚というものは多少ともあるものであるが、いわいる生活必需品である電化製品

テレビ、冷蔵庫、洗濯機、いくらm氏が収入が無く、それらの物が買えない旦那であっても・・

仮にも夫婦で暮らしていた思い出深い生活必需品の電化製品をすべて持ち去っていくという感覚というものに・・

何かやりきれないものを俺は感じる・・夫婦というものはそんなものであろうか?

しかし、俺もm氏に負けず劣らず、結局後に自分の中国人妻と別れてしまったのであるが、m氏のところと同様に、彼女にしても別れ際に今まで俺に買ってくれた誕生日のプレゼント、衣服、時計、CDプレーヤ、夫婦共同で支払っていた車のローンのお金、彼女が支払っていた分・・

すべてを返却することを彼女に要求され、彼女はそれをすべて手に入れて、俺の元から去っていった 

中国女性と言う物はそんな部分というものは何か現実自分が支払ったお金というものは一円たりとも疎かにしないという感覚があるらしい

逆に我々日本人の旦那が彼女ら中国人妻に提供したもの・・

我々日本人が彼女ら中国人妻に与えてきたもの・・精神的なもの金銭的なもの・・ビトンのパック・・高価な化粧品、携帯電話・・高い衣服・・車・・

そんなものは当然のように彼女らの体内、心の中に入れ込まれ、決して彼女らの身体の中から間違ってもハイ出てくることはない

 日本人は中国人よりもお金を持っている 其の日本人がお金もなくなり、仕事も失い、身体も病に蝕まれ、彼女らにとって、まるで、歯磨きのチューブの中から、歯磨き粉が全部出し切った状態の抜け殻のチユーブであると彼女らが日本人の旦那を認識したとき、

中国人女性いわく

無い人 おっちゃんは無い と中国女性に言われた事というのが、その無いという一言に日本人と結婚するというメリットがもう失われてしまっている ということを言い表されているということなのだろう・・

そんな中国人女性とある意味結婚してしまった という現実、過去と言うものは、今から考えると自分達の汚点でもあるけれど、しかし

 日本人女性と結婚できない 

経済的に、恋愛する能力として・・国際結婚を選ばざるをえなかった・・・我々は、ある種の不具者であることであるかぎりは、その過去も現実も受け入れざるよう仕方がない感じがする 

それを糖尿病であり人工透析を受け、男性としての機能も失われた・・

そして職も名誉もお金も失った中高年であるm氏の場合は、今回の離婚というものは以前の彼の言動、職歴、彼の日本人としてのプライド 

彼曰く

私は中国人にオンブに抱っこされている状態ではなく、彼らをうまく利用して、支配する という 

彼の長年中国で華々しい仕事をしてきた彼の経歴、経験、プライドからくる思考からしたら、

今回の離婚は、中国人妻が何もかも持ちだして出ていく状況は誇り高い彼からしたら、恥の上塗りであるし、とても、受け入れがたいものであったと想像するにやまない 

そんな恥の思考の中での、以前俺が彼を見た、あの自慢に満ちたプライドの高い彼との今夜の再会と言う物にある種、

俺の気持ちとして、悲しさとか懐かしさと言うより、以前彼と今回恥の上塗りとして、彼の失意の現在の状態、変化というものをじっくり観察してみたいと思った 

それは、まるである研究者が何かの実験をして、その研究者すらその実験結果の状態を知りえないある種、観察者と同じような感じ・・・

俺と同じ日本人で中国女性との国際結婚して、挫折してしまった、m氏・・その結末の状態と言うもの・・同じ糖尿病で中国妻を持つものとして・・・

彼の今の状態と言うものを怖いもの見たさのような・・・そんな期待から、今夜の彼ら夫婦の別離の引越しの手伝いを引き受けたという気持ちが強かった・・

彼は・・m氏は・・俺と再会してどのような話をしてくるだろうか?

以前の誇り高い自信に満ちた彼がどのように彼は変化してしまっているのか?

彼はあいも変わらずプライドの高い人間として存在しているのだろうか?

俺の今夜の期待は、そんな思いから、必然高まっていくばかりだった

そして、その夜 、待ち合わせの場所に、中国人女性たち同僚たちと自分の車、バンにのって彼らの住む場所に到着する 

道の広くない、俺のバンがギリギリ通れるか通れないくらいのせい住宅街の中、まだ夏場の七時というのに、そんな狭い薄暗い貧相な住宅街の中でたたずんでいるせいか、ずいぶんと夜の深まりの速さに季節がら違和感を感じる 

それに随分と蒸し暑い夜だ そんな夜、俺は中国人女性、会社の同僚の中国人女性と共に、そんな住宅街の彼ら夫婦のアパートの前に立つ、

ふと見ると、引越しを手伝いに来た同僚たちは女性ばかりで、以前俺に引越しを手伝ってくださいと言ってきた同僚の中国人女性三人と、彼女らの友達、中国人女性二人、そしてその友達の旦那である若い背の日本語のわからない中国人の男性、

彼の妻の友達は妊娠しているらしくお腹がずいぶんと大きかった・・そんな妊婦が引越しの手伝いなど…重いものを持てるわけでもなく・・引越しの手伝いなどできはずもない・・・

ただ、この場の中国人たちの集まりに来たいだけのお祭り気分の若い中国人女性・・

俺はその妊婦の中国女性のそんな感覚が理解できず苦笑せざるをえなかった・・そう・・すべてがそれ・・・これが中国人であった・・

そんな中国人の中で異邦人と化した日本人たる俺はそんな中国人たちの中で孤独であるしかなかった  

こんな日本にいながら、日本人と会いたいと思う気持ち・・ 彼女ら中国人たちの中で俺が、黙って、こんな蒸し暑い薄暗い夜の中でたたずんでいると・・そんな思いがつのるばかりで・・

m氏の引越しの手伝いという本来の目的よりも、早くこんな孤独感から解放され、日本人に会いたい 

m氏に会いたいという気持ちが募る一方だった 俺はそんな思いが強くなるままに、俺は日本語の少しわかる中国人同僚女性に問うた



mさんは?


彼女中国人同僚女性はその俺の言葉を聞くと戸惑いの表情でこう答えた 

 いると思いますが・・・ 

そんな彼女の言葉が終るか終らないうちに・・突然、狭い住宅の路地からm氏の妻が走りながら現れた


我々を見つけ、こちらに向かい、何かものすごい形相で早口の中国語で同僚の中国人女性に話しかけた


その情景は・・その彼女の姿は・・

m氏の美しい妻はもうすでに、俺の思いからくる・・

糖尿病で人工透析で苦しむ旦那をいたわり愛する献身的な妻のイメージではなくなっていた・・

彼女はすごい怒りの早口の中国語を話していた 彼女の同僚たちは彼女を取り囲むように聞いている

そのm氏の妻、彼女の顔は、昔中国での文化大革命時代の責任を問われて裁判で、

怒りの抗議をとなえていた江青女史と同じ怒りの表情の顔だった・・ 

 そうだった と

彼女も中国女性だった事を俺は彼女の同じ怒りの顔見たとき・・あらためて思い巡らすのだった・・


続く