裂き織り
2020-02-03 | 随想
暮れから裂き織りに取り組んできました。
両親の浴衣を裂いて、藍染した糸と共に織り込んでいくのです。
一ヶ月かかってやっと仕上がりました。


生前両親が愛用していた浴衣のひとつで、私のタンスの中に母の着物とともに大事にしまわれていたものです。
学生の頃から、帰省すると風呂上がりよく着ていました。
あちこち当て布だらけで、ほどくのに難儀しました。
着心地がよかったのでしょうか⁈
一緒に、酒酌み交わして遅くまで戦争中のこと、北海道の枝幸での開拓の話など聞いたものです。
母が、5歳の時から学校にも行けず、子守しながら働いた地、蕎麦しか取れず苦労したオホーツク海に面した枝幸ですが、懐かしそうに話していた母・・・。
その母に思いを寄せながら、荒れ狂う海に、待望の春が訪れる様を表せないものかと考えました。
愛犬の「こた」が亡くなり何もやる気が起こらない中、それぞれの思い出多い布や糸を集め、想像しながらその日その日の気分で、織り込みました。

(狭い私のアトリエ)
-E.S-
両親の浴衣を裂いて、藍染した糸と共に織り込んでいくのです。
一ヶ月かかってやっと仕上がりました。


生前両親が愛用していた浴衣のひとつで、私のタンスの中に母の着物とともに大事にしまわれていたものです。
学生の頃から、帰省すると風呂上がりよく着ていました。
あちこち当て布だらけで、ほどくのに難儀しました。
着心地がよかったのでしょうか⁈
一緒に、酒酌み交わして遅くまで戦争中のこと、北海道の枝幸での開拓の話など聞いたものです。
母が、5歳の時から学校にも行けず、子守しながら働いた地、蕎麦しか取れず苦労したオホーツク海に面した枝幸ですが、懐かしそうに話していた母・・・。
その母に思いを寄せながら、荒れ狂う海に、待望の春が訪れる様を表せないものかと考えました。
愛犬の「こた」が亡くなり何もやる気が起こらない中、それぞれの思い出多い布や糸を集め、想像しながらその日その日の気分で、織り込みました。

(狭い私のアトリエ)
-E.S-