中島京子さんは田山花袋の『蒲団』に題材を取った小説『FUTON』でデビューしていますが、私は次作の『イトウの恋』の方にハマりました。
『日本奥地紀行』を執筆した英国の女性旅行家イザベラ・バード(1831~1904)が、イトウと共に東京から北海道まで旅した様子が生き生きと描かれています。当時イトウは10代の通詞でした。明治時代の古い日本の風景や人々の描写も細やかです。
「バードが書いた物を読むと、なぜかイトウのことが何度も出て来るので、彼がバードにあこがれを持っても不思議はない、2人が恋愛したのではないか」と想像が膨らんで、著者は自ら彼らの足跡を訪ねて執筆に取り掛かったと語っていました。バードと思われる女性「I・B」と通詞の恋が、現代に進行する恋愛と平行して書かれています。
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さて「平成大家族」にもたくましい女性が勢ぞろい。
72歳の元歯科医・緋田龍太郎が妻の春子、妻の母のタケ、ひきこもりの長男克郎と暮らす家に、事業が失敗した長女逸子の一家3人、離婚した妊婦の次女友恵が同居することに。にわか大家族になった緋田家の明日は・・・!?家族それぞれの目線から語られる、それぞれの事情。くすりと笑って、ほっこり心が温かくなる、新家族小説が誕生! (アマゾンより)
軽いタッチで話がどんどん進んでいく軽快さに、ちょっととまどいますがテンポの良さに引きずられてしまいます。ひきこもりの長男克郎、「かっつん」は祖母の介護ヘルーパー「カヤノ」さんと恋に陥り、世間に戻る糸口を見つけます。事業に失敗した長女逸子の夫は葡萄畑を手伝う内に、オーナーに気に入られ居ぬきで葡萄畑を借りないかと持ちかけられ、新しい仕事を見出します。
うっと考え込んでしまう本は息が詰まりそうになり、主人公と同じように暗く落込んでしまう傾向が大いにある私。若い時分は体力があったので好んで読みましが、最近は展望が開ける結末が精神衛生上良いと思えてきました。男達を支える作中のたくましい女性は、彼らだけでなく読者の私にも生きるヒントとスパイス(処世術らしきもの)を提供してくれます。
『日本奥地紀行』を執筆した英国の女性旅行家イザベラ・バード(1831~1904)が、イトウと共に東京から北海道まで旅した様子が生き生きと描かれています。当時イトウは10代の通詞でした。明治時代の古い日本の風景や人々の描写も細やかです。
「バードが書いた物を読むと、なぜかイトウのことが何度も出て来るので、彼がバードにあこがれを持っても不思議はない、2人が恋愛したのではないか」と想像が膨らんで、著者は自ら彼らの足跡を訪ねて執筆に取り掛かったと語っていました。バードと思われる女性「I・B」と通詞の恋が、現代に進行する恋愛と平行して書かれています。
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さて「平成大家族」にもたくましい女性が勢ぞろい。
72歳の元歯科医・緋田龍太郎が妻の春子、妻の母のタケ、ひきこもりの長男克郎と暮らす家に、事業が失敗した長女逸子の一家3人、離婚した妊婦の次女友恵が同居することに。にわか大家族になった緋田家の明日は・・・!?家族それぞれの目線から語られる、それぞれの事情。くすりと笑って、ほっこり心が温かくなる、新家族小説が誕生! (アマゾンより)
軽いタッチで話がどんどん進んでいく軽快さに、ちょっととまどいますがテンポの良さに引きずられてしまいます。ひきこもりの長男克郎、「かっつん」は祖母の介護ヘルーパー「カヤノ」さんと恋に陥り、世間に戻る糸口を見つけます。事業に失敗した長女逸子の夫は葡萄畑を手伝う内に、オーナーに気に入られ居ぬきで葡萄畑を借りないかと持ちかけられ、新しい仕事を見出します。
うっと考え込んでしまう本は息が詰まりそうになり、主人公と同じように暗く落込んでしまう傾向が大いにある私。若い時分は体力があったので好んで読みましが、最近は展望が開ける結末が精神衛生上良いと思えてきました。男達を支える作中のたくましい女性は、彼らだけでなく読者の私にも生きるヒントとスパイス(処世術らしきもの)を提供してくれます。
タクさんから勧められた近藤史恵の『サクリファイス』も、
お花山歩きに声をかけてくださいねぇ~
「待ってま~す」
昨日はbambooさんは多良だったのですね、私は九千部蒸し風呂でした(^O^)/