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田舎ぐらし(61)

ー インフレ ー


「ハイパーインフレの悪夢」表紙の一部
   アダム・ファーガソン著 
   黒輪篤嗣 桐谷知未 訳  新潮社刊

 小麦粉や油の値段が上がってきた。年金暮らしにとって、インフレ、つまり物の値段が高くなることほど厭なものはない。
 給料をもらっている間は物の値段に比例して給料も上がってきたからインフレはさして気にならなかった。しかし、年金に定期昇給はない。

 毎年1%ずつ物価が上がっていくとする。
今25万円で買えているものが20年後にはいくら払わなければ買えないか。30万円余である(計算方法はallaboutホームページによる)。今25万円で生活できている家庭が・・・と言い替えてもいい。

 今、インフレ目標は2%である。これがなかなか達成できないと嘆く向きもあるが、こんなもの達成してほしくない。難しい理屈はわからないが、モノやサービスの値段は需要と供給にまかせておけばいい。みんなが要らないと思えば買わないし、その結果値段は上がらないだけの話だ。

 それに果たして2%上がったその時点で値上がりは止まるのだろうか。3%、4%・・・と行きはしないか?
 田舎ぐらし(6)でも触れたがインフレというのはその始まりがわからないし、気が付いた時は時既に遅し、コントロールができなくなっているという指摘がある。まるで流行り病だ。

 インフレの原因はなんだろうかと思う。消費者物価指数が終戦直後、昭和20年10月から3年半の間に100倍になったのは日本銀行が国債を直接引き受けたためと言われる(ウィキペディア 「敗戦直後のインフレーション」)。

 これではだめだというので財政法5条は日銀の直接引き受けを禁止した。例外として特別の事由があれば直接引き受けが許される(同条但し書き)。インフレの火種は消えていない。

 つまるところ、先のことは誰もわからないし、誰も教えてくれない。だとしたら自分で決めるしかない。
① インフレは来る 
② インフレは来ない
 ① だったら何か対策を考えなくてはいけない。② だったら何もしなくていい。それだけのことである。

( 次回は ー 裸んぼイチゴ ー )



 

 



 

 

 

 
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