14,15日の記録的豪雪
マイカー埋まる
降雪前の撮影 カシラダカ
「ドイツではみな、万歳万歳と叫んでいるのに、日本の首相は敵の大統領の死を悼む弔電を送ってきた。
やはり日本はサムライの国だ」・・・・・トーマス・マン
このことはすでに歴史的事実④の中で紹介した。
トーマス・マンはドイツの著名な小説家でノーベル文学賞を受賞している。スイス生まれのドイツ人で、
この当時はアメリカに亡命していた。だから自国民と比較していかに日本人が礼儀正しいかを痛感したのだと思う。
敵の大統領とは言わずと知れたあの狡猾極まりないフランクリン・ルーズベルトのことである。彼は1945年4月に
心臓発作で急死している。卑怯にも焼夷弾というすべてを焼き尽くす多弾頭の爆弾を東京の民家の上に
106回にわたって投下させ10万人以上の無辜の民間人を殺している。いわば憎っくき敵の大将だ。
トーマス・マンの言葉は重い。
「世界中で日本ほど、婦人が危険にも不作法な目にもあわず、まったく安全に旅行できる国はない」
・・・・・・イザベラ・バード
イザベラ・バードは、世界的なイギリスの女性旅行家で,1880年に出した『日本奥地紀行』で名をはせ、朝鮮や
中国をも旅行している。明治初期の日光、東北、北海道などの奥地を旅行している。その旅行記の中で、イザベラ・
バードは、「日本人のお巡りさんはどこでも人に親切で、困ったときはいつも頼りになった。また馬子は私が
馬に乗るときは、背中を踏み台にしてくれた。さらに人力車夫は私の衣服のほこりを叩いてとってくれたり、
花を摘んでくれたりした。忘れ物をしたときは一里も元へもどってくれて、とってきてくれた。しかも、彼は
謝礼を受け取らなかった。宿では、金子を出しっ放しにしていても一銭たりとも盗まれることはなかった。」
と書いている。
「死者悉皆成仏」(ししゃしっかいじょうぶつ)の思想をもっているのは仏教国の中でも日本人だけだ
・・・・・・ルース・ベネディクト また、こうも述べている。「日本は恥の文化」。恩や義理、人情は
日本固有のものです。
ルース・ベネディクトは、アメリカの文化人類学者で、1946年の『菊と刀』が代表作。死者悉皆成仏とは、
敵味方にかかわりなく、死ねば皆仏となるという考え方だ。だから、靖国神社参拝についても、この思想が根底に
あるからこその行動だから、他国がとやかく言う問題ではない。思想信条の問題なのだ。汝の肉を食えなくても
死して汝の魂を喰らうという儒教とは水と油ほどの違いがあるのである。また、日露戦争で戦死したロシア兵の
慰霊塔建立は、自国の戦死者慰霊塔建立よりも2年も先んじて行っている。これは連綿と伝わる日本人の慈愛の
あらわれであると言えないか。
ソチオリンピックの開会式でのこと、安倍晋三総理大臣は、日本選手団入場はもちろんのこと、中国選手団の
行進に対しても同じように拍手をおくったが、中国の主席である習近平氏は中国、香港、台湾の三つの選手団には
手を振り拍手をしたが、日本選手団入場時には両手を膝の上にのせて微動だにしなかったそうだ。
これは、韓国の中国語新聞電子版が報じたことで、それを産経新聞電子版が伝えていた。
このことについて、北京大学生のコメントとして、安倍総理は「大人」で、習近平氏は「心が小さい」との
趣旨の書き込みがあったとまで伝えていた。
まさにその通りで、日露戦争終結会談で、わが乃木大将は、
敗軍の将・ステッセル中将に帯刀を許し辱めることなく、
会談の後多量の食料と酒を送ったのであった。
日本とはこのような国なのである。
ブックスタイルの2013集大成