スケッチブック

写真と文章で、日常を記録に残す

人は皆自分勝手なのだ

2008-11-15 16:56:24 | 人生

アオジ(ホオジロ科) 関東では冬鳥 L16㎝
警戒心が緩くて、近寄っても逃げないから撮影がしやすい
明るい林の下草付近で番で棲息している 群れることはない


「ある男」が数週間前に私の野鳥撮影中に2時間もの長きに亘って
自らの自慢話を私に聞かせたことがあったのはご存じでしょう

その後、薫の君が一緒の時に、この「二時間男」が同じ事を試みて
薫の君から「撮影中はペラペラ喋るものではない」と一括されてたことは
皆様ご記憶のことでしょう

さて、これには長い後日談があります
私は元来仕事中に邪魔をされてもそれほど苦にならないタチです
羽村(はむら)の里山が私のホームグラウンドです
山々が連なっていて、ハイキングコースが複雑に設えられている
それらの中の一つの三叉路が私のお気に入りの場所です

簡易椅子に深々と座って空や木々を眺めていると様々な雑念が去り、心の落ち着きを覚えます
それでも、目は鳥の動きに、耳は鳥の鳴き声に集中させている

この里山はせいぜい標高150m程度のものだから、女性やご老人たちの
格好の散歩コースとなっている だから案外人通りが多いのだ
ほぼ毎日「居を構えている」私はもはや有名人なのだろう
みな例外なく挨拶をして通過して行く

4,5日前に、顔見知りの男性が私のそばに寄ってきて話し始めた
「天然のマイタケ」を採ったことがよほど嬉しかったのだろう
この山で採れるキノコの話しを始めたのだ
聞き慣れないカタカナ言葉が次々と登場してくる
しかも、それらの調理法まで解説を始めたのだ
私はもっぱら聞き役 
20分経過し30分、そして1時間となった

と、丁度その時、背後から「そんなにべらべら喋っていては鳥は撮れないだろう!」と喝を入れられた
振り向けば、薫の君
そのマイタケ男は「御免よ、みな私が悪いのだ」と即座に言った
そして、そそくさと去った

薫の君はその後私とは話さなくなってしまった

そして今日、びっこを引き引き薫の君が近寄ってきた
身体中、傷だらけだという
山中で撮影中にメマイが起きて小規模な崖から転げ落ちたのだという
見れば顔はあざだらけで、左小指と薬指を骨折している
などなど、自らの窮状を語り始めた
これまた、10分20分と経過して行く (私は、撮影のために来ているのだが)
おかげで、今日は「薫の君の転倒事故」の話しを聞いたのが「収穫」となってしまった





最新の画像もっと見る

21 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
poloさん今晩は (じゃこしか)
2008-11-15 17:56:55
 撮影に打ち込んで居る時に話し掛けられるのは、場合によっては確かに困りますね。
 ところが私も、カメラなどを持って歩いている人を目にすると、たとえ見知らぬ人でも、わが友来たりと思わず話し掛けることが、偶たまあります。
 でも一方的な自慢話や、押し付けがましい知ったかぶりには、とうてい我慢できませんから、相手にならず無視します。

