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田舎ぐらし(130)

ー  化 粧 ー

 
 
 エアコンの修理に来た職人さんが「また来ます」と言い残して帰った。
カバーを取られたエアコンを見上げながら思った。 「なんとまぁー、醜い!」。

 巧言令色少なし仁。子どもの頃から折につけ聞かされてきたたことばである。にもかかわらず、多くの人間がここまで数えきれない程の巧言や令色に惑わされ、してやられてきた。

 例えば “ 初回〇〇円 ” と言う甘いことばにつられ、これは安い、1回だけ買って使ってみようと思い注文する。ところが安いのは文字通り1か月目だけ。しかも定期購入になっていて、毎月高い品物が送られてくる。解約しようとすると、解約期限が過ぎていて解約はできませんと言われる。そういうケースがあると聞く。これは気の毒ではあるが買い手が迂闊なだけである。

 以下の数行は若干の揶揄を含むので、フェミニストは読み飛ばしていただきたい。
 女がその顔面に施す化粧はクモがえさを捕るために張りめぐらす糸である。えさはヒトのオスである。女は本能的にオスが美に弱いことを知っており、三つ子のうちから口に紅など塗ってその技量を磨く。大抵のオスは苦もなく糸に引っかかり、今度はその一生を女のために費やすハメになる。
 80歳の女も化粧をするが、これはたしなみと呼ばれる。
 
 しかしこれを“ 罪 ” に問うのは野暮というもの。オスの立場からすれば女は美しくしていて欲しいし、むしろ化粧ッ気なしで客の前に現れると無礼ととる向きもある。素顔を見た途端、「すみません。どちら様でしたっけ?」ということもたまにはあるが、笑ってすませるのが無難である。
 
 女の化粧はともかく、世の中、お札と称して木の葉や木の葉類似のものを出す類いが絶えることはない。どうしたら騙されずに済むか。歳を取ること、たくさん騙されること、というのが一番確かな処方箋のような気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 
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