ー 年寄りの冷や水 ー
年寄の冷や水 その1
4年前、運動場からの帰り道、道路の縁石の上を走ったら足を踏み外して踵を骨折した。死ぬかと思うほど痛かった。
年寄りの冷や水 その2
先々月、 庭先に鉄棒を作った。落ちたことはない。上に上がったこともない。
鉄棒の材料は御覧のとおり。
50センチの深さの穴を掘り、そこに柱を入れて回りを砕石できつく固めた。
柱を支える細い角材には地面に近い所に穴をあけた。そこに鉄筋を通して土中に打ち込んである。だから向こうにもこっちにも倒れる懸念はない。
学校や公園にあるような鉄棒は好きではない。冷たく、無粋で、色気がない。
出来上がったところで、よいしょと逆手にぶら下り、懸垂をやった。5回できた。とりあえずそれで悦に入っている。先々逆上がりくらいは出来るようになりたい。
信条は手も足も頭も、「動かさないと錆びつく」である。
だからほぼ毎日、家内を供にウォーキングをやり、行った先の公園で腕立て伏せや懸垂やらをやる。丘のてっぺんに向かって軽く駆け上がる。家内も走る。
一番熱心にやっているのはスクワット。きっかけは本屋で見かけた、「死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい」という本。(順天堂大学医学部教授 小林弘幸 幻冬社)
ベルギーのリエージュ大学病院が2008年に発表した研究によると60歳以上の人の毛細血管の数は20代の人に比べると、40パーセントも減っている。スクワットをやると消失した毛細血管のギリギリのラインまで酸素が送り届けられ、それが刺激となって新たな毛細血管が作られるという。(同)やらない理由はない。
著者の小林先生は朝夕20回ずつやれとおっしゃる。そのとおり始めたら、朝やっただけで腿の筋肉が痛くなった。だから、ちょっと割り引いて始めのうちは一日3回、今ではウォーキングの時だけ一日18回。もう1年以上続けている。
それでも歩くのが早くなった。それとスクワットのおかげかどうかわからないが、ここのところ、夜トイレに起きることがほとんどなくなった。朝まで熟睡できる。
( 次回は ー 相続 ー )