いよいよ昭和最後の寅さん、40作まで突入しました。
サラダ記念日は、歌人俵万智のベストセラー本。
売れましたよね。短歌に女心を乗せて、日常の悲喜交交を31文字に託す。
【この味を いいねと君が 言ったから 7月6日は サラダ記念日】
斬新です。
今作の舞台は、信州。いつも通りお節介でお人好しの寅さんが重い病のおばあちゃんと旅先で出会い、美人主治医マドンナ役の三田佳子と懇意になる。
三田佳子の姪に三田寛子。苗字同じでも親族なのは映画の中だけだよね?大学生役三田寛子のスタジャン姿に時代を感じます。
三田寛子は短歌好きの女子大生。映画の中に三田寛子が詠んだ短歌がいくつも。もちろん作者は俵万智ですが。
三田佳子は未亡人で母親に一人息子を預けて単身生活。
いつもマドンナは複雑な環境下。でも寅さんはそんな事おかまいなしに恋焦がれます。
最終的には今回も寅さん、マドンナにアプローチらしき言葉をもらっても、恋のキューピットにとどまった。まあ、寅さんらしいといえば寅さんらしいね。
柴又駅がきれいになってますね。垢抜けた印象です。そうだ、時代は平成間近でしたもん。寅さんは変わらなくても、周囲の環境は次第に移ろいでいくのですよね。