とても古いモノクロ映画ですが、なかなか面白かったです。
主人公のジョージは、会社の倒産危機を迎え自暴自棄となり、雪の夜川に飛び込もうとするのですが、天使と名乗るおじさんが先に飛び込み救うハメになります。
自分などこの世にいない方がいいと落ち込むジョージに、堕天使おじさんはジョージのみが存在しない異次元の世界に連れて行く。
若き日の妻に声をかけ抱き寄せようとすると「あなたなど知らない」と妻は驚愕し逃げ惑う。あげくにストーカー扱いで取り押さえられる始末。
母の家を訪ねてみても、他人の顔をされ追い払われ、友人の警官にも威嚇される。
ジョージは周囲の人がこれまでどれほど我が身の支えとなってきたか、そして、自分というかけがえのない存在を知る。
生き直す覚悟を決め自宅へ戻ったジョージに届いたのは、自分を救済しようという有志たちのカンパ。
そのカンパはジョージがこれまで築き上げた人脈からのプレゼント。
いささか宗教的だが、日頃の行いが徳を積み、そのまま返ってくるという教えかな。
まさに、「一人は皆のために 皆は一人のために」という言葉がぴったりの映画でした。
写真は最近購入したロールタイプの歯ブラシです。
力を入れず転がすだけで、汚れが落ちる。確かにね。
歯磨きが楽しみになりました。