~中年ワンコとまったりな一日~

尽きる事無いブランとの想い出と新しい家族カロンの事を、のんびり・まったりと綴ります。

10年前からブランに『貸し』があります。

2012年07月05日 | 日記

今日は、もう随分前の事をお話しします。

でも、母にとって

決して忘れられない、忘れてはいけない事です。

それは

ブランがまだ1歳になる前の事です。

母とふたりでまったりの土曜日。

お昼近くになって、お腹が空いた母。

昨日の残りが入った鍋を

(何だったか覚えていません

火にかけました。

火が通るまでテレビでも見ようと

ソファにゴロンとなりました。

ブランも私について側でゴロンとなり

すぐに寝てしまいました。

私は・・・

テレビを見ている筈でした。

 

 

どのくらいの時間がたったのか

ブランの吠える声が聞こえてきました。

『うるさいなぁ~』

不機嫌に目を覚ました途端

焦げ臭い匂いと煙で白くなった部屋

『エ、エ~っ』

何が起こっているのか、まだ把握できない中

体の芯がぎゅーっと凝縮し締め付けられる感覚に

 

『とんでもないことが起こっている


そう思って、慌ててキッチンを振り返ると

鍋から煙がモクモクと出ていました。

その間も、ブランはずっと吠え続けていました。

 

すぐに火を消して、あちこちの窓を開けて

恐る恐る鍋の蓋を取ると

真っ黒くカピカピ(カラッカラ)になった鍋の底。

それを見て心臓がバクバクし始めました。

 

『はぁー、えらいことしてもうたぁ~』

 

ブランが居なかったら

ブランが吠えて知らせてくれなかったら・・・。

 

 

もう10年も前、

子供だったブランに

母は大きな『貸し』を作ったのでした。

~この『貸し』は一生掛けて返しますね~

『ほんまやろなぁー』

『ほな、たのむでぇ~』

 

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