しかし、朝起きたらフツーに晴れていて、ちょっと暖簾に腕押し的。
昼間から締め切っているのも何だか陰気なので、雨戸を開けて窓も全開。一通り掃除を終えるとやれやれ、ティータイム🫖
昨日、患者さんの書いた手紙を一人暮らしのお母さんに届けて来ました。
その方としては、切手を貼っての投函予定でしたが、なぜか切手を貼る間際になって、強い妄想が。
聞いてみると、切手を使うと自分の替え玉が現れてしまいそうだとか。
そんな事は決してないでしょうが、彼女にとっては深刻です。
考えた末、私が郵便配達員に。
お母さんは歓迎し、部屋に招いてくれました。
分厚い封筒を開けると、そこから一枚のチケットが。
アイスアリーナでのフィギュアスケートショー。
いつの間に購入したのか?開催日の日付を見ると2008年3月のものでした。
2008年3月は彼女が入院した時期。楽しみにしていたアイスショー開催3日後の入院だとわかりました。
14年も前の古いチケットなのに、皺一つなく、きれいに保管されていた事にまず驚いた。
その頃から彼女の時計は止まっているのでしょうか。
お母さんは手紙を音読しながら、時折涙を流していました。
病気になり、未だに退院のメドが立たない娘に対する憐憫。幼い頃からの彼女の様子を思い出し、子育てを間違えたのではないかと原因をあれこれ探していました。
親としての真摯な思いであり、切ないですね。
世の中には、理屈では割り切れずどうにもならない事が多すぎる。誰も悪くはないのだけど。
永遠の有効チケットは、食卓テーブルの上で輝いて見えました。