古天気学 A

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寛政5年1月地震津波の茨城県大洗での新史料発見か

2010-11-06 14:48:34 | 地震
寛政5年1月地震津波の茨城県大洗での新史料発見か

私は、中学生の頃より、地方の図書館に通い明治以前の日記や年表から天気記録や地震津波や天文関係の資料を収集しデータベースにする趣味がありまた。

数年前に、大洗町史の年表から寛政4年1月7日に大地震と津波が発生したことが書かれていました。これは茨城県では数が少ない貴重な地震津波史料でした。
当時は、この資料を分析することすら出来ませんでした。最近になり、インターネットからこれを分析する機会を得ました。

大洗町史の磯浜誌に、「寛政4年1月7日 大地震 その夕方潮がことごとく沖に引く。」
 
寛政4年の地震を検証。
寛政4年1月7日に関東東北地方に大地震や津波を記録したものがいくら検索しても該当する地震がありません。当時地震や津波が無かったのかそれとも何かの記載ミスか。

次に、年の誤記かと思い寛政年間の地震を調べるた。

寛政5年1月7日昼九つ時(1793年2月17日12時頃)、宮城県と岩手県を中心に東日本一帯の広範囲での地震と津波がの記録を見つける。

磯浜誌の年を寛政5年と修正。
磯浜誌から月日は1月7日とする。
磯浜誌から震度の推定 大地震 震度4 寛政5年宮城県沖地震の関東地方の茨城地方は震度4 一致する。
磯浜誌から潮がことごとく沖に引く  引き波が強かったことを示す  仙台地方の記録より 強い引き波があることが記録されている。 一致する。


結果

寛政5年1月7日昼九つ時(1793年2月17日12時頃)、宮城県と岩手県を中心に東日本一帯の広範囲での地震と津波が該当するのではないかと思われる。


結論

大洗町史の磯浜誌の史料を修正し、寛政5年1月7日 大地震 その夕方潮がことごとく沖に引く。宮城県沖に発生した大地震による津波の茨城県での大変貴重な史料ではないかと思われる。

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