 下の鳥は、ノビタキの雄と判断したのですが・・・。
返信する
こんばんは (のんのん)
2008-11-15 18:23:40
poloさま色々の事がありますよ。
薫の君が怪我をされたとか・・病院へは行ったのだろうか?行かなかったのかな?
熱中している時に話しかけられると気が散って集中しなくなりますね。マイタケさんもしかり・・
それを存じている君は、やはり怪我の事を誰かに話したくpoloさまに会ったので早速お喋りしたのでしょう?
それにしても今回の鳥姿も素晴らしい
返信する
はー! (Luna)
2008-11-15 20:36:30
人事ではありません。人の振りみて我が振り直せ。
ですね。反省すること多々あります。
ヤマガラ君が上から「オイ、オイ」って覗き込んでいるようにも見えます。
今日の収穫もかわいい仕草の小鳥さんで癒されます。
返信する
じゃこしかさん、こんばんは (polo181)
2008-11-15 20:49:18
コメントを有難う。山で挨拶を交わすのは当然ですよね。「こんにちは」とか、会釈するとかです。問題は、お喋りです。身の上話が多いです。こちらが座っているから「休憩中」と思うのかも知れません。とにかく、有り難迷惑なのですよ。上の記事で、言いたかったのは、お喋りするなと忠告した本人が、長い長いお喋りをしたことです。
返信する
のんのんさん、こんばんは (polo181)
2008-11-15 20:55:28
コメントを有難う。撮影中はお喋りするなと言った張本人(薫の君)が、長い長い話しをしたのですよ。これには面食らってしまった。額と頬に大きなすり傷、指二本骨折、膝の打撲。でも、医者には行かないそうです。カメラだけは倒さなかったと何度も自慢をしていました。その間、私は撮影ができません。彼は後から来ているのですから、問題ですよね。
返信する
じゃこしかさん、再び (polo181)
2008-11-15 20:57:36
下の写真は「ヤマガラ」です。ノビタキではありません。
返信する
Lunaさん、こんばんは (polo181)
2008-11-15 21:03:41
コメントを有難う。この様なことは誰にでもあることです。ですから、非難することはできません。ただ、問題は、「誰かが撮影中ならば、話しかけてはならない」と言った張本人が、撮影中の私に話しかけて、その後長々と”演説”をしたことです。確かに、これは反面教師的な行いでした。
明日からは雨!当分は家の中で読書となります。
返信する
みんな寂しいんですよ~ (花ぐるま)
2008-11-16 09:40:53
お早うございます。
私は2日間またまた歩いてきました。諏訪湖の西の端からみどり湖まで。

