久々に耳にする医療法人・徳洲会についての記事があり、ジャーナリストの伊藤博敏氏のレポート記事で徳洲会関係のことが話題にされていました。
徳洲会病院は
理念
「いつでも、どこでも、誰でもが最善の医療を受けられる社会」
- 生命だけは平等だ
- 生命を安心して預けられる病院
- 健康と生活を守る病院
病院の特徴
- 年中無休・24時間オープン
- 健康保険の3割負担も困っている人には猶予する
- 入院保証金・大部屋の室料差額、冷暖房費等は一切無料
- 医療技術・診療態度の向上に絶えず努力する
- 患者からの贈り物は一切受け取らない
- 生活資金の立替・供与をする
というもので、現在は必要の無い高額な検査機器を使って安易に患者を被爆させながらでも 診療費を稼ぐような利益優先の経営をする多くの病院を見ますが・・・
現実に徳洲会病院には自分もお世話になったことがあり、他の病院と全く異なる患者への対応に驚いたものです。 たまたま当たった医師や看護師・職員さんが良かったのかもしれませんがその後の複数回の利用でも変わりませんから経営指針自体が違うのでしょう。
徳洲会病院創設者の徳田虎雄氏は、幼いころ貧しかった為に病気でも治療も受けられなくて家族を亡くしたことに発奮し、 苦学して医師になり徳洲会病院を設立、
病院は、
「24時間365日診療」
「お金の無い人でも治療します、診療費はお金を払えるようになったら戴きます」
という近隣病院に衝撃的な診療方針でした。
僻地医療にも心血を注ぎ 「人の命は平等」 を掲げて医療法人・徳洲会を一代で築き上げた医学界の革命児。 「人の命は平等」 を掲げ続けました。
当然ながら 徳洲会病院が開設される地域の病院や医師会は猛反発!!
患者を装ったクレーム請負人が登場したり、徳洲会病院の些細な言葉尻や患者対応に意図的な文句をつけて世論に反感を植え付けました。
徳田虎雄氏は、悪意の医師会や従来の利益最優先の病院に対抗して国民中心の医療への改革に向けて、1990年に政界に進出、衆院議員になりましたが 10数年前に全身の筋肉が徐々に衰えていく難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)を患い、2005年に政界を引退。
2013年当時に次男の徳田毅・衆院議員の些細とも思える公職選挙法に触れる行為に絡み、親族や側近が複数逮捕された 「徳洲会事件」 を機に自らの指導が悪かったと謝罪して経営から退くようになりました。
やはり、こんな患者優先・利益度外視の病院には 当然に巨大な日本医師会などが政治的圧力をかけたりするのは当然でしょうね
例えばあなたが、
ノーベル医学賞を受賞するような業績を挙げたのですが、数十年間のあいだに 『自分の子供の頭にゲンコツしたことがある』 『お店で間違えてお釣り100円を受け取ったのに知らずに帰ってしまったことがある』 『道路にツバを吐いたことがある』 等々の厳密に云えば法律違反といえる行為があったことで今迄の業績の考慮もなく、とたんに世間から袋叩き。。。。納得できますか?
『人を殺す真実もあれば、命を救うウソもある。』という言葉があります、時と場合によっては真理ですが一般的にはウソは許されません。
日本では、為政者や組織のトップにあまりにも完全無欠を求め過ぎカモ?
ウオーターゲート事件でニクソン大統領が行った 『ルール違反』 より 『彼の国民への功績の方が大きい』 『誰でも完全無欠では有り得ない』 などという判断のできるアメリカ国民に学びたいものです。
いろいろな妨害もあるでしょう、悪意の抗議もあるでしょう。
負けずにこれからも創立理念に基づいて、庶民のために頑張れ、徳洲会病院。