風と帆掛けサバニ

沖縄の海を帆掛けサバニと気心しれたる友たちと

EAST 第12回帆掛けサバニ帆漕レース参戦記(後編)

2011年09月09日 | 帆掛けサバニ

9月4日(日)早朝5時。

 イーストの大会当日の朝はいつも5時に起床としている。以前はレーススタートが8時だったからだ。
現在はスタートの時間も9時となりもう少しゆっくりでもいいのかもしれないが定例どおり5時とした。

イーストのメンバーは意外とみんな真面目でしっかり5時になると一人また一人と起き出す。左とんぺい(たかぼー)は別格ですが、あれは今回来てないから問題なし。
まだ外は暗い中、各自おのおの準備を始める。ブログ用にとカメラを向けてみると、歯を磨いているのはひんだった。(お~偉い。起きてる。)
っと思ったのもつかの間、ひんはまだ酔っていた(逆に寝てないのかと心配になる・・・)





みんながどれくらい寝たのか知らないが5時にはみんな起きて準備を始める
















空も明るくなり、座間味島のゆったりとした静かな朝が来る。








イーストの定宿“あかばな~”今年は母屋の一角に“島カフェ かふ~し堂”がオープンしていた。







かふ~し堂 雰囲気ありますね。観光客の方がちょこちょこいらしてましたが、イーストのいる離れに間違えて入ってきて、びっくりしてました~







ここがイーストの面々がすごす“あかばな~”の離れ、奥が母屋とかふ~し堂。













イースト9名プラス2名、そしてクリスティーナ大城船長と前半組、後半組に分かれる前に記念写真。










古座間味ビーチに着いてイースト丸のセット後、各チームの船を見て回りました。上位の船はしっかり対策されてましたね。

イーストの帆は逆にはできないんだよねー。痛い。










源丸チーム。バシさん塗りすぎ~!









クリスティーナと後半組も待機して準備完了!!










去年、作ったTシャツ。今年は作りませんでした(来年、気持ち改めて作るかも・・・)





さあ、それではレーススタート!(ここからは写真無しペリカンケースにカメラ仕舞いました)


古座間味(スタート)~ 義志布島


スタート後の湾内は昨日より全然風がない。ほぼ無風状態で帆掛けサバニの船団は静かに動き出す。

イーストもスタートダッシュで最初だけでもいいから前に行こうと作戦を練っていたが一部船内でトラブルありで思った以上に船が進まない。(15番手くらいか)

それでも徐々にエークも揃い。自分も全然手応えの無い“てぃーなー”を足首にくくって漕ぎ出す。少しスピードも出て2艇ほどかわす。

古座間味から左へ折れていくところに大きな岩礁があっていつもはそこを外周りしていくのだか今年は無風の為か各チーム内回りで抜けていく。

悩んだがここでの外回りはロスが大きいと判断してイーストも内回りを選択。どうにか抜けられたがここはやばい場所でした。(やっぱりここは基本外回りかな)

この時点では前後の船とは抜きつ抜かれつの接戦。しかし、義志布では大きなうねりと不規則な波に邪魔されてエークが合わなくなる。(ここで数艇に抜かれていく)


義志布~前島

義志布島を越えたあたりですでにスタートから1時間が経過。ここから前島をすぎたあたりでメンバー交代なので気持ちが萎えないようにメンバーに声を掛ける。

声を掛けるとその都度、ひんがエークを止めて振り返る。ひん、振り返らないでいいからエークとめないで~!ひんの給水回数は以上に多い。

前島を越すところまで自分も必死に漕ぐひたすら漕ぐ。以前、風は吹いてくれない。(この時点で時間は2時間20分が経過)5時間を覚悟。



メンバー交代

前島を過ぎて判走艇のメンバーにあと5分で交代するから準備しておくように伝えて前半組のラストスパートをかける。この時点では前のチームとだいぶ離れてしまっている。

帆を下ろし、伴走艇と併走し長い竹を使って伴走艇と寄合、さあメンバー入れ替え、入れ替えのメンバーは昨日で決めていたので問題はない。

でも、伴走艇の方はなんだかバタバタしている見ると数名が慌ててライフジャケットを着けている最中(がっくり)さっき連絡したのに準備していない。

その数名がサバニに乗り込む間、船は大きなうねりで上下する、伴走艇から前半組が手でサバニを掴んでいる。思った以上に時間がかかった。

反省会で話をしたのですがここは絶対に真剣にやるところ。いくら風がなく海が荒れてなくても、たとえ順位が後ろで好結果が望めなくても、伴走艇とくっついて人を

入れ替えるのは危険がいっぱい。決して少しでも順位を上げたいとか時間を縮めたいからではない。選手入れ替えの時が事故やトラブルの危険が大きいからで

ここは笑い無しで真剣にやってほしかった。












後半戦開始


自分とひんが残って後半組のかまるー、まーきー、たかと、山之端が乗り込んでの後半戦スタート、後半の舵取りはひん。

前半戦のタイムからレースは順位より5時間をきることに専念しようと切り替えメンバーに声をかける。



自分 : 『 さあ、あと2時間半がんばるぞー。目標5時間切りなー! 』

後ろからの声 : 『 うそー!そんなに時間かかるのー! 』(悲鳴がきこえる!)



