「享保日記」享保三年九月十二日十三日 天気編 ３

「享保日記」享保三年九月十二日十三日　天気編　３

２０１３年６月６日　木曜日　天気　晴　暖　


「享保日記」享保三年九月十二日十三日　1718年10月5日6日

「十二日、終日雨降ル。夜ニ入五ツ過風雨つよく成ル。仙波水出ル。紺屋町水上ゲ半兵衛と申者ノ前迄上ルなり。十二日夜中ニ押ながされ、大分百姓損ヲ致候申也。十二日夜ルノ雨近年無（V)之大雨にて、ゑん下ニ水押ス。いなりへ水付也。
十三日、近年ノ大水なり。中川も水出、馬場両方屋敷土手切ニ上ル。屋敷内へハ不（V)入。十三日、晝過水花ト云。此節在々稻かり干置、」を検証する。

「データ変換」

年月日　享保三年九月十二日十三日　→　1718年10月5日6日

場所　茨城県水戸市　→　茨城県水戸市

天気種類　大雨　


吉村名誉教授・歴史天候データベース（HWDB）と古天気学データベース（KTDB)で検証

吉村名誉教授・歴史天候データベース（HWDB）

享保三年九月十二日　→　1718年10月5日
弘前　雨
八戸　晴
盛岡　晴
日光　雨
東京　雨（大雨）
伊勢　大雨
池田　雨
津山　雨
鳥取　雨
長崎　晴（小雨）

享保三年九月十三日　→　1718年10月6日
弘前　雨
八戸　大雨
盛岡　晴（雨）
日光　晴
東京　晴
伊勢　晴
池田　－
津山　曇
鳥取　雨
長崎　晴


古天気学データベース（KTDB)

京都　朝より巽の風少々吹き、８つ時風雨強く、夜の５つ時止む。廻船破損多し。月堂見聞集
伊勢路　殊の外甚しく、藤堂和泉守領地(安濃郡津)２ヶ所、高汐にて損亡。月堂見聞集
東海道筋　所により甚しく、月堂見聞集
箱根山　風雨に損じ、関東下向途中の堂上方、公卿３日逗留　月堂見聞集

「検証結果」

年月日　享保三年九月十二日十三日　→　1718年10月5日6日　吉村名誉教授・歴史天候データベース（HWDB）天気記録有

場所　茨城県水戸　吉村名誉教授・歴史天候データベース（HWDB）水戸の天気記録無

天気の種類　吉村名誉教授・歴史天候データベース（HWDB）水戸の天気記録無


「データ整理」

享保三年九月十二日　→　1718年10月5日
弘前　雨
八戸　晴
盛岡　晴
日光　雨
水戸　大雨
東京　雨（大雨）
箱根　大雨
東海道　大雨
伊勢　大雨
京都　大雨
池田　雨
津山　雨
鳥取　雨
長崎　晴（小雨）

享保三年九月十三日　→　1718年10月6日
弘前　雨
八戸　大雨
盛岡　晴（雨）
日光　晴
水戸　大水
東京　晴
伊勢　晴
池田　－
津山　曇
鳥取　雨
長崎　晴


「検証結論」

関東・関西で大風雨と高潮が発生していました。
水戸では大風雨と大水で被害あり。

茨城県水戸で大変貴重な資料です。