人はみんな寂しくて自分のことを聞いて欲しいのでしょうね。でもpoloさんはその聞き役でとても皆さんを
和ませてあげて、ボランティアと同じですよね。

聞いてあげるとまたその人もホッとするのでしょう。
鳥撮影の間のコミュニケーション。
poloさんもきっとみんな顔を覚えて、またあの人がいる!と有名人なのですね。

私も何年も前に多摩川源流歩きをしたときに羽村を通りました。懐かしいです。
返信する
おおらか (SUB)
2008-11-16 10:01:18
お早うございます。お邪魔します。
『人は皆自分勝手』
嬉しい、ご高説、楽しく拝読しています。
自分かって、と言うのは、自分の思いを人に話したいだけで、聞く方の事を考えないんですよね。
お互い思いやりがないのですね~~。
ある時、病気もちの友達が、逢うたびに、医者や病気薬の話ばかりしているので、そんな話ばかりを聞いてると私も病気になりそうになる、と言ったら怒られてしまいました、聞いてやるべきか、否か(笑。
人もアオジロのように大らかに成りたいもんですね。
返信する
花ぐるまさん、こんにちは (polo181)
2008-11-16 11:02:25
コメントを有難う。着実に歩いておりますね。昨日まではお天気が良かったので、気分爽快でしょう。私は里山に入っておりました。ここで言いたいのは、撮影中はお喋りをするなと注意したあの薫の君が、こともあろうに、私が一生懸命鳥を探しているまさにその時に話しかけてきたことです。それも長話になった。自分のことになると気が付かない。つまり誰もが自分という殻から抜け出せないのです。そのことをさして「自分勝手」と書いたのでした。
ある人などは、ガンの手術を受けて、それに至るまでの経過を事細かに話した。長い傷跡をジャンパーを脱いでまで私に見せたのだった。
ボランティアですか。その様に受け止めれば、気も休まります。
返信する
SUBさん、こんにちは (polo181)
2008-11-16 11:12:54
コメントを有難う。私は他人の長話を聞くことを嫌っているのではありません。話しの中には必ず一つや二つの役立つ貴重な教訓が含まれているからです。よしんば、無益な内容であったとしても、相手が納得すればそれで良いのだとさえ考えます。
上の記事で、問題にしたかったのは、「野鳥の撮影中はお喋りをするな」と注意した張本人(薫の君)が、崖から転落したことを、事細かに私に一方的に話して、私が撮影のチャンスを逃してしまったことを知って貰いたかったのです。これこそ、自分勝手なことでしょう。みな、自分のことは判っていないと、そう言いたかったのです。
返信する
人も我も (スイポテ)
2008-11-16 11:18:08
人間って、やはり人と支え合ってしか生きられないんだなと、このブログを読んで思いました。
自分のしたい事を優先する、それは誰の心にもあるし自然な事です。
相手の心を思いやり自分の行動を少し控える。
なかなか、出来る事ではありませんが、それを心掛ける事で人と人との交流がスムーズになるんですね。
独立独歩でその日を暮らす薫の君も、「聞き上手」なpoloさんの前ではつい・・・。
poloさんに心情を判って欲しかったんでしょうね。
マイタケさんも聞き上手なpoloさんについ調子に乗って話過ぎたんでしょう。
poloさんに「写真を撮っていますので」と断られたんじゃなく、薫の君に言われて帰っていったと言うのは少し同情しちゃいました。
薫の君は、話し込まれて困ってるだろうとpoloさんに代わって言ったつもりだったかも知れないけど、マイタケさんは「物言えばくちびる寒し・・・」と帰られたんじゃないでしょうか。
返信する
スイポテさん、こんにちは (polo181)
2008-11-16 11:47:59
コメントを有難う。ここで問題にしたいのは、「お喋りをしていたら、撮影の邪魔になる」と言い続ける薫の君本人が、私の撮影中に近寄ってきて、自分の身の上に起きた重大事を事細かに話して、私から1時間以上の時間を奪ってしまったことです。
もちろん、私はいやな顔一つせず最後まで話しを聞きました。そして、語り終わってから、カメラを担いで立ち去って行きました。
だから、「撮影中は喋るな」とは必ずしも守ることができない事なのだと知って欲しいのです。皆、それぞれ、人に聞いて貰いたい事を抱えております。話すことによって、気が楽になるのだと思います。
喉頭ガンと食道ガンの手術を受けた60代の男性の場合は、苦しい抗ガン剤を飲むべきかそれとも、止めても良いのかと真剣に私に迫ったことがあります。
仰るとおり、やはり人は、人と支え合ってしか生きられないのだと私も思います。
返信する
こんにちは (ラベンダーK)
2008-11-16 14:12:22
注意をしていた人が同じことをするなんて。
よっぽど話をしたかったのかもしれませんね。
骨折までするぐらいだから大変なことだったのでしょう。
poloさんは聞上手なのかもしれません。話しやすいのでは。
でも撮影の邪魔にはなりますものね。
返信する
ラベンダーKさん、こんにちは (polo181)
2008-11-16 14:39:05
コメントを有難う。自分で自分の言葉を破る、それは誰にでもあることですね。でも、この場合は、薫の君は第三者をそのことで非難しております。だから、自分は守るべきでしょう。つまり、撮影中は話しかけないことです。ところが、彼は私が撮影中に、自分の身の上に起きたことをペラペラを長話をしたのです。
考えてみれば、皆、身勝手な行いを知らず知らずにしております。だから、少々のことでは他人を非難するべきではないと私は言いたかったのです。
返信する
おもしろい。 (sharemu)
2008-11-16 15:39:16
ご無沙汰してまぁーす。
いつもきれいな画像、楽しみにしてます。

あははは、『みんな自分勝手』おもしろかったです。
誰かに何か話したかったんでしょうね。

おっしゃる通りです。自分が他人に注意したのなら、その同じことを自分はしないべきですよね。
注意したんだから。
でもそれさえも忘れてしまうんです。
私も気を付けよっと。
返信する
sharemuさん、こんばんは (polo181)
2008-11-16 21:07:03
コメントを有難う。お久しぶりです。野鳥の撮影は、いわば「真剣勝負」とえいましょう。生半可のことでは、満足の行く画像は得られません。その意味で、撮影中は静かにしているのが基本です。一方、顔見知りができてきますと、ご挨拶をしないわけにはゆかなくなります。ご挨拶なら瞬時にすみますからいい。でも、中には「二時間男」のような人が現れます。私には、「今は撮影中だから、黙っていてください」と言うだけの強い心がありません。ついつい話しを聞いてしまうことになります。そこが問題です。
それに加えて、自分で言っておきながら、その禁を自ら破ってしまうことがありますね。私は、この辺りを「自分勝手」と書いたのでした。
返信する
poloさん、こんにちは (ポージィ)
2008-11-17 12:37:08
直前に一喝したばかりの薫の君が、今度は自分がとうとうと(^^;)
笑えてしまいました。怪我をしてしまったことを、よっぽど
訴えたかったのでしょうね。あるいはpoloさんが薫の君にとっては
それだけ特別な存在になっているのか。きっとpoloさんは
聞き上手でいらして誰もが話したくなるような方なのでしょう。
しかし、撮影中のpoloさんにとってはいずれにせよ迷惑なこと。
このお話、人の振り見て我が振り直せ、で私も気をつけようと思いました。
 
お写真はアオジとヤマガラなんですね。どちらも身を乗り出すように
何かを見てますね。アオジはpoloさんかしら?
返信する
こんにちは (non_non)
2008-11-17 13:52:51
二時間男を一喝した薫の君も 自分のこととなると 人の迷惑を顧みずに しゃべるのですね
それにしましても polo様には 色々な方が親しく話しかけきますね
やはり お人柄なのでしょうね

前回の「モズのマジ切れ」 おかしかったです
和歌山弁でわめき散らすモズの剣幕が すごいですね
まさに マジ切れです(笑)
返信する
ポージィさん、こんにちは (polo181)
2008-11-17 16:47:49
コメントを有難う。「もうしらない!」とまで叫んで怒って去った薫の君が、その数日後にあざだらけの顔で近付いてきて、如何に危険な場所だったのかとか、それでもカメラは壊さなかったこと、それに指を2本も骨折したが医者には行かず自分で手当(固定)したこと、30分以上意識を失っていたがだれも助けてくれなかったことなどなど、次から次へと話したのでした。もちろん、私はルリビタキを狙って撮影に来ている。この状況で、「私は撮影しているのだから、話しかけないでくれよ」とは言えませんよね。だから、杓子定規に「撮影中は話しかけるな」と決めつけるのは無理なようです。めいめいが自粛するのが望ましいと思います。
カメラ仲間や顔見知りの中では私が最高齢です。だから、”通行人”は、私には話しやすいのでしょう。人畜無害とはこのことを言う。
アオジは残念ながらジャスピンではありません。私の望遠では、3.5m以上離れないと撮影できません。彼はあまりにも近すぎて、私の方が退いたほどでした。多分、目は私を見ていたのでしょう。
返信する
non_nonさん、こんにちは (polo181)
2008-11-17 17:04:47
コメントを有難う。まさにその通り。薫の君は、実際自分勝手なことをしたことになります。だから、二時間男にあのような厳しい言葉は出すべきではなかったと、結果的には言えましょう。こと、自分に関係することになると、自ら禁じたことを忘れてしまうのかもしれません。
上でも書きましたが、通行人や顔見知りの中では、私は最高齢です。鳥の撮影についても、何が何でも撮ってやろうという構えではなくて、「ものごと出会いだからなぁ」と考えて座っております。ですから、「人畜無害」と映るのでしょう。だから、人々がごくごくプライベートな事も話して行きます。
モズのマジ切れ、おかしかったですか。あの場にいて、私がモズだとどう思うだろうかとよくよく考えてセリフを書き入れました。あんなに怒った鳥を見たのは初めての経験です。和歌山弁にしたのは、何年経っても、私は怒ると和歌山弁になるからです。笑。
返信する

コメントを投稿