後半戦は、いつもなら与座岳の方を目標にしてしばらく漕ぐのだが、あいにく今回は本島の方がモヤで目標となるものが全然見えない。

しかたなく遠目に前のチームを追うことに、後半戦は順位も落ち着き前後のチームが間延びしているので緊張感も和らぎのどかに進む。

途中、たかとが後ろからヤジを入れてくるがここは軽くスルー。でも、たかとはいいムードメーカだった。

それからしばらくしてナガンヌ島が見えてくる。まずはここチービシを抜けるまで頑張ろうとひたすら漕ぐ、漕ぐ。

しかし・・・ナガンヌで潮の流れにつかまりサバニは全然前に進んでいない。致命傷は途中で自分が気付くまでだれも気付いていなかったこと。

本来なら舵取りのひんが気付いてくれてほしかったけど・・・ここで、いつまでたっても漕ごうとしないひんに活を入れピッチを上げて6人で必死に漕ぐ。

潮の流れから脱出して途中で見えた赤い立票との距離を見ても自分たちがチービシに近かったのを感じた後悔さきにたたず。もっと外よりを進むべきだった。









ゴール



そうこう言いながらも船はゆっくりとだが進み2時間を過ぎた頃またみんなに声をかけモチベーションを高めようとする。

その間に残念にもまた数艇に抜かれていくが自分は気にしない。時間との戦い、自分たちとの戦いと割り切って5時間切りにこだわる。

さあ、残り30分以内でゴールするよー!

でも、みんなの反応は薄い。そこで自分は考えた。ドーピング作戦決行!

伴走艇に合図しビールを人数分投げ込んでもらい、みんなで漕ぎながらビール飲めと無茶を言う。

効果覿面!!(こうかてきめん)こうかが即座に現れるさま~

マーキーも元気でてきた~。たかとのヤジも連発~!かまるー、山之端もエークに力が入る、もちろん自分も元気でた~、ひんは・・・




ゴールに向けてのラストスパートで最後に腕時計を見たのが4時間52分かなりきびしい・・・でもここからは最後まで必死に漕ぐ。

そしてなんとかゴール!完走はできた。はたしてレースの結果は?イーストは5時間切ることができたのか・・・





表彰式








那覇市長と座間味村長のツーショット。宮崎日南市の職員の方も来てレースを見てもらったみたいだし

これからもこの大会どんどん大きくなっていく予感がしますねー。イーストも飫肥杉でサバニ作りた~い。







結果はどうあれ、土曜、日曜と座間味から那覇まで一緒にすごした仲間達。みんな最高~! We are East Club !!










表彰式では常連のチームが壇上にあがる中、源丸チームが2年連続で入賞(伝統サバニ部門2位総合4位)

新艇ではなく古いサバニを改修しての入賞なのでうちと近く共感が・・うちのサバニとは性能が違いますが









源丸チームに祝福の挨拶に行ったら大城さんに準優勝のカップで酒飲まされた~。(来年こそはイーストも上位入賞がんばるぞー)














イーストクラブ 総合24位(27チーム中) Time 5:03:56




とても褒められる結果じゃないけど目標の5時間も切れなかったけど・・・

イーストはこの憎たらしくも憎めない仲間達とまた来年上位入賞をめざして座間味へ戻りたいと思っています。

とにかくみんなで漕いで完走できたことにカンパイ!!




今後のイーストの活動予定は未定となっています。明日、土曜のモアイで南城市長杯の参加は決めたいと思います。




East Club












































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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (現丸の1人)
2011-09-10 19:00:09
減丸でますよー。
待ってますよー。
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Unknown (源丸の1人)
2011-09-10 19:03:33
源丸です、間違えました。

いっこもあってないし、学ねーんぬーがばれました。

bas○h○
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Unknown (イースト)
2011-09-11 19:34:57
現減源丸のバシさんへ

 素晴らしいボケっぷりですね
昨日のモアイでの結果、とりあえずエントリーすることになりました。周回コースなので色々ありそうですね。それに奥武島のコースも初めてですし楽しみですね。ではでは
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