ー ニンジン ー
上 菜園で採れたニンジン
下 市販のニンジン
写真(上)は菜園で採れたニンジンを約3週間、室内、常温で放置したもの。
写真(下)はスーパーで買ったニンジンを同じように放置したもの。
菜園で採ったニンジンには白いもじゃもじゃした毛が付いていた。はじめて見た時、「なに、これ!」と思った。スーパーで買うニンジンで毛の付いているのは見たことがない。見た目がよくないから出荷前にそぎ落としているのかもしれない。ネットで調べてみたら、ニンジンがさらに成長するための根だという説明があった。
約3週間経った頃、指で押すとすこし柔らかくなり、小さいシワも出ていた。しかし、黒くなってないし、カビも生えてない。
スーパーで買ったニンジんが下の写真のようになった理由はわからない。しかし・・・
有名な青森のりんご農家が作った自然栽培のりんごは2年経っても腐ることなくただしぼんでいるという(「奇跡のリンゴ」まえがき 石川拓治 幻冬舎)。
「奇跡のリンゴ」を読んで、もう10年以上飲んでいるフルーツジュースを思い出した。フルーツの産地は日本を隔たること数千キロのポリネシアである。勧めてくれた知り合いがこれは無農薬栽培だ、殺菌力もあるという。それじゃ試してみようと、まだ東京にいるころ、50cc入りの容器二つ三つに液を入れて、ふたもしないまま食器棚の奥にしまっておいた。20年近く経ってさすがに水分は蒸発しているが、ジュースは容器のなかで溶けたチョコレートのようになって残っていた。腐ってないし、カビも生えていない。
素人の推測だが、農薬・化学肥料で栽培した野菜は菌に対する抵抗力が弱いのだろう。人間が余計な手を入れてない自然のものは生命力にあふれていると思う 。
そうはいっても、スーパーには有機栽培ではないものが多い。うちでも菜園の野菜がなくなるとスーパーで買うが、早めに食べてしまうようにしている。
「余計な手」の筆頭は農薬・化学肥料であり、多分虫に食われないように網をかけること、草むしりをすることも含まれる。さすがに網かけや草むしりを
まで止めようとは思わない。虫には悪いがこちらも食糧を手に入れる都合がある。
ついでながら、菜園のニンジンは1か月後にはこのようになった。(上のニンジンと一緒に抜いたニンジン)
( 次回は ー 有料老人ホーム ー )