※七夕が近いです。神社の茅の輪くぐり。
今年2回くぐりましたよ。左から回り、右から回りまた左から回り、最後に真ん中から通る。くぐる前に一礼するのを忘れずに。
こういう儀式は、ちょっと神妙な気分になれますね。
これは、漫画家の細川貂々氏の夫をモデルにした実話。原作は読んでないけど、うつ病に対する啓発作品としてはよく描けているなと感じます。
堺雅人演じる夫【ツレ】は、こだわりの強い真面目なサラリーマン。妻は半分趣味である漫画を描きながら、自宅でまったり、ペットのイグアナと過ごす平穏な毎日を送っていました。
夫は、手のかからない家事のできる男で、自分の弁当も作ってゴミ袋とともに満員電車に揺られ出勤。夜遅くまで漫画を描き、朝起きれない妻を気遣う優しい人です。
その夫がうつ病に罹患。かなり無理をした結果で、妻はすぐさま仕事を辞めるようアドバイス。この判断、なかなかできない事であり、実際、その後の生活はカツカツで困窮した様子。休みたいけど、お金はいる。死活問題だよねえ。
妻の漫画家としての能力にも限界があり、連載を打ち切られたり、夫の親族から理解
のない意見をされたりと落ち込む事ばかり。
夫は服薬と休養で元気を取り戻すもぶり返しがあったりと、病状はなかなか改善しないまま。ある日、妻との諍いに揺れ、浴室
で死のうとしたり、結構重症的なエピソードもありました。まあ、洗体タオルで首吊っても死ねるわけないと思うけど💦
妻の支え、妻の親族からのあたたかなアドバイスもあり、自身の病を講演したり、うつに関する会社を立ち上げたりして、この物語も出版となります。
うつに悩む当事者と家族の気持ちに寄り添った昨品と言えますが、まあツッコミどころは満載な部分も。
夫の事を世間だけでなく、直接「ツレ」と呼ぶのにまず違和感。夫は妻を「はるさん」と呼んでいるんだし、フツーに名前呼べば?と思ったり。
宮崎あおいが可愛すぎて、背も高くスタイルも抜群なんですねえ。そこに目が行きすぎて、徹夜でヘロヘロになった売れない漫画家の役はちょっと出来すぎているのかとも。すっぴんのボサボサ頭でも美しい!
うつを病む家族ってもっと疲弊して、ある意味本人以上に苦しんでいる人が多い。葛藤場面も少なく、そこもちょっと綺麗すぎるかと。
皆が心を病んでも当たり前の時代。病んだ時どうするか?どこへ頼るか?何が一番の支えになるかとかは、しっかり伝わる映画だったと